証し人たち
昨晩は、近隣の教会で行われた伝道集会に行って来ました。「Change Your Life(あなたの人生を変える)」と題する集会で、音楽のゲストがロン・ブラウンというサックス奏者とマキーダというR&Bシンガー。講師はご存知、伝道者の滝元明師。素晴らしい音楽と力強いメッセージが心に響いた一時でした。
3人とも、自らの「救いの証し(あかし)」を語っていました。「救いの証し(testimony)」とは、クリスチャンがどのようにして信仰を持つに至ったかを語る「証言」のこと。「証し」をする人のことを、「証し人(あかしびと; witness)」と言います。神様は、クリスチャン一人ひとりを、それぞれユニークな「証し」のある「証し人」として下さっています。
ロン・ブラウン氏は、子どもの頃からサックスが好きでプロとなり、ダイアナ・ロスやスティービー・ワンダー、ホィットニー・ヒューストンらのバックミュージシャンとして、世界中をツアーしたそうです。しかし、ある時、麻薬中毒となり、生活がどん底にまで落ち込みました。その時、イエス・キリストとの出会いがあり、生き方がまったく新しくされ、今はその喜びを音楽を通して表現しているそうです。
マキーダさんは、かつて破壊衝動があり、病院に隔離されて監視されたとのこと。自殺をしたり、他人を傷つけたりしないためでした。彼女はその中で、神様の語りかけを聞きます。「あなたは死んではならない。生きるのだ。そして、わたしの光を世に輝かせなさい」という「神の声」でした。彼女は、パワフルな歌声で今、神様の愛を歌っています。(お二人のCDは、こちらから購入できるようです。→ http://saxron.jp/index.htm)
滝元明師は、愛知と長野の県境の山村で育ちましたが、終戦直後の焼け野原となっていた東京で勉強する中、あまりにお腹がすいて、友人たちとともに夜な夜な野菜を盗みに行ったそうです。ある時、なぜか人から「あなたは牧師が似合いそうだ」と言われたので、思い立って近くの教会に行ってみると、そこに集まっている人たちの澄んだ目に心を打たれます。自分は泥棒だけれど、彼らのような生き方をしたい、と思った滝元青年は悔い改め、すべての罪を告白し、まったく新しい生き方ができるようになりました。
救いの証しを聞くと、励まされますね。神様は、誰がどのような中にあろうと、限りなく愛しておられ、希望を与えて下さることを確認することができます。そして、証し人たちの言葉を通して、イエス・キリストを知らない人たちの心にも、聖霊なる神様が語りかけて下さいます。「わたしは、あなたのことも同じように愛しています。あなたにも希望があるのです」と。
最近、読んだ「証し」で感銘を受けたのは、淵田美津雄氏の自叙伝「真珠湾攻撃総隊長の回想」(講談社)です。パールハーバーの上空から「トラトラトラ(われ奇襲に成功せり)」を打電した海軍大佐が、なぜ戦後、イエス・キリストを信じ、伝道者としてアメリカ各地を回ったのか、その詳しい経緯を知ることができます。彼は、神による平和を訴え、憎しみの連鎖を断つことのために力を尽くしたのでした。
救い主イエスを信じる私たちは、神様が私たち自身に与えて下さった新しいいのち、新しい生き方を喜び、そのグッド・ニュースを伝える者として生きていきたいですね。まだ信じていない人は、聖霊の語りかけを受け取り、この恵みを体験することができるよう、お祈りいたします。
「イエスは私たちに命じて、このイエスこそ生きている者と死んだ者とのさばき主として、神によって定められた方であることを人々に宣べ伝え、そのあかしをするように、言われたのです。イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。」(使徒10:42-43、新改訳第3版)
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