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2006年8月29日 (火)

幼稚園

数年前、かつて住んでいた札幌の家の近くに行って、大きなショックを受けたことがあります。なんと、私の卒園した幼稚園が、一般の駐車場になっていたのです。それは、中央区の石山通沿いにあった、エマヌエル幼稚園でした。

私はそこを卒園し、小学校低学年の頃までは、同じ建物だった札幌エマヌエル・ルーテル教会の日曜学校に行っていました。小2から小6までは、英語のクラスにも通い、教会で英語劇もしたように覚えています。

エマヌエル幼稚園は1950年に開園しましたが、1980年には別な幼稚園と合併となり、もとの場所は売却したようです。昨日もう一度見に行ったら、今度はファストフードのお店になっていました。

大学4年の夏休みだったと思います。東京から帰省して、本棚を眺めていたら、古い新約聖書を発見しました。なんとなく見覚えがあったので、手にとって開いてみると、「1967年3月17日、成紀ちゃん、贈、エマヌエル幼稚園」と記してありました。卒園記念にいただいた聖書だったのです。

それまで私は、かつて幼稚園や日曜学校で聖書の話を聞いたことも、祈りを教えてもらったことも、すっかり忘れていました。でも、神様はそんな小さな時から、いえ、実際は私が生まれる前から、私がこの幼稚園や教会に通うことを愛をもって計画されていたのです。

エマヌエル(インマヌエル)とは、神様がともにいて下さる、という意味です。神様は私たちの生まれる時から、私たちが意識する、しない、に関わらず、いつもともにいて、その愛を注ぎ、支えていて下さっているのです。この呼び名は、乙女マリアを通して生まれた、イエス・キリストの別名でもありました。

「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。)」(マタイ1:23、新改訳第3版)

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コメント

私も同窓生、あなたの少し後輩です。ペチカのあるあの小さな幼稚園が私は大好きでした。銀座ヨシノヤさんオリジナルの皮の上履き、白地に刺繍のシンプルなエプロン、帰宅時に流れていた♪トロイメライの調べ、コロンバンのワッフルにろうそく1本立ててお祝いしたお誕生会、園庭の雪祭り、イースターの卵の絵の具の色、体操のトランポリンと先生、赤い体操服。お母さん達の手作り給食のバターとミルクたっぷりのビーフカレーの香りと味、ハムサンドにジャムサンド。感謝祭には果物を1つずつ持ち寄ってお世話になっている方々へ感謝の気持ちを伝えたっけ。英語で覚えた♪きよしこのよる、椅子の形も独特だったな。時に厳しくそして愛情豊かに導いてくださった園長先生。人生で最初に出会った外国人はきっと時々お見えになっていたパチキ先生。卒園記念の新訳聖書はクリスマスに覚えた節の箇所に線を引いてくださっていました。私も大切にとってあります。なにもかもが抱きしめたくなるような大切な思い出です。
札幌のエマヌエル幼稚園のことを忘れずにいてくださった方の存在を知り得たことをイエス様とネットに感謝します。
久しぶりにどこかの教会に行ってみようかな。

投稿: 電車通り | 2007年11月 4日 (日) 14時31分

電車通りさん、コメントありがとうございました。ネット上で、同窓生が見つかって、うれしいです。
それにしても、素晴らしい記憶力ですね。それだけ貴重な「抱きしめたくなるような大切な思い出」が与えられていることは、感謝ですね。
そろそろクリスマス・シーズンですので、ぜひお近くの教会に顔を出して見て下さい。神様がまた新たに、すてきな思い出づくりをする機会を与えて下さいますように。

投稿: shigeki | 2007年11月 5日 (月) 11時32分

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