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2007年7月11日 (水)

祖国

「クリスチャンになることは、『祖国』への背信行為にあたるのか」という疑問が長くありました。しかし、昨日のブログを書いていて、自分の「祖国」が日本だという根拠は、出生地と現国籍以外、はっきりとしていないことに気がつきました。

祖国とは、「先祖代々住んできた国」だそうです。では、私のように、先祖がどこに住んでいたのかよく分からない人は、どこが祖国になるのでしょうか。ただ漠然と、私の先祖は縄文・弥生時代以来、日本のどこかで暮らしてきたかのように考えてきましたが、そんな証拠はどこにも残っていません。

私の父は、サハリン生まれで、子どもの頃は満州や北京で暮らしました。母も、終戦までは、上海で生活しました。彼らのさらに先祖たちが、中国大陸で生まれたり、そこで人生の大半を過ごしたことが一切なかったと、言い切ることはできません。日本の大多数の人たちが、もし何代か前はどこで生活していたか分からないとしたら、「日本こそわが祖国」と考えるのは、ひょっとすると「共同幻想」なのかもしれませんね。

イエス・キリストを信じる人は、神の国(天国)に国籍が与えられます。つまり、天国が祖国となるのです。今、私は住民票は日本にありますが、本籍地は天国にある「天国人」となっています。でもきっと、役所に行って、本籍地が「天国」になりましたと主張しても、相手にしてくれないでしょうね(笑)。

神様が、幻想ではない「祖国」と、「天国人」としての明確なアイデンティティを与えて下さったことを感謝します。

「私たちの国籍は天にあります。」(ピリピ3:20、新改訳第3版)

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