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2016年11月20日 (日)

苦しみをくぐり抜ける

 タイのチェンマイでは先週、「イーペン」と呼ばれるお祭りがありました。ちょうどスーパームーンの日でした。無数のランタンを空に上げるため、世界で最も美しい祭りとも言われるそうです。タイでは先月、国王が亡くなったため、今年のお祭りは規模が縮小されました。それでも世界中から4000人が集まったそうです。タイは、国民の95%が仏教徒。クリスチャンは0.8%だそうです。イーペン祭りでランタンを上げるのも、仏陀に感謝をささげる行為だとか。僧侶たちがお経を読んだ後、人々はランタンに灯をともし、空に放ちます。ランタンが見えなくなると、苦しみが取り除かれると信じられているそうです。仏陀は、正しい行いにより苦しみから解放されると教えました。ランタンによる感謝も、正しい行いの一つだと人々は信じているのかもしれません。

 この祭りは、ある映画のシーンに採り入れられました。6年前のディズニー映画、「塔の上のラプンツェル」です。原作はグリム童話で、ランタンのシーンはないようです。映画の監督が空飛ぶランタンの映像を見て感動し、3Dの映画に採り入れたとのこと。私は観たことがありませんが、見事なシーンだそうです。映画の中でランタンは、ラプンツェルの誕生日の空を飾りました。彼女は、ある国の王女として生まれました。でも赤ん坊の時、魔女にさらわれ、18年間、森の奥の塔に閉じ込められて育ちました。両親はラプンツェルの無事を祈り、彼女の誕生日に無数のランタンを上げました。ラプンツェルは森の奥で毎年ランタンを目にし、「あれは何だろう」と思っていました。自分がさらわれてきたことも、両親が誰なのかも、彼女は知りませんでした。18回目の誕生日にとうとう塔を脱出し、ランタンを間近で見るチャンスが訪れました。それは彼女が、自分が誰なのかを知り、本当の家に帰るきっかけとなりました。ラプンツェルの両親にとって、ランタンは娘がいなくなった苦しみを象徴していました。しかし、そのランタンがきっかけで娘は帰宅し、両親の苦しみは取り除かれました。国王夫妻は、おそらくタイ人でも仏教徒でもなかったでしょう。でもランタンを上げ続けることにより、彼らは苦しみから解放されたのです。

 聖書にも、苦しんだ人たちがたくさん出て来ます。アブラハムは、後継ぎが生まれないことに苦しみました。ヤコブは、最愛の子ヨセフを失ったことに苦しみました。ヨセフの苦しみは、兄弟たちに売り飛ばされ、無実の罪で投獄されたことでした。彼らの子孫は、エジプトの強制労働に苦しみました。モーセは、反抗的な人々に苦しみました。ナオミとルツは、夫を失った後の貧しい生活に苦しみました。ダビデは、サウル王のねたみに苦しみました。多くのユダヤ人は、国の滅亡に苦しみました。彼らは苦しみからの救いを求め、天にランタンを上げるように父なる神に祈りました。神様は、恵み深いお方です。彼らの祈りを聞き、苦しみをくぐり抜けさせて下さいました。

 イエス様は、天から下られた真のランタンです。私たちの苦しみに光をあて、その最大の原因を十字架で取り除いて下さいました。死の苦しみを乗り越え、信じる人を地獄の苦しみから解放して下さいました。天に昇り、今も私たちのあらゆる祈りを受け取って下さいます。私たちの心から苦しみを取り除き、平安で満たして下さいます。イエス様とともにある人は、苦しみをくぐり抜けることができるのです。

「彼らは…ルステラとイコニオムとアンテオケとに引き返して、 弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、『私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない』と言った。」(使徒14:21-22)

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