お好み焼き
幌平橋付近といえば、「風月」というお好み焼き屋さんがありました。私の通う高校のすぐ裏手で、地下鉄駅に向かう途中に位置しています。ただ私は、帰宅路が別方向で、かつ自転車だと家まで3分くらいだったので、友人にさそわれた時くらいしか行かなかったですね。部活の帰りに時折、お好み焼きや焼きそば、夏にはかき氷を食べました。
「風月」という名前は、お客さんの「風」が日々、「月々」大きく吹いてほしいという願いから名づけられたそうです。大阪生まれの二神敏郎さんという方が、大阪ではどこにでもあるお好み焼き屋が、北海道にはどうしてないんだろうと思い、1967年に開店したとのこと。目の前の鉄板で焼いたお好み焼きを食べるというのは、私もその店に行くまで、経験したことがなかったかもしれません。
焼き方も見ていて面白かったですが、タレにマヨネーズを混ぜるというのが、私にとっては新鮮でした。昨年の高校同窓会では、ホテルに二神さんが来て、会場に設営された鉄板でお好み焼きと焼きそばを焼いて下さいました。久しぶりで、たいへん美味しかったです。今では各地に支店ができ、ファミリーレストランや岩盤浴、温泉なども経営されているらしく、起業家として立派に成功されたようですね。
「風月」では店長に焼いてもらっていたお好み焼きですが、大学時代に行った東京・渋谷のお好み焼き屋さんでは、おそらく初めて自分で焼きました。結婚後は、家のホットプレートで食べています。妻が材料を混ぜ合わせ、焼くのは私の担当です。子どもたちは皆、なぜかマヨネーズが苦手なので、マヨネーズを混ぜるのは、もっぱら私と妻だけですね。
二神さんが伝えたお好み焼きの文化は、たまにしか行かなかった客である私に大きな影響を残し、妻とともに子どもたちに伝わっています。聖書の教えも、そのように伝えていきたいですね。一人でできることには、限りがあります。世代を超え、次々と受け継がれていく時、大きな広がりが生まれていくものです。
「多くの証人の前で私から聞いたことを、他の人にも教える力のある忠実な人たちにゆだねなさい。」(第2テモテ2:2、新改訳第3版)
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