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2016年8月 7日 (日)

新しい時代を築く

 日本の8月は、歴史と戦争について特に考えさせられる月です。71年前の8月、日本は連合国に無条件降伏しました。それは日本の国にとって、新しい時代の始まりでした。日本は明治維新以来、欧米の近代国家のような強い国を造ろうとして来ました。そうしなければ、自分たちも植民地にされてしまうという危機感がありました。急速に近代化を進め、植民地獲得戦争にも乗り出しました。その長い戦いが終わったのが、71年前です。人々は、戦いに疲れ果てていました。多くの人が戦死しました。東京は焼け野原となり、広島、長崎には原爆が投下されました。もう戦争はまっぴらだと思う人たちが、圧倒的多数でした。国全体が死んでよみがえるように、新しい国づくりを目指しました。新たに定められた憲法には、3つの大きな原則がありました。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義です。国民一人ひとりの命を尊重し、人権を守ろうとしました。一部の特権階級が自由を制限し、若者たちを好き勝手に戦地に送れない仕組みにしたのです。過去70年間は、この仕組みがうまく機能した時代でした。今後はどんな時代になるのか、注意深く見張りをし、祈って行く必要があります。

 日本がモデルとした欧米の近代国家は、宗教改革の後に誕生しました。その前の時代は、中世と呼ばれます。西欧では、カトリック教会が大きな力を持つ時代でした。全ての人が信者だったので、ローマ法王は社会全体に大きな影響力がありました。十字軍も、法王の呼びかけから始まりました。エルサレムをイスラム教徒から奪い返そうと呼びかけたのです。マルティン・ルターが登場し、宗教改革が始まった後は、プロテスタント教会が各地に生まれました。国王の信仰により、この国はプロテスタント、あの国はカトリックという具合に分かれました。キリストへの信仰により、各国民が一体感を持ちました。その後、各国は軍事的、経済的に力をつけ、西欧以外の世界に進出するようになりました。西欧から日本に初めて来たのは、カトリックのポルトガル人です。その後、プロテスタントのオランダ人たちが来ました。日本人が恐れたのは、後に黒船で来た米国人、英国人、フランス人、ロシア人たちでした。米国と英国はプロテスタント、フランスはカトリック、ロシアは正教会ですね。函館に行くと、当時、各国の人たちが開拓した教会が一つの地域に集まって建っているのを、今も見ることができます。

 明治維新の時代、日本の指導者たちは、欧米の国づくりの土台にキリスト信仰があることに気づきました。カトリックの国もプロテスタントの国も、国王や国民はイエス・キリストを信じていたのです。国が一つにまとまる上で、キリスト教会は大きな役割を果たしていました。実は国民主権、基本的人権、平和主義といった考え方も、聖書に影響を受けたものでした。日本人の中にも、国づくりの礎はキリストだと信じ、その教えを広めようとした人もいました。しかし大多数の指導者たちは、神道に基づく国づくりを目指しました。天皇は神々の子孫で、永遠に日本を治める天命があると信じていました。「主権は天皇にある。人権は天皇(と政府)が許す範囲に限る。この体制(いわゆる国体)を守るため戦争も行う」という考え方です。欧米の近代国家とは、国づくりの土台が全く異なっていました。

 最近は、終戦直後に人々が目指した新しい国づくりの思いが薄れつつあるようです。大多数の日本人は、人の命が創造主なる神から与えられたとは信じていません。人の命のために、キリストが自らの命を犠牲にされたことも信じていません。この信仰がないため、聖書に基づく原則もなし崩し的に捨て去される危険性が感じられます。天の王であるイエス様は、十字架と復活を通して、天の御国の新しい時代を築いておられます。私たちも新時代の御国づくりに加わってほしいというのが、天の王のご意向であり、お気持ちなのです。

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)

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