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2007年3月15日 (木)

サバイバル・イングリッシュ

留学した時、4歳だった長女は、教会の敷地内にあったプリスクール(保育園)に行くことになりました。一人で時間をもてあましていたことと、英語習得のためです。親はもちろん、日本の学校でしっかりと英語を勉強し、単語と文法、そして慣用表現を頭に叩き込んでからアメリカに来ました。しかし、娘は、基礎知識ほとんどゼロの状態で、いきなり英語の環境に飛び込んだのです。

留学前、ある年配の女性が、私たち夫婦にこう言いました。「あなたたちはいいけれど、子どもがちょっと、かわいそうね。」小さな子は、外国語習得が早いから大丈夫だろうと、タカをくくっていました。すると、ある晩、長女が風邪で高熱を出して寝ている時、寝言を言います。「コトバがわからないの…。」起きている時には、そんなことは一言も言いませんでした。胸が痛みました。

意味不明の「音」をしばらく喋った後、長女が初めて口にした、英語の「文」は、「Don't touch me(私にさわらないで)!」でした。食事をしている時、突然、そう言ったので、妻は驚いたようです。プリスクールでは、アジア系の黒いストレートヘアの女の子は、珍しかったのかもしれません。小さな子どもたちは、さわるにも、遠慮などないですからね。これこそ、サバイバル・イングリッシュ(「生き残りの英語」?)だと思いました。

長女は、その後、教会付属の幼稚園と小学校1年生を修了し、日本に帰ることになります。帰国の直前には、私たちとの会話もほとんど英語になり、親の発音を直すまでになりました。帰国後は、英語を忘れないよう妻がいろいろと気を遣った結果、力を維持することができ、中学や高校では、地域のスピーチコンテストにも出場させてもらいました。海外からお客さんが来た時も、英語で会話し、簡単な通訳もこなしています。

先日受験した一つの大学に、今朝、合格が決まりました。神様の恵みに感謝します。英語力をさらに伸ばしていきたいというのが、本人の希望のようです。主なる神様が計画して下さっている最善の道を歩み続け、その愛によって成長し、神様の豊かな祝福を自ら体験して、周りの人にもその恵みを分かち合っていくような生き方をしていってほしいと、願っています。

「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」(詩篇37:5、新改訳第3版)

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