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2008年3月 5日 (水)

霊の世界

私は、ほとんど無宗教の家庭で育ちました。家には神棚も仏壇もなかったし、初詣や墓参りをすることもなく、占いもたいして信じていませんでした。ましてや、霊能者に何かをお願いしに行くようなことも、全くなかったです。

ですから、極めて唯物論(物質主義)的な、つまり、目に見えるものしか信じないという生き方に近かったと言えます。ただ、それでも目に見えないものをまったく信じていなかったかというと、そうでもありませんでした。自分から積極的に買いに行くことはなくても、誰かからお守りをもらうと、大切にとっておきました。神社や仏壇、お墓等の前では手を合わせ、おみくじを引けば、その結果が気になりました。

科学万能と言われる現代日本でも、新興宗教が急成長したり、スピリチュアル・ブームが起こったりします。それは、おそらく、目に見える世界だけが全てではなく、目に見えない霊的な世界も存在している(あるいは「存在しているかもしれない」)と考える人が多いからではないでしょうか。

聖書は、「霊の世界はある」という立場であり、大きく分けて、4種類の霊が存在すると語っています。第一はもちろん、神の霊です。御霊(みたま)、聖霊(せいれい)とも呼ばれます。三位一体の唯一神ですから、聖霊は、父なる神、子なるキリストと一つであり、天地創造の神です。

第二は、人間の霊です。創造主なる神様は、人を「神のかたち」として造られました。それは「霊的な存在」、つまり、物質的な肉体以外の非物質的な「霊」をもつ存在という意味です。人間の霊は、「こころ」や「たましい」、「精神」とほぼ同じと考えてよいでしょう。

第三は、神に従う「良い天使たち」です。絵画では、天使はしばしば、羽の生えた小さな子のように描かれます。人の姿をとり、神の使者としてメッセージを伝えに来たことも聖書に記されています。しかし、通常は目に見えない霊的存在です。天使たちももちろん、すべて創造主なる神様によって造られました。

第四は、神に従わなくなった「悪い天使たち」です。堕落天使、悪霊とも呼ばれます。彼らの親玉が、悪魔(サタン)です。サタンと悪霊たちは、創造主なる神様に反逆し、人間に対する神様の祝福の計画を妨害しようとしています。

霊といっても、さまざまです。イエス・キリストは、創造主なる神様の永遠の愛を表して下さいました。その真の愛から人を引き離そうとする働きは、良い霊ではなく、悪い霊によるものです。

日本では、どうも良し悪しに関わらず、霊的存在を信じてしまう傾向があるように思えます。私たちの周りにどのような霊が働いているのか、しっかりと見極めて行きたいですね。

「愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、ためしなさい。」(1ヨハネ4:1、新改訳第3版)

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