« 恵みの輪を世界に広げる | トップページ | 世界に夜明けを告げ知らせる »

2016年12月11日 (日)

天の励ましを分かち合う

 1週間ほど前、所沢駅で人身事故がありました。40~50代の男性だそうです。どんな理由で自殺したか分かりませんが、残念ですね。今年、最も多く報道された自殺は、高橋まつりさんの話かもしれません。昨年のクリスマスの朝、飛び降り自殺しました。24歳、東京大学文学部卒。私の後輩です。文学部の学生は、就活が楽ではありません。広告代理店トップの電通に入社したのですから、非常に優秀だったのでしょう。内定をもらった時は、本人も親もたいへん喜んだはずです。両親は離婚し、母子家庭でした。母を楽にしてあげたいと、まつりさんは思っていました。入社して数か月は、喜んで仕事をしていたようです。ところが秋頃から非常に忙しくなり、次第に心も体も疲れ果てました。睡眠を十分にとれず、毎日がつらくなりました。何のために生きるのか、分からなくなりました。将来に希望が見えなくなりました。そしてとうとう、自ら命を絶ったのです。母には、こういうメールを送ったそうです。「大好きで大切なおかあさん。さようなら。ありがとう。人生も仕事もすべてがつらいです。お母さん、自分を責めないでね。最高のお母さんだから。」

 自殺の報道は、私にとって他人事に思えません。何度もお話しましたが、私もかつて自殺を考えたからです。大学時代、何のために生きるのか、分かりませんでした。人生は楽しいというより、急な坂を登るばかりで苦しいように感じました。どうして我慢して生きなければならないのか、疑問でした。明るい未来が開けるようにも思えませんでした。ただ私は睡眠を十分とり、疲れ果ててはいませんでした。冷静に考える心の余裕がありました。このまま死んだら両親に申し訳ないと思いました。北海道から仕送りを続けてくれていたからです。いきなり死んだら、親は悲しむだろうとも思いました。でももし疲れ果てていたら、どうなっていたか分かりません。今は私も、親の立場です。まつりさんのお母様や遺族の方々の痛みや悲しみが、若い頃よりもずっと心に響くように感じます。悲しむ人々に神様の慰めが与えられるよう、お祈りしています。

 私は観ていませんが、クリスマスに自殺しようとする人の映画があるそうです。「素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)」というタイトルで、1946年公開の白黒映画です。公開当時はヒットしませんでしたが、何度も繰り返しテレビで放映され、人気が出たそうです。クリスマス映画のランキングで去年とおととし、2年連続1位に選ばれたそうです。主人公のジョージは不幸が続き、人生に絶望します。橋の上から身を投げて死のうとします。すると、ある年老いた男性が先に川に飛び込みました。ジョージはあわてて飛び込み、必死でその人を助けます。クラレンスという名前のその人は、実は天使でした。ジョージが自殺しないように助けに来たのです。ジョージは、「自分など生まれて来なければ良かった」と考えていました。しかし天使は、ジョージがどんなに素晴らしい人生を送って来たかを思い出させてくれました。天使の励ましにより、ジョージは自殺を思いとどまったのです。

 聖書にも、「自分は生まれない方が良かった」と考えた人が記されています。ヨブです。彼は全てを失い、絶望しました。しかし神様は、その絶望からヨブを救って下さいました。彼の後半生を豊かに祝福し、励まして下さいました。

 クリスマスは、励ましの時です。イエス様は私たちに希望を与え、励ますために来て下さいました。キリストを信じる人は、ヨブと同じように絶望から救われます。天の励ましを受けることができます。励ましを受けた人は、その励ましがどこから来たのか、他の人に伝えることができます。パウロやバルナバも、多くの人を励ましました。このクリスマスの季節、ご降誕の救い主にある希望や励ましを、私たちも周りの人と分かち合って行きたいですね。

「幾日かたって後、パウロはバルナバにこう言った。『先に主のことばを伝えたすべての町々の兄弟たちのところに、またたずねて行って、どうしているか見て来ようではありませんか。』」(使徒15:36)

|

« 恵みの輪を世界に広げる | トップページ | 世界に夜明けを告げ知らせる »

礼拝」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186781/64612181

この記事へのトラックバック一覧です: 天の励ましを分かち合う:

« 恵みの輪を世界に広げる | トップページ | 世界に夜明けを告げ知らせる »