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2007年9月24日 (月)

誇りをもって神に仕える(ローマ15章)

使徒パウロは、小アジアのタルソ(タルソス)出身です。タルソは、ローマ帝国の属州キリキアの首都で、住民はみなローマ市民権が与えられたそうです。ユダヤ系ローマ市民としてその町に生まれ育ったパウロは、律法(旧約聖書)やユダヤ教の伝統とともに、ギリシア・ローマの神々や哲学にもふれる機会があったに違いありません。

タルソは、当時の学問の中心地であったアテネやアレクサンドリアにも並びうる文教都市だったようで、パウロはその空気を十分に吸ったのでしょう。さらに向学心に燃えた彼は、イスラエルの古都エルサレムに上ります。高名なラビであったガマリエルの下、律法を熱心に学び、パリサイ人としてのエリート教育を受けました。

ユダヤ社会の主流派に属し、キリスト教会を迫害していた彼は、ある時、不思議な形でイエス・キリストと出会い、人生の目的が一変します。律法を厳格に守ることで正しく生きようとしていた彼は、この後、主イエスを信じることによって救われるという「福音(よい知らせ)」を伝えるため、ローマ帝国各地を巡回するようになりました。

ユダヤの体制側から突然、取り締まり対象の地下活動に加わったパウロは、それまで努力して築いてきた学歴や社会的立場、評判などすべてを失ってしまいます。教会内ではすぐには信用されず、教会外のユダヤ人たちからは、裏切り者として命を狙われるようになりました。

しかしパウロは、皇帝ネロの迫害により殉教するまで、宣教と教会設立という、神様から与えられた使命を忠実に果たしていきます。彼は、「神の国の大使(使節)」として異邦人に福音を伝えるという自らの務めに、誇りをもっていました。神様から与えられた祝福を人々と分かち合い、互いのために力を尽くして祈りました。キリストの素晴らしさと比べれば、過去に自分が築いて得たものなど、ちりあくた同然だとも言いのけています。

私たちも、パウロと同じように、誇りをもって神様に仕えていきたいですね。救い主イエスを信じる者は、全世界の王なる神様の子どもとされ、世界各地に遣わされる大使とされているのですから、地上の国籍が何かに関わらず、「天国人」としての誇りをもって生きていきましょう。

「それで、神に仕えることに関して、私はキリスト・イエスにあって誇りを持っているのです。」(ローマ15:17、新改訳第3版)

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