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2016年8月14日 (日)

曲がった時代から救われる

 日本の夏は、怖い話が多くなる季節です。幽霊や妖怪、お化けなどの話が多く語られます。お化け屋敷にも人が集まります。いま多くの人が追いかけているポケモンも、モンスターならお化けの一種なのでしょうか。夜の公園に行って追いかけるくらいなら、ポケモン自体は怖くなさそうですね。ただ追いかけていて事故にあったり、熱中症で倒れたりしたら、その方が怖いかもしれません。

 夏に怖い話が多くなるのは、おそらくお盆の影響でしょう。日本では、死んだ人の霊がお盆に帰って来ると信じられて来ました。地獄の釜の蓋が開いて、先祖の霊が里帰りするという信仰です。その時、礼儀を尽くしてお迎えしなければ、何か悪いことが起こると恐れられて来ました。そのためにお供えをしたり、迎え火や送り火をたいたりします。川に灯籠を流す場合もあります。家族総出で墓参りに行き、お墓の掃除もします。盆踊りも、先祖の霊を歓迎する行事です。賑やかな踊りは、地獄の苦しみを逃れた喜びを表現しているそうです。多くの人は、死者の霊が戻って来るというだけで恐れを抱きます。ましてや、下手をするとたたりがあるかもしれないと言われれば、恐れは増幅されます。このお盆の恐怖感が、夏の怖い話の背景にあるように思えます。

 夏は、戦争で亡くなった人の霊を慰める時でもあります。8月は毎年、広島や長崎で原爆犠牲者の慰霊式典が行われます。明日15日には、第2次大戦の戦没者の慰霊式典が武道館で行われます。これらの式典は、自治体や国の事業として行われるため、できるだけ宗教色を出さないようにしています。それでも「慰霊」という言葉自体が、日本の伝統的な信仰と深く関わっています。実際、広島や長崎で安倍総理が語った挨拶には、こういう言葉がありました。「原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。」原爆の犠牲になった人の冥福を祈るという言葉もありました。これらの言葉は、伝統的な信仰に基づいています。1)死者の霊がどこかに存在する、2)死後の世界に幸せな状態と不幸な状態がある、そして3)生きている人の祈りが死者の状態に影響を与える、という信仰です。宗教色を出さないはずの慰霊式典でも、実は日本の伝統的な信仰が言い表されています。

 亡くなった人を思い起こし、その死を悲しむのは、もちろん悪いことではありません。何か過ちがあれば反省し、2度と繰り返さないように決意するのは、良いことです。しかし、どこかの神社のように戦没者の霊を神として祀り、拝むなら、それは偶像礼拝です。日本の多くの人々は、祖先の霊が子孫を守り、繁栄をもたらすと信じて来ました。祖先の霊を敬い、神として拝む伝統がありました。残念ながら多くの人は、それが罪だと思っていません。天地創造の神を知らないからです。日本人の先祖は、バベルの地から長い旅を経て、東の果ての島々にたどり着きました。その間に、天地創造の神をすっかり忘れてしまいました。長い間、曲がった時代を過ごし、曲がっているのが当たり前になっているのです。

 本当に怖いのは、死者の霊や妖怪、お化け等ではありません。全てを滅ぼす権威を持つお方、天地創造の神です。このお方を知らずに滅びに向かうのも、怖いことです。ありがたいことに神様は、私たちを全て滅ぼそうとはしておられません。私たちを愛するため、救いの道を用意して下さいました。イエス・キリストを信じるなら誰でも、曲がった時代、滅びに向かう世界から救い出していただけるのです。

「ペテロは、このほかにも多くのことばをもって、あかしをし、『この曲がった時代から救われなさい』と言って彼らに勧めた。」(使徒2:40)

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