イエスを神の御子と信じる
4つ目の世界帝国ローマは、伝説によると双子の兄弟の一人ロムルスが建国したと伝えられます。最初の244年間は、王が治める都市国家でした。その後、王が追放されて市民の代表が治める共和国となりました。この共和国時代、ローマは領土が拡大しました。イタリア半島を統一し、ついには地中海を囲む広大な地域全体を支配しました。ギリシア・マケドニアにも勝利しました。ユダヤ地方も、支配下に収めました。皇帝が立てられ、多くの民族を治める巨大帝国となりました。何百年も前のダニエルの預言が、実現したのです。
ローマの大躍進を支えたのは、百人隊長たちです。彼らは、ローマ軍の中核を担っていました。百人隊長は、自ら部隊の先頭に立って指揮をとりました。隊長の死亡率は、高かったそうです。訓練の時も百人隊長が厳しく指導し、軍の規律が保たれました。立派な指導者として、人々から敬意を払われたそうです。彼らは、何か神を信じていたでしょうか。軍人として、死を意識することは多かったはずです。神に助けを求めたい気持ちもあったかもしれません。ローマ人たちは、日本のように多くの神々を信じていました。神々の名前は、今も結構使われています。アポロ(太陽)、ヴィーナス(金星)、テラ(地球)、ダイアナ(月)、ジュピター(木星)、サターン(土星)、ネプチューン(海王星)、プルート(冥王星)など。これ以外にキューピッドやミネルバ、バッカス、プロメテウスなどの名前も知られています。アウグストゥスが初代皇帝になると、皇帝も神として拝むようになりました。これも日本と似ています。日本も軍国主義の時代、天皇を神として拝みました。
イエス様が十字架につけられた時、大勢の人が処刑場に集まりました。悲しむ人がいました。喜ぶ人もいました。大声でののしる人もいました。警備中の百人隊長たちだけが、こうつぶやきました。「彼は、やはり神の子だった。」百人隊長たちは、ローマ帝国のために死ぬことを覚悟していました。天の御国のためにいさぎよく死なれたイエス様を見て、何か感じたかもしれません。この百人隊長たちがその後、どのように生きたのかは分かりません。でも彼らの言葉は、ダニエルが預言した特別な国が到来したことを意味していました。地上のあらゆる民族は、偶像の神々に支配されていました。イエス様は、その支配を打ち砕き、永遠の天の御国を築いて下さいました。イエスを神の御子と信じる人は、誰でもその御国の民となれるのです。
「百人隊長および彼といっしょにイエスの見張りをしていた人々は、地震やいろいろの出来事を見て、非常な恐れを感じ、『この方はまことに神の子であった』と言った。」(マタイ27:54)
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