遺愛学院
昨晩は、遺愛学院の講堂で開かれたジャズ・コンサートを聴きに行きました。遺愛ではこの度、家一軒建つほど高価な(?)「スタインウェイ・フルコンサートモデル」というピアノを購入したそうで、そのお披露目コンサートということです。知り合いの方から整理券を分けていただき、親子4人で出席することができました。
佐山雅弘(ピアノ)、小井政都志(ベース)、大坂昌彦(ドラム)という3人の方からなる「M's」(マサちゃんズ)というトリオが、ゲストでした。昼間は中学生と高校生、夜は一般向けと、一日3回のコンサートをこなしたようです。ハードスケジュールにも関わらず、素晴らしい演奏を聴かせていただきました。
遺愛学院というのは、メソジスト教会から派遣された宣教師M・C・ハリス夫妻が、1874年、函館に着任したことが、設立のきっかけとなったようです。フローラ・ハリス夫人は、当時の日本の教育を憂い、米国教会の機関紙に、女子教育の必要性を強く訴えました。この記事に心迫られたカロライン・ライト夫人は、神様の導きを感じ、多額の学校建設資金を献金したそうです。病気で亡くした最愛の娘のため、貯めていた教育費用だったそうです。
初代理事長は、クラーク博士の下でクリスチャンとなり、北大初代総長ともなる佐藤昌介。昨日のコンサート会場となった講堂は、メンソレータム(メンターム)を普及させ、日本各地に西洋建築を遺した、かの有名なプロテスタント建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズとのこと。600人が座れる木のベンチも、ヴォーリズの設計だそうです。ずいぶん年季の入った椅子だと思いましたが、知らないとは恐ろしいものです。(苦笑)
もともとの学校名は、「ミセス・カロライン・ライト・メモリアル・スクール」でしたが、カタカナで分かりにくいということで、「遺愛」になったそうです。カロライン・ライト夫人が、日本の女の子たちのために遺した愛を覚え、受け継いでいくという趣旨なのでしょう。
フローラ夫人もカロライン夫人も、もちろん、イエス・キリストの遺された愛を覚え、受け継ぐ人たちでした。私たちも、後の世代に愛を遺す生き方をしていきたいですね。
「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。」(ヨハネ15:9、新改訳第3版)
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