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2016年10月 2日 (日)

ピンチをチャンスに変える

 先月、男性で世界最高齢の方が113歳の誕生日を迎えました。ユダヤ人のイスラエル・クリスタルさんです。以前、最高齢だった日本人の小出保太郎さんは、今年1月に亡くなられました。女性の最高齢は、116歳のイタリア人の方だそうです。イスラエルさんは、1903年ポーランド生まれ。両親ともユダヤ人で、父は律法学者でした。小さい頃からユダヤ教の教えにより育てられました。7歳の時、母が亡くなりました。11歳の時、第1次世界大戦が始まり、父は戦死しました。イスラエルさんはその後、お菓子職人となり、25歳で結婚。2人の子供が生まれました。37歳の時、ドイツ軍がポーランドを占領。イスラエルさん夫婦は、アウシュビッツに送られました。妻はそこで死去。子供たちは、ユダヤ人ゲットーで亡くなりました。イスラエルさんは強制労働に耐え、なんとか生き延びました。解放された時、体重は37キロだったそうです。戦後、再婚し、また2人の子供が与えられました。47歳の時、再建されたイスラエルの国に移住。引退するまで、家族とともにお菓子の店を経営しました。

 イスラエルさんが世界最高齢になった時、多くの人は驚いたようです。通常、ホロコーストのような過酷な体験は、心に大きな傷を残します。いわゆるPTSDで、さまざまな症状を引き起こします。恐怖感や無力感、悪夢、フラッシュバック、怒り、睡眠障害、うつ、不安障害など。寿命が短くなるリスクもあるそうです。普通は長生きしそうにないですね。ところがある研究によると、ホロコーストを生き延びた人はそうでない人に比べ、逆に寿命が長いそうです。トラウマをバネに、以前より強くたくましく生きるとのこと。何が幸いするか分かりません。ヒトラーは56歳で自殺しました。でもイスラエルさんは、その倍以上生きています。アウシュビッツでの人生最大のピンチは、長生きするチャンスになったのです。彼自身は、こう言っています。「長寿の秘訣は分かりません。全て神のみこころですから。私よりも賢く、体が丈夫で、ハンサムな男性は他にいました。ただ私は、立ち直る力には自信があります。私たちにできることは、出来る限り懸命に働き続け、失ったものを再構築することくらいです。」

 ユダヤ人は、何度も絶滅の危機を乗り越えて来ました。アブラハムは長い間、子供がいませんでした。100歳になってやっと、約束の子が与えられました。ヤコブの家族は、ききんで飢死しそうでした。でも死んだはずのヨセフの助けにより、エジプトの食料にありつきました。しばらくエジプトにいると、今度は男の赤ちゃんが皆殺しにされそうでした。助産師たちが王よりも神を恐れたため、赤ん坊は助かりました。約束の地を手にした後、何度もユダヤ人たちは神様から離れ、国が滅びそうな危機を迎えました。彼らが悔い改める度に、神様は助けを送られました。しかしついに国が滅び、人々は世界中に散らされました。エステルの時代には、ペルシア帝国内の全てのユダヤ人が根絶やしにされそうでした。しかし神様は彼らを危機から救い、約束の地に帰して下さいました。神様は、ユダヤ人をあらゆるピンチから救われました。ピンチを、ご自身の栄光を現すチャンスに変えられたのです。

 イエス様も、ピンチをチャンスにするのはお手の物です。十字架のピンチを復活のチャンスに変えられました。弟子たちも、迫害のピンチを宣教のチャンスに変えました。エルサレムから追放されたピリポはサマリヤで福音を宣べ伝え、多くの人がイエス・キリストを信じました。ピンチをチャンスにするのは、神の国のお家芸です。イエス・キリストを信じ、アブラハムの子孫とされた人は、ピンチをチャンスに変える神の奇跡をともに体験できるのです。

「ピリポはサマリヤの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を傾けた。」(使徒8:5-6)

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