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2016年1月

2016年1月31日 (日)

天の父のみこころを行う

 トヨタ自動車は、ウェルキャブと呼ばれる福祉車両を製造しています。体が不自由な人向けの車です。昨年9月、トヨタはこのウェルキャブのCMをネット上に公開しました。「親子に同じ質問をしてみた」という動画です。通常のCMは15秒か30秒ですが、この動画は3分間のショートムービーです。最初に、こういう言葉が映ります。「親が愛してくれたように、あなたは親を想っていますか?」そして、5組の親子が順番に登場します。子供たちはすでに成人し、親元を離れて暮らしています。親と一緒に映ることが、居心地悪そうな人もいます。彼ら全員に、同じ4つの質問がなされました。そして、一人ひとり別々に回答する様子が撮影されました。

 最初の質問は、これです。「どのくらい連絡を取り合っていますか?」ある母親は、少し寂しげにこう言いました。「私の方から連絡するばかりで。送ってもなかなか既読になりません。」娘は母からのメールが面倒な様子で、こう言いました。「10日後くらいに見たりします。」二つ目の質問は、「どのくらい思い出しますか?」ある優しそうな父親は、娘についてこう言いました。「毎日メールが来てないか確認するので、毎日ですよね。」娘は、笑いながらこう答えました。「週に2回くらいです。」三つ目の質問は、「お互いにもらった思い出の物は何ですか?」ある父親は、娘から手紙をもらいました。「お父さん、いつも仕事してくれてありがとう」と書いてありました。嬉しくて、会社のカバンに入れていつも持ち歩いているそうです。娘は、何をもらったか覚えていませんでした。「ほしかったおもちゃを買ってもらったと思う」と答えました。最後の質問は、「家を出た時どう思いましたか?」ある母親は、引っ越しを手伝った後、帰りに大泣きしたそうです。自分でも「なんでこんなに泣くのだろう」と思いました。息子も、母が一生懸命用意してくれたのは覚えていました。

 撮影後、親の回答VTRを子供に見てもらいました。すると、子供たちは目に涙を浮かべていました。親が子に持つ思いの強さを、初めて知ったようです。子供たちは、こう言いました。「自分が思っている以上に気にかけてくれて、嬉しかった。」「いまだに心配しているんだと思った。」「大事にしなきゃって思った。」そしてCMの最後は、こういう言葉で締めくくられています。「愛されている分だけ、やさしさで返そう。感謝したい気持ちをのせて。暮らしにやさしさをプラスするトヨタ・ウェルキャブシリーズ。」見事なキャッチコピーですね(笑)。私は、先週までこのCMを全く知りませんでした。公開当時は話題になって、多くの人の涙をさそったそうです。

 天の父なる神様も、私たちが思う以上に私たちを気にかけておられます。毎日毎日一瞬たりとも、決して私たちを忘れません。いつも私たちを見守り、うとうとすることも眠ることもありません。人の親が子に持つよりも、はるかに強い思いで私たち一人ひとりを愛しておられます。その愛のゆえに、どんなことでもして下さいます。愛するひとり子でさえ、私たちのために犠牲にして下さいました。身代わりの十字架によって、私たちを罪と死から解放して下さいました。神様は、それだけ私たちを愛しておられます。私たちは、神様が愛しておられるように、神様のことを想っているでしょうか。神様への愛のゆえに、どんなことでもしようと思っているでしょうか。神様の愛に感謝し、やさしさでお返ししようと心掛けているでしょうか。父なる神様に喜んでいただけるように、神様の思いに応える生き方をして行きましょう。

 「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです。」(マタイ7:21)

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2016年1月24日 (日)

神を最優先にする

 「最高の人生の見つけ方(The Bucket List)」という映画を、何年か前に見たことがあります。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した2007年のアメリカ映画です。ジャック・ニコルソンは、実業家のエドワード役。モーガン・フリーマンは、自動車整備工のカーター役です。2人は同じ病院に入院して、同室になります。2人とも、ガンで余命6か月と宣告されます。エドワードは、それまで仕事を最優先にして生きて来ました。家族に時間を割くことはありませんでした。実業家として成功し、使いきれないほどの財産がありました。でも家族からは見放され、見舞いに来るのも仕事の話をする秘書だけでした。カーターは誠実な人で、家族を最優先にして生きて来ました。46年間、真面目に整備工として働きました。金持ちではありませんでした。でも病室にはいつも家族が見舞いに来て、幸せそうに見えました。

 ただカーターには、やり残したことがありました。若い頃、ある先生にこう言われたのです。「死ぬ前にやりたいこと、見たいもの、体験したいことのすべてを書き出して、リストを作るべきだ。」カーターは、自分のリストを作りました。でも何も実行できませんでした。結婚して子供が生まれ、仕事の責任が重くなったのです。自分のしたいことをする時間は、ありませんでした。6か月の命と言われて、彼は人生の最期にリストを実行したいと思いました。エドワードが、お金を出すから一緒に行こうと誘ったのです。2人はこっそり病室を抜け出して、世界冒険旅行に出掛けました。リストの一つひとつを実行しました。最高に楽しい時でした。でも旅の途中で、自分たちには帰るべき場所があることに気づきました。人生の最期に果たすべき役割が、彼らにはまだ残っていたのです。

 私たちが人生で果たす役割は、次の8つだと言った人がいます。①子供、②学生、③働き手、④配偶者、⑤家庭人、⑥親、⑦余暇を楽しむ人、⑧市民の8つです。子供の役割は、親の保護を受けて養育されること。学生の役割は、学ぶこと。働き手は、仕事をして収入を得ること。配偶者は、結婚相手を愛し一緒に暮らすこと。家庭人は、家庭を維持すること。親は、子どもを守り育てること。余暇を楽しむ人は、自由な時間に好きなことをすること。市民は、ボランティア活動等で社会に貢献することです。通常、私たちは、これらのいくつかの役割を同時に果たします。エドワードは大人になってから、働き手の役割を最優先にしました。カーターはそれ以上に配偶者、家庭人、親の役割を優先しました。その後、2人は余暇を楽しむ人となり、余暇以上に優先すべき役割があることを見出しました。

 イエス・キリストを信じる人は、神の子どもとしての役割が与えられています。神様に守られ、養い育てられる役割です。神様は親として、私たちをあらゆる危険から守り、全ての必要を満たして下さいます。みことばによって教え、私たちの成長を助けて下さいます。そしてクリスチャンには、神の国の民・市民としての役割も与えられています。王なるイエス様に忠実に仕え、神の国に貢献できるのです。イエス様は、私たち一人ひとりになすべき奉仕を用意しておられます。一人ひとりに心を配り、最高の人生を歩めるように導いて下さいます。神様を最優先にする時、私たちは最高の人生を見つけることができるのです。

「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイ6:33)

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2016年1月17日 (日)

幸いの光を輝かせる

 先週、ある指輪が話題になりました。女優の北川景子さんがしていたダイヤモンドの指輪です。去年の8月、歌手のDAIGOさんからプロポーズされた時、渡されたそうです。ハリー・ウィンストンの2カラットのダイヤだそうです。1千万円以上するのではないかという話です。

 ハリー・ウィンストンは、1896年にニューヨークで生まれました。両親はウクライナからの移民でした。父は、宝石商でした。ハリーは、小さいころからお店の手伝いをしていました。12歳の時、質屋さんにあった緑色の石を25セント(約30円)で買いました。そして2日後、それを800ドル(約95,000円)で売ったそうです。2カラットのエメラルドでした。彼には、宝石の価値を見抜く力がありました。24歳で商売を始め、宝石のリメイク、デザイン、売買で大きな成功を収めました。大粒で極上のダイヤモンドを、最高に輝かせる方法を追求したそうです。そして、「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれました。1943年からは、アカデミー賞授賞式に着用するジュエリーの貸し出しも始めました。その後、フランス王ルイ14世やマリー・アントワネットが所有したと言われるホープダイヤモンドを手に入れました。重さは45.52カラット。大きさは25.60 mm × 21.78 mm × 12.00 mmだそうです。ハリーは、これを「全世界への贈り物」としてスミソニアン博物館に寄付しました。さらに、253.7カラットのダイヤモンドの原石も、同じ博物館に寄付したそうです。

 ダイヤモンドは、ご存知の通り炭素からできています。鉛筆の芯に用いられる黒鉛や燃料に用いられる木炭、コークスも炭素でできています。同じ成分でできているなら、木炭やコークスを指輪にしても良さそうですね。しかし、そうする人はいません。どうしてでしょうか?炭素原子のつながり方によって、全く違う物質になっているからです。ダイヤモンドは、とても硬い物質です。透明で光を通します。そして、光を実にきれいに反射させます。石の内部に入った光は、プリズムを通ったように虹色に分かれます。その分かれる度合いが、ダイヤの場合は非常に大きいそうです。これが、ダイヤ独特の輝きを生み出します。この輝きをいかに引き出すかが、ダイヤのデザイナーやカット職人の腕の見せ所のようです。デザインやカットの仕方により、光の反射の仕方が全く違うからです。

 私たち一人ひとりは、ダイヤの原石のようです。掘り出されたままでは、あまり輝いていないかもしれません。輝くはずなどないように思えるかもしれません。しかし、神様が私たちのデザイナーです。ハリー・ウィンストンよりも、はるかに私たち一人ひとりの価値を見抜いておられます。私たちの中に、輝く可能性を見出しています。私たち一人ひとりが最高に輝くように、デザインしておられます。そのデザインにあわせて、私たちは少しずつカットされています。最高の輝きをするように磨かれています。ダイヤモンドとは比べ物にならないほど、サイズも重さもあります。指輪にもネックレスにも付けられないほどです。神様に置かれた場所で、私たちは輝くことができます。イエス様の光を受けて、最高に美しい輝きを放つことができるのです。

「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」マタイ5:16

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2016年1月10日 (日)

イエスについて行く

 「この人について行きたい」と思わせる人は、そう多くはありません。まして男性が女性のリーダーに対してそう思うケースは、日本では少ないかもしれません。NHKの朝ドラではありません。諏訪貴子さんという人の話です。東京・大田区にあるダイヤ精機株式会社の社長です。超精密金属加工の会社です。医療用や自動車製造用のゲージなどを作っています。下町の工場ですが、ロケットの部品は作っていないようです。貴子社長は、1971年生まれの44歳。父が始めた会社を12年前に引き継いで、経営難をみごとに克服しました。数年前、日経BP社は、彼女を「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」に選出しました。働く女性のロールモデルになったと評価されました。最も注目される女性経営者の一人で、「町工場の星」とも呼ばれているそうです。

 貴子社長には、兄がいました。白血病で、6歳で亡くなったそうです。その2年後に、貴子さんが生まれました。誕生日が1週間違いで、顔つきも兄と似ていました。「兄の生まれ変わり」だと言われ、後継ぎになることを期待されて育てられました。幼い頃から取引先に連れて行かれ、駐車場が遊び場でした。大学も父の言葉に従い、工学部に進みました。就職も父の薦めで、大手自動車部品メーカーに入りました。結婚して子供が生まれ、専業主婦になりました。すると父から、会社を手伝ってほしいと言われ、ダイヤ精機に入社しました。「会社が良くなる方法を見つけてくれ」とも言われました。業績が悪かったので、リストラをすべきだと貴子さんは提案しました。すると父は「それならお前が辞めろ」と言い、娘をクビにしました。それが2回繰り返されたそうです。

 その父は、64歳で急にこの世を去りました。肺がんでした。貴子さんは突然、32歳で社長に就任することになりました。会社を建て直すため、新しい方針を次々に打ち出しました。従業員5人のリストラも行いました。ベテランの経営幹部は、こう言ったそうです。「何てことするんだ、このやろう。」経営方針に納得できない人は、しょっちゅう罵声を浴びせました。「てめえ何考えているんだ。ばかやろう。」貴子社長自身、不安でした。会社は問題だらけ。銀行は経営再建を迫っている。早く結果を出さなくてはなりません。貴子さんに、会社経営の経験はありませんでした。それでも彼女は、自分の信念を貫き通しました。社長が正しいと信じて実行していることを曲げたら終わりだと思ったそうです。取り組んだ改革は、3年で成果が上がり始めました。社員みんなでお祝いの旅行に行きました。その時、経営幹部の一人がこう言いました。「社長に一生ついて行きます。」貴子さんはその夜、枕を抱きしめて泣いたそうです。

 「一生ついて行きたい」と思えるリーダーは、多くはありません。ついて行って本当に間違いがない人は、さらに少数です。そのようなリーダーに出会える人は、幸いです。ペテロとアンデレは、ガリラヤ湖のほとりでイエス様と出会いました。ヤコブとヨハネも、同じようにイエス様と出会いました。彼らは、一生イエス様について行きたいと願いました。そして、それは間違いがありませんでした。多くの人は、人生のどこかでイエス様と出会う機会があります。そして、イエス様について行くかどうかが問われます。ついて行く決心をする人は、幸いです。イエス・キリストは、ついて行って決して間違いのないお方だからです。

「イエスは彼らに言われた。『わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。』」(マタイ4:19)

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2016年1月 3日 (日)

天の御国の準備をする

 今年は、3月26日に北海道新幹線が開業する予定です。ここ何年か、工事が急ピッチで進められて来ました。昨年秋、函館に向かう飛行機の中から、妻は北海道新幹線の高架を見ることができました。函館空港に着陸する飛行機は、風向きによってコースが異なります。ちょうどその日は、新幹線の高架の上を飛びました。晴れていたので、よく見えたようです。それが新幹線の高架だと分かった時、妻は感慨深い思いを抱きました。新幹線建設のために、実に長い年月をかけて準備がなされて来たからです。

 北海道に新幹線が来る話は、妻や私が小学校の頃からありました。日本で最初に新幹線が走ったのは1964年、前回の東京オリンピックの年です。高速鉄道を建設する構想は、その何十年も前からあったそうです。日本で鉄道が建設され始めた時、お金が十分ありませんでした。そこでコスト削減のため、線路の幅を狭くしたそうです。ところが線路の幅が狭いと、列車のスピードに制限がありました。1950年代まで、日本の鉄道の最高速度は時速100キロ以下だったそうです。ドイツの鉄道は150キロ、イギリスは160キロ、アメリカは180キロ以上出ていました。中国大陸で始まった戦争は、長く続きました。人や物をできるだけ多く、速く、遠くに運ぶ必要性がますます高まっていました。そこで1940年に、「弾丸列車」の工事が始まりました。しかし、その工事も第2次世界大戦で一時中断されました。

 戦後の復興が始まると、東海道本線の輸送能力は限界に達しました。ただ新幹線を走らせるためには、いくつかの課題がありました。第一に、広い幅の線路を敷く土地を確保すること。第二に、高速で走る電車を開発すること。第三に、大きな電力を遠くまで送る仕組みをつくること。第四に、新幹線を動かす人を育てること。第五に、車両や設備のテストを十分に行うこと。第六に、これら全てに必要なお金を確保すること。こうした課題をすべてクリアして初めて、東海道新幹線は完成したのです。その後、山陽、東北、上越新幹線などが次々と建設されました。しかし、その建設費用は膨大でした。当時の国鉄は財政破たんし、北海道新幹線の計画は凍結されました。その後開通した青函トンネルには、在来線だけが走ることになりました。

 建設計画が再び持ち上がったのは、私が北海道の教会で牧師をしていた頃です。私たちの家は、新幹線の新駅から車で10分ほどの場所にありました。東京行きが便利になるかと期待したことを覚えています。新幹線が開通するために、これまで多くの人々が長い時間をかけて準備を重ねて来ました。函館郊外には新しい駅が建設され、周辺の整備も進められつつあるようです。全ての準備が整った時、新幹線は開業することができます。

 神様は、天の御国を完成するために、さまざまな準備を重ねて来られました。人類を創造されました。アブラハムとその子孫たちに、神様の計画を伝えられました。イエス様が地上に来られ、御国に入る道を与えて下さいました。神様がなすべき天の御国の準備は、全て整えられています。あなたの準備は、整っているでしょうか?御国に入る準備をしなさいと、神様は全ての人に呼びかけられています。

「そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教えを宣べて、言った。『悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。』」(マタイ3:1-2)

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2016年1月 1日 (金)

幸いな人生を歩む

 昨年4月、国連は、2015年世界幸福度報告書を公表しました。それによると、日本は世界158か国中、幸福度は46位だったそうです。トップはスイスで、以下アイスランド、デンマーク、 ノルウェー、カナダ、フィンランド、オランダ、スウェーデン、ニュージーランド、オーストラリアと続くそうです。上位10か国中、7か国が欧州の国です。ランキングを作成するために用いられたのは、次の6つの指標です。①一人当たり実質国内総生産(GDP)、②健康寿命、③頼れる人の存在、 ④人生における選択の自由、⑤社会的な不正からの自由、⑥社会の寛容性。それぞれの項目について学者たちが10点満点で採点し、幸福度を計算したそうです。上位13か国は、前年と同じでした。それらの国々は豊かで社会的な絆が強く、政府は比較的正直で、説明責任を果たしているそうです。「幸福になるにはお金だけでは不十分だ。必要なのは社会の公正さ、個人レベルでの正直、信頼、健康だ」と、この報告書は指摘しているそうです。

 国連が世界各国の幸福度を調べ始めたのは、2012年です。その4年前、ブータンの首相は国連総会の演説で、「国民総幸福量(Gross National Happiness)」という考え方を発表しました。「経済的な豊かさだけで人は幸せになれない。どれだけ精神的に豊かなのかを考慮に入れる必要がある」という主張でした。この考え方が、国連の幸福度調査の土台となったようです。日本は、健康寿命の項目は点数が高いのですが、人生における選択の自由は低いようです。一人当たり実質GDPも、あまり高い点数ではありません。幸福度が最も低いのは、紛争が続く国、貧困に悩む国、感染症が広がる国だそうです。確かにそのような問題を抱えていたら、人々が幸福に感じることは難しいかもしれませんね。

 ただ、国連が選んだ6つの項目だけで、本当に幸福の度合いが測れるかどうかは不明です。学者たちの採点が正しかったかどうかも分かりません。そもそも幸福が数値化できるのかという問題もあります。他の人からは幸福そうに見えなくても、本人はたいへん幸福だと思う場合もありそうです。年齢によって、何を幸せと感じるかが変わって来ることもあります。ブータンでも、幸せの定義は揺れているそうです。伝統的な生活が良いというお年寄りもいます。洗濯機がほしいという若い主婦もいます。テレビが大好きというお年寄りもいるそうです。そう考えると、国民全体の幸福度を測るのは簡単ではありません。

 聖書が教える幸福の基準は、全てを造られた神様の祝福を受けるかどうかです。神様の祝福を受け取る人は幸福であり、祝福から離れる人は不幸です。全ての人を祝福するために、神様は人類の代表としてアブラハムを選ばれました。先ず彼とその子孫を神様が祝福する計画でした。そして、その祝福が全世界に流れて行くためでした。イエス・キリストを信じるなら、誰でもアブラハムの子孫とされます。神様の永遠の祝福を受け取ることができます。私たちに、幸いな人生を歩む道が用意されていることを感謝します。

「幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。」(詩篇1:1-2)

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