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2008年6月 5日 (木)

リバイバル運動

キリスト教と関わりの少ない多くの日本人にとって、「リバイバル(信仰復興)運動」ほど、分かりにくい社会現象はないかもしれません。それは、生き生きとした信仰を失っていた教会において、人々が神様への思いを新たにし、活性化され、使徒たちの時代と同じような躍動的な姿へと再生する動きのことを言います。

リバイバル運動は通常、一つの教会や教団・教派の枠を超え、地域や国全体に影響を及ぼします。その運動を通し、大勢の人々が新たにイエス・キリストを信じたり、あるいはその信仰が回復し、深められる体験をします。最近ではリバイバル運動の結果、一国の政治・経済ばかりか自然環境まで奇跡的に改善される例が報告されており、それは特に「トランスフォーメーション(社会変革)」と呼ばれています。

アメリカのキリスト教会の一つの特徴は、このリバイバル運動が何度も繰り返し起こったことでした。新大陸に移住した人々は、すべての人が必ずしも熱心な信仰生活を続けたわけではありません。開拓地には無法地帯や戦争もあり、信仰が冷めてしまったり、道徳的に退廃する状況もありました。そのような傾向に歯止めをかけ、人々の心を新たに創造主なる神様へと向けたのが、信仰復興の動きだったのです。

最初の大きなリバイバル運動は、1730~40年代に起こった「(第一次)大覚醒(The Great Awakening)」です。改革派や長老派の教会で始まった信仰復興運動は、ジョナサン・エドワーズの力強い働きを通し、会衆派のニューイングランド全体に広がりました。さらに、イギリスから渡米したメソジストの伝道者ジョージ・ホィットフィールドは、新大陸の植民地各地に信仰復興をもたらしました。

第二次大覚醒は、1800~30年代に起こります。この時から野外の天幕集会(キャンプ・ミーティング)が始まり、チャールズ・フィニーらの活躍により、多くの回心者が生まれました。刑務所改革や禁酒、女性参政権、奴隷制撤廃への動きも、このリバイバル運動が発端だそうです。この運動を通し、メソジスト教会とバプテスト教会が大きく成長し、また聖霊の満たしときよめを求めるホーリネス運動も始まりました。

1850年以降には、ドワイト・ライマン・ムーディーらを中心とする第三次大覚醒が起こり、その後も米国各地において数々のリバイバル運動が発生しています。米国から世界各地に宣教師が派遣されるようになったのも、これらのリバイバル運動の結果と言ってよいでしょう。大統領選の度に動向が注目される「福音派」も、こうした信仰復興運動の流れをくむ教会です。

私たちは、イエス・キリストによって新しい生き方をする者とされています。創造主なる神様により、心の中に新しいいのちが注ぎ込まれ、喜びに満ち、生き生きとした新たな人生を歩んでいきたいですね。

「その教えとは、あなたがたの以前の生活について言うならば、人を欺く情欲によって滅びて行く古い人を脱ぎ捨てるべきこと、またあなたがたが心の霊において新しくされ、真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造り出された、新しい人を身に着るべきことでした。」(エペソ4:22-24、新改訳第3版)

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受信: 2008年6月 5日 (木) 17時01分

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