転職(2)
東京・大手町の本社に面接に行くと、人事部長の方にずいぶん、問い詰められました。将来は牧師になるつもりなのか、教会の集会が優先なのか、2、3年で留学予定というのは本当か、などと、厳しい質問が続きます。前回の面接官の人とは、まるで様子が違うと思いつつ、嘘をつくわけにもいきませんでしたので、すべて正直に答えました。
結構、緊張感のある固い雰囲気だったので、ここも駄目かな、と思って帰りました。すると、また電話があり、今度は役員面接をすると言います。以前、「塾」(http://lifestream.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_376d.html)の試験を受けた時は、3回面接がありましたから、少しは慣れていましたが、面接の度ごとにトラックの仕事を休まなければならないのは、ちょっと困りました。「日給月給」と言って、休んだ日数の給与はもらえませんでしたから、休めば休んだだけ家計に響いたのです。普段は原付で出かけ、作業着を着ているのに、面接の日だけはスーツとネクタイを身に着け、徒歩で駅に向かうギャップは、自分でも何だか笑えました。
役員の方からは、どこか子会社に行ってもらいましょう、と言われ、結局、日本橋に本社があるメーカーに就職が決まりました。新しくできた「総合企画部」の部長さんが、有り難いことに、私のことをほしいと言ってくれたようです。そちらでも役員面接がありましたから、某スポーツ団体の時を含めると、計4日の休みになってしまいました。決まってくれて、本当に良かったです。
バブルの頃とはいえ、27歳にしてビジネスのことも、その会社の製品や業界のこともよく知らず、水曜は教会の集会があるため、必ず定時に帰ると言い、しかも2、3年で辞めると宣言している私を、よく採用してくれたと思います。神様の恵みと、私を採って下さった方々に、感謝しています。
「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイ6:33、新改訳第3版)
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