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2007年6月 7日 (木)

病院

ケガと同じく、病気も子どもにはつきものですね。日本でもアメリカでも、病院に行きましたが、所変わればなんとやらで、日米の大きな違いに驚かされたものです。

まずアメリカでは、きちんとした健康保険は民間企業が提供しており、保険によって行ける病院が違います。保険会社からもらった分厚い名簿で、近くのホームドクター(家庭医)をまず選びます。プライマリ・ケア(primary care)という考え方に基づき、どんな病気であっても、最初はホームドクターに診てもらい、その後、専門医を紹介してもらうのです。

制度だけでなく、同じ症状への対処の仕方も、ずいぶん異なりました。ラマーズ法のクラスに出ていた時、妻の足にむくみが来ました。看護師にそれを告げると、塩分を制限し、水を多く飲みなさいと指示されます。「日本では、水を飲むなと言われた」と妻が言うと、「足に水分がたまっているということは、胎児にはあまり行っていないということ。赤ちゃんに水をあげないでどうするのか。日本では、なぜそんなことを言うのか」と、逆に問われたそうです。

長女が風邪をひいて、病院につれて行った時、寒がっていたので、厚手のカーディガンを着せていきました。それを見た医師は、「熱がある時に、こんなものを着せたらダメだ」と、妻を叱ったそうです。熱がある時は、頭だけでなく、体全体を冷やすもの、というのが、米国での一般的な考え方だったようです。熱のある子には、冷たいシャワーを浴びせたら良いという話も聞きました。

水ぼうそう(chicken pox)にかかった長女を診てもらおうと、ある日、妻は病院に電話をかけます。ところが、娘が水ぼうそうだと言うと、予約受付の担当者は、「病院には来るな」と言います。他の人にうつるから、という理由です(笑)。薬もないそうで、来ても無駄だと言うのです。

「では、どうしたら良いのか」と妻がねばると、ドラッグストアで売っているオートミール入りの入浴剤を入れたお風呂に入れ、「カーマイン・ローション」を塗り、あとはただ大人しくしていなさい、ということでした。「カーマイン・ローション」は、日本では、日焼け後のほてりを取る化粧水だそうです(笑)。

結局、妻と私がたどりついた結論は、子どもに責任を負っているのは親なのだから、時代とともに変わる学説や周囲の意見に振り回されるのではなく、親の確信に基づいて看病し、育てていこうということでした。やはり、熱のある子には、冷たいシャワーは一度も浴びせませんでしたね(笑)。

「ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます。それぞれ自分の心の中で確信を持ちなさい。」(ローマ14:5、新改訳第3版)

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