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2007年3月16日 (金)

大学でのサバイバル

私の方も、留学先の聖書大学では、サバイバルでした。アメリカの大学は、日本の多くの学校と異なり、入学が比較的やさしいのに対し、卒業は簡単ではありません。入学志望者を多くとるかわり、クラスでは容赦なく、どんどん落としていく仕組みです。学生も、自分で学費を稼ぎながら通学するケースが多く、お金がなくなったら次の学期は休学したりします。若い人は、特に「4年間」(あるいは短大資格や学士入学の「2年間」)に、こだわっていない雰囲気でした。

しかし、家族をかかえつつ、法律上、バイトもできない留学生の私は、そんな悠長なことは言っていられません。全クラスを、決して落とさない覚悟で臨みました。成績評価は、基準がはっきりと決まっていて、出席と発言、定期テスト、読書課題、そしてレポートに基づいて評価され、さらに毎回、小テストがあるクラスもありました。

苦労したのは、講義の聴き取りと読書課題、そしてもちろんレポートです。よく聴き取れるよう、必ずいつも早めに行って、一番前の席に陣取り、先生の一言一句に神経を集中させました。おかげで、教授陣の印象は良かったようですが、授業が終わると毎日ヘトヘトになりました。

読書課題は、特に最初の頃、分量の多さに圧倒されました。日本では、速読を心掛けていましたが、それでも学期ごとに、英語の学術書を何冊も読まなければならないとなると、心理的なプレッシャーが、かなりありました。家で読むのはもちろん、妻や娘をショッピングに連れて行った時も、店や車の中で本を読み続けたりしました。

レポートは、聖書大学では1クラスあたり10ページ程度、後の神学大学院では20ページ程度のものを書いたように思います。日本語で書いて翻訳したりすると、かえって手間なので、最初から英語ですべて書きました。書斎(後に長女のベッドルーム兼用)となった部屋の机の上に、日本から持っていったIBMのラップトップを置き、辞書や参考文献と格闘しながら、カタツムリの歩みのように一文一文、書き進めていきました。

プレッシャーを強く感じる時、夜、一人でよく外に出て、星空を見上げつつ祈りました。アパートの前は、教会の広い駐車場で、街灯も明るく輝いていました。危険な地域ではなく、夜になれば、まず人通りもなかったので、神様と「二人きり」になるには、都合の良い場所です。私は、車止めに腰を下ろし、静かに、主とお話ししました。神様が、いつも私を励まして下さり、「サバイバル」の中、助け続けて下さったことを感謝します。

「まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。」(詩篇22:24、新改訳第3版)

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