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2006年10月12日 (木)

転職(1)

トラックの仕事を始めて1年近くたった頃、妻から転職を考えてほしいと言われました。妻はその時、妊娠していましたが、赤ちゃんが生まれたら、今のままの給与では生活していけないと言うのです。運送会社の社長さんは、いろいろと気を遣ってくれましたが、定時に帰ってくるルート配送の仕事では、どうしても足りないところがありました。私は、日曜祝日が休みで、夜があまり遅くならず、しかも給与が今よりもアップする仕事なんか、あるだろうかと思いましたが、とりあえず、就職情報誌を買って研究することにしました。

実は私は、2、3年の後、米国の神学校に留学することを願っていたため、長年、同じ会社に勤め続ける気持ちはありませんでした。たいへん条件の良い会社を一つ、見つけたのですが、その会社に行けば、ずっと働き続けることが期待されそうな様子です。黙っていれば採用してくれる感じでしたが、それでは誠実さを欠き、いきなり辞めれば、ずいぶん迷惑をかけるだろうと思いました。正直に留学への思いを伝えたところ、相手側も採用は無理だと思ったようで、たいへん残念がっていました。私も、残念でした。

次に、あるスポーツ団体の試験を受けに行きました。そのスポーツは私自身、あまりしたことがありませんでしたが、テレビで観戦するのは好きでしたし、神様がなぜか、そこに導いておられるように感じました。筆記試験の後、面接で話を聞くと、一年の3分の2の日曜日は、何らかの大会の事務局として仕事があると言います。私も「日曜休み」だけは譲れませんでしたから、「駄目ですね」ということで、面接官と意見が一致しました。しかし、面接官の一人が、何やら「別な機会」があるような、思わせぶりな口調だったため、どういう意味だろう、と不思議に思いながら家に帰りました。

1週間後の夜、その面接官から電話がかかってきました。「実は私は、ある会社から出向で、この団体に来ているのだが、出向元の会社の方で中途採用をしているので、受けてみないか」と言うのです。断る理由もないので、とにかく面接を受けてみることにしました。(つづく)

「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。」(マタイ7:7、新改訳第3版)

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