多くの実を結ぶ(ヨハネ15章)
「境界線」、「クリスチャンの成長を阻む12の誤解」などの著者である心理学者ヘンリー・クラウド博士は、「integrity(誠実さ)」という本も書いています。クリスチャンである同氏は、この本の中で、ビジネスの世界においても成功の鍵を握るのは品性だと主張し、「自らの知力、素質、能力、気力、努力、交渉力、そしてチャンスを活かすことができるかどうかは、突き詰めれば、その人がどういう人であるかにかかっている」と語っています。
私たちは、どのようにしたら良い品性を持つことができるのでしょうか。
ヨハネ15章には、「イエス・キリストを信じる人は、多くの実を結ぶことができる」と約束されています。「実を結ぶ」と言うと、どちらかと言えば、「努力した成果が現れる」という意味で理解されることが多いかもしれません。それは、「働きの実」と呼ぶことができます。神様は、確かに私たちがする働きを祝福され、良い結果をもたらして下さるお方です。
しかし、聖書が教える「実」は、「働きの実」だけではありません。「御霊(みたま)の実」と呼ばれる「実」があります。それは、聖霊なる神様によって導かれ生きる人に対して、神様が与えて下さる「実」で、具体的には「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」だと記されています(ガラテヤ5:22-23)。
このリストを見れば、「御霊の実」は、良い品性と言い換えることができるでしょう。つまり、良い品性は、イエス・キリストを信じ、聖霊なる神様に従って生きる人に備えられるのです。そして、クラウド博士の主張が正しいなら、「御霊の実」、つまり良い品性を持つビジネスマンは、「働きの実」も結ぶことができる、と言えるのかもしれません。
キリストは、ご自身を「ぶどうの木」に例えています。「ぶどうの木」とはイスラエル、つまり神の選びの民の象徴です。「わたしはまことのぶどうの木」だとも言われています。イエス・キリストは、神の民の代表者だということですね。私たちが実を結ぶために必要なのは、この「まことのぶどうの木」に、しっかりとつながっていることです。もし、つながっていなければ、枯れてしまいます。しかし、しっかりとつながってさえいれば、私たちは神様から十分な水(聖霊)と栄養分(みことば)の供給を受け、豊かな実を結ぶことができるのです。
私たちの心が主イエスから離れ、「御霊の実」が実ることなく、品性の問題が棚上げにされている時、たとえ一時的に「働きの実」が祝福され、華々しい活躍をしているように見えても、どこかでつまずき、すべてを台無しにしてしまう危険があります。キリストにしっかりととどまり、聖霊によって与えられる素晴らしい品性の実を実らせていくことにより、父なる神様の栄光をあらわしていきたいですね。
「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。」(ヨハネ15:5、新改訳第3版)
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