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2008年6月 6日 (金)

ペンテコステ・聖霊運動

1901年1月1日、米国カンザス州トピーカにあった小さな聖書学校で一人の若い女性が、特別な体験をしました。メソジストの牧師でホーリネス運動とも関わりのあったチャールズ・フォックス・パーハムが手をおいて祈ると、アグネス・オズマンというその女性に神の御霊(みたま)、聖霊が注がれ、彼女は天から奇跡的に与えられた言葉、「異言」を語り出したのです。

この小さな出来事が、新世紀を迎えたキリスト教界をゆるがし、教会史上最大のリバイバル運動、世界宣教運動へとつながるとは、当時、誰も予想できなかったでしょう。一握りの人々から始まった「ペンテコステ・聖霊運動」は、100年の歴史を経た現在、世界のプロテスタント教会における最大勢力となっているそうです。

その特別な「聖霊体験」で画期的だったのは、もちろん、異言が与えられたことでした。メソジスト運動の流れをくむ人々は、ジョン・ウェスレーが語った「聖霊体験」を真摯に求め、19世紀にホーリネス運動を開始していました。その体験は「聖霊のバプテスマ」と呼ばれるようになり、その不思議な体験とともに、使徒時代以降見られなくなった超自然的な力の回復を祈り求める人たちが次第に現れて来たのです。

トピーカの出来事は、「聖霊のバプテスマ」とともに、今まで話したこともない言語を突然話すようになったことが特徴的でした。それは異言だけにとどまらず、預言や奇跡的ないやし、悪霊追い出しなどの超自然的な力が聖書時代と同様、再び与えられるようになるという意味があったのです。聖書は、一部の知識人たちが主張するような「神話」では決してなく、そこに記されている奇跡的な出来事はそのまま事実であり、現代にも同じことが起こりうるのだと信じる新たな運動が始まりました。

この運動は、以前記したように、ウィリアム・セイモア(シーモア)によってロサンゼルスのアズサ・ストリートにおけるリバイバルを生み出し、それが後のカリスマ運動、第三の波運動へと続きます。(聖霊運動の三つの波については、こちら→ http://lifestream.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_73d3.html

ペンテコステ・聖霊運動に詳しい歴史家、ヴィンセント・サイナン博士は、この運動の特色として次の5つを挙げています。(1)超自然的な力(「聖霊の賜物」)の回復、(2)人種間の和解、(3)女性の活躍、(4)新しい音楽、(5)世界宣教。

聖霊により超自然的な力が注がれるのは、人種も性別も(そして学歴や牧師資格を持っているかどうかも)関係ありませんでした。パーハムは白人、セイモアは黒人、そしていやしの伝道者であった私たちの教団の創始者エイミー・センプル・マクファーソンは女性です。聖霊によって与えられる喜びによって、新たな音楽が生まれ、そして人々は世界中にその喜びの福音(良い知らせ)を伝えに行きました。

ペンテコステ・聖霊運動に連なるクリスチャンは、20世紀の全世界で急速に増加し、世界の「キリスト教地図」を塗り替えました。南北アメリカはもちろん、アフリカ、ヨーロッパ、そしてアジア各地で、この運動が拡大しています。日本は、こうした部分でも世界的な動きにずいぶん乗り遅れてしまったかもしれません。

日本でも神様が定められた時に、聖霊による力強いリバイバル運動が開始されることを期待して、祈り続けていきたいですね。

「イエスは言われた。『…聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。』」(使徒1:7、新改訳第3版)

P.S. 今日のブログ記事は、ヴィンセント・サイナン博士が編さんした「聖霊の世紀(The Century of the Holy Spirit)」および同博士による講演を参考にしています。

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