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2008年4月 8日 (火)

ルターへの「神の声」

宗教改革の代表的人物マルティン・ルターは、「神の声」を聴いたでしょうか。彼は、実際に「声」を聴いたわけではなかったようですが、創造主なる神様から重要なメッセージを受け取り、それが人生の転機となる体験が、若い時に少なくとも二度ありました。

最初は、父の希望に沿い、法律家を目指して勉強をしていた22歳の夏。帰省して大学に戻る途中、激しい雷雨に見舞われ、近くに雷が落ちました。その時彼は、自分が死と隣り合わせに生きていることを悟り、修道士になる誓いを立てたのです。その雷は、神様からの進路変更を促すメッセージだったのでしょう。父は猛反対しましたが、息子の決心が変わることはありませんでした。

二度目の人生の転機は、ヴィッテンベルクの修道院の部屋の中でした。ルターは、20代半ばで大学教授となり、学生や同僚たちからの信望を集めていました。しかし、彼の心の中には、解決されない重大問題があったのです。それは、「いくら善行を積んでも自らの罪深さからは解放されない。神の前には依然として罪人であり、罰せられるべき存在である」という恐怖感でした。

ルターをその恐怖感から救ったのは、「義人は信仰によって生きる」という聖書のことば(ローマ1:17)でした。イエス・キリストを信じる信仰によってのみ、人は罪が赦され、神の前に正しい者(義人)とされるという真理が、30代を迎えたルターの心を、初めて平安と喜びで満たしたのです。聖書のことばを通して、神様は、ルターの心に語って下さったのでした。

これら二つの体験が、後年、ルターを通して伝えられる預言的なメッセージ、そして使徒的な働きのための土台となっています。私たちも、神様が今、どんなことを語ろうとしておられるのか、いつも静かに聴く心を持っていたいですね。

預言者サムエルは、「神の声」を聞いた時、創造主なる神様に「お話しください」と祈り求めました。私たちも、同じように「神の声」を聴き、語られるメッセージに忠実に従う生き方をしていきたいものです。

「そのうちに(創造)主が来られ、そばに立って、これまでと同じように、『サムエル。サムエル』と呼ばれた。サムエルは、『お話しください。しもべは聞いております』と申し上げた。」(1サムエル3:10、新改訳第3版)

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