天の御国をつくる
イースターは、日本にはなかなか定着しないと言われて来ました。日本では、圧倒的大多数の人がキリストの復活を信じていません。そのお祝いが定着しにくいのは当然です。ところが最近、日本でもイースターが注目されつつあるという記事が、新聞各紙に掲載されました。卵関連の商品が増えているそうです。ブルボンでは、期間限定で「たまごのサブレー」などを販売。亀田製菓は、ハッピーターンのイースターパッケージ。森永製菓は、「キョロちゃんのもちもちたまご<カスタード味>」など。キューピーは、卵のおいしさをいかした「コクのたまごドレッシング」をこの時期だけ発売しています。ディズニーリゾートやUSJはもちろん、トイザらスでも全国の店舗でイースター向けのイベントが開催されています。「イースターネイル」も流行りつつあるそうです。うさぎや卵をモチーフにした、パステルカラーのネイルアートだそうです。キューピー株式会社の調査では、2012年にイースターを知る人は40%でした。ところが3年後の2015年には、88.5%の人がイースターを知っていると答えたそうです。イースター関連市場は、年々拡大の模様です。
ただ、あくまでこれは商売の話です。イースター関連商品を売る人も買う人も、キリストの復活をお祝いしているのではありません。それでも、話の種にはなるかもしれません。「イースターというのは、本当はキリスト復活のお祝いなんだよ」という話です。話を聞いて、「それは素晴らしい。私もお祝いします」と、心から言う人がいたら幸いです。それは奇跡かもしれません。もちろん、時には奇跡も起こります。しかし多くの人は、「復活などあるはずがない」と考えます。私もそうでした。イエス様の時代の人たちも、そうでした。弟子たちでさえ、復活を信じていませんでした。彼らは、イエス様が息を引き取ったところを実際に目撃しました。墓に葬られたという報告を受けました。自分たちも同じように捕えられ、殺されるのではないかと恐れていました。人目につかないように隠れていました。よみがえったイエス様に出会うまでは、誰も復活を期待していなかったのです。
ところが3日目の朝、全く想定外の奇跡が起きました。死んで葬られたイエス様が、よみがえられたのです。復活のイエス様は、500人以上の弟子たちの前に現れました。彼らは、イエス様が約束の救い主であると確信しました。それからは死をも恐れずに、イエス様復活のニュースを伝えに行きました。多くの弟子たちは捕えられ、殉教しました。それでも彼らは、口を閉ざしませんでした。キリスト復活の事実に間違いがないことを、命を懸けて証言し続けたのです。
イエス様の地上での働きは、イスラエルの地に限られていました。働きの対象も、ユダヤ人が中心でした。しかし復活後は、弟子たちを全世界に遣わしました。キリスト復活の知らせを信じ、お祝いする人を世界中から呼び集めるためです。ユダヤ人かどうかに関係なく、信じる人たちを永遠の天の御国に招き入れるためです。イエス様は、天の御国の王として新たな国づくりを始められました。私たちが今、天の御国に招かれ、新たな国づくりに参加できることを感謝します。
「イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。『わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。…』」(マタイ28:18-19)
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