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2006年10月10日 (火)

若きドライバーたち

2トン車の仕事(http://lifestream.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_cf38.html)の仲間は、ほとんどが20代前半の若い男たちでした。積荷はインテリア材ですから、それほど汚れる仕事ではなく、問屋へのルート配送で日曜・祝日は休み、しかも普通免許で運転できるという条件だったため、ちょこちょこ新人が入ってきました。しかし、体力的にキツイところもあり、若い人でないと長続きしません。入れ替わりが激しく、1年も働くと、職場では先輩格になりました。最初はコラムシフトでハンドルの重い、古いトラックだったのが、後にはフロアシフト・パワステの新車になり、真新しい車のにおいをかぎながら、軽々とハンドル操作ができるようになった時は、嬉しかったです。

ドライバーたちは、とりあえずトラックをやっている人、ミュージシャン志望の人、副業の洗剤販売で稼いでいる人、ほとんどアル中の人、いろんな人がいました。まだ若いですから、互いに張り合う意識も強く、どれだけ正確に配達をこなし、要領よく、早く帰って来ることができるかで、毎日、競争のようになっていました。しかし、人間的にはほとんど裏表がなくストレートで、困った時には助け合う、気の良い仲間たちでした。

その中の中心人物だったのは、「富(トミ)ちゃん」です。いつもきれいに磨いてある、派手に飾りつけたトラックに乗り、運転は速く、勘と機転がきき、仕事にミスはなく、口は達者で、しかもケンカをすれば強そうでした。まだまだ若く、荒削りではありましたが、彼にはみんな、一目置いていました。私よりもおそらく年下でしたが、会社では先輩にあたり、いろいろ教わるところがありました。彼も、ちょっと変わった経歴を持つ私に対しては、気を遣ってくれているようでした。

富ちゃんは、バラバラになりそうなドライバーたちをまとめ、新人たちに仕事の要領を教え、自分でもその模範を示していました。職場の上司は他におり、富ちゃんは特に「肩書き」がついていたわけでもありませんでしたが、彼がいなければ、きっとドライバー同士の関係づくりが難しかったのではないかと思います。リーダーは、どうあるべきか、彼を通しても、考えさせられたところがあります。

「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。」(ピリピ2:3、新改訳第3版)

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