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2007年8月27日 (月)

神の知恵と知識をほめたたえる(ローマ11章)

ユダヤ人は、実に不思議な民族です。祖国を3度失い、世界中を放浪し、迫害や虐殺の中、その民族的アイデンティティを決して失いませんでした。20世紀半ばに国家を再興し、アラブ諸国に包囲されつつも、今なお主権を維持しています。イギリスの歴史家アーノルド・トインビーは、「ユダヤ民族が現存すること自体が奇跡だ」と語ったそうです。

ユダヤ人の父祖は、紀元前2100年頃に生きたアブラハムという人です。神様は、今のイスラエルの地を彼とその子孫に与えると約束しましたが、同時に、彼の子孫は400年間、外国で奴隷生活を送ると言われました。そのことば通り、アブラハムの子孫は、エジプトで奴隷として虐げられます。

400年の後、イスラエルの民はモーセに率いられ、エジプトを脱出します。「約束の地」に再び戻るため、彼らは、神様と契約を結びます。「神様に従って生きるなら、イスラエルは祝福され、神様から離れるなら、国は滅び、人々は世界中に散らされる」という内容の契約でした。彼らは祖国に帰りますが、結局は神様に従わず、アッシリアやバビロニアによって国が滅ぼされ、ユダヤ人は世界中に離散します。

バビロニアに連れて行かれたユダヤ人たちが、国に帰還できたのは、紀元前536年。国家滅亡の70年後で、あらかじめ予言されていた通りでした。彼らは祖国を復興させますが、今度は、イスラエルの王として到来した救い主イエスを拒否し、十字架につけてしまいます。その結果、紀元70年、ローマ軍がエルサレムを全滅させ、100万人のユダヤ人が殺害され、生き残った人々は、再び世界中に散り散りになりました。

「神様は、選びの民ユダヤ人を見捨ててしまったのだろうか」と使徒パウロは、自問しています。「決してそうではない」というのが、彼の答えでした。12弟子も、パウロ自身も、ユダヤ人です。イエス・キリストを信じ、「神の国」の民とされる約束は、異邦人だけでなく、ユダヤ人にも与えられています。

イスラエルが、国全体として救い主を拒否することは、全知全能なる神様が前もってご存知でした。起こったこと自体は最悪の出来事でしたが、神様は、その悪いことをも良い目的のために用い、異邦人に福音を伝えて下さいました。それだけではなく、ユダヤ人にも将来の祝福の計画を備えておられるのです。

「人類の歴史が終わりに近づいている頃、イスラエルは再興される」と、神様は予告されていました。何百年にもわたり、その兆候がなかったにも関わらず、1948年、とうとうイスラエル国家が誕生します。それは、ただ人々の意思や思惑によるものではありませんでした。人知をはるかに超えた、神様の計画によるものだったのです。

私たちは、自分の頭ですべて考え、判断するのではなく、神様の無限の知恵と知識に信頼していきたいですね。全知全能の神様がいつもともにいて下さり、私たちの日々の生活を支え、将来の道を備えて下さっていることを感謝します。

「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。」(ローマ11:33、新改訳第3版)

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