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2008年5月 2日 (金)

洗足の教え

カトリック教会では、今でも「洗足式」があるそうです。ローマ教皇ベネディクト16世も米国訪問前の3月20日、受難週の聖木曜日(洗足木曜日)に、ローマの聖ヨハネ教会(ラテラノ大聖堂)におけるミサで洗足式を行ったと報道されています。

プロテスタント教会では、「聖書のみ」という宗教改革の原則に基づき、正式な礼典(儀式)は洗礼式と聖餐式の二つに絞っています。聖書の記録によれば、イエス・キリストが弟子たちに守るようにはっきり教えているのは、この二つだからです。

キリストは、弟子たちが「互いに足を洗い合うべきです」とも語られています。「洗足式」は、このことばに基づいているのでしょう。しかし、この教えは、どちらかと言うと「洗足式」のように実際に足を洗う行為というより、「しもべのように互いに仕え合う」という教えだと理解されます。

しかも、「互いに」ですから、そこに上下関係は想定されていません。教皇が他の司祭の足を洗ったり、神父が信徒の足を洗ったりするだけでなく、イエスの弟子であるクリスチャンは、すべて他のクリスチャンや周りの人々に仕える生き方が求められているのです。

この「洗足の教え」を校名に掲げた学校が、神奈川県にあります。「洗足学園」は、裁縫女学校を前身とし、高等女学校として創立されていますが、今では幼稚園から大学院まである総合学園で、音楽教育、特にジャズ・コースがあることで有名です。歌手の平原綾香もここの出身。最近では、確かTVドラマ「のだめ」のロケ地にもなっていました。

創立者の前田若尾女史は、熱心なクリスチャンだったようで、キリストが弟子たちの足を洗ったエピソードに基づき、校名を「洗足」としたとのこと。同氏が作詞した校歌には、「互いに足を洗えと宣(の)りし み教え守るここの学び舎」という一節があるそうです。

洗足学園建学の理想には、「若き学徒をして、真の人生の目的に目覚めさせ、さらに人間の天職を悟らせ、謙虚にして慈愛に充ちた心情(謙愛の徳)を養い、気品高く、かつ実行力に富む有為な人物を育成する」とあります。

真の人生の目的とは、神と人を愛し、与えられた「天職」を通して、足を洗うように互いに仕え合うことでしょうか。そのような生き方を、私たちもしていきたいですね。

「…主であり師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのですから、あなたがたもまた互いに足を洗い合うべきです。」(ヨハネ13:14、新改訳第3版)

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