« 天の励ましを分かち合う | トップページ | 栄光の御子のご降誕を喜ぶ »

2016年12月18日 (日)

世界に夜明けを告げ知らせる

 10数年前、私はある会議のため北海道から東京に出て来ました。会場は東京郊外のある教会。会議参加者は、教会近くのホテルに泊まりました。古い2階建ての建物。2階の部屋に入ると、窓の外には東京都とは思えない景色が広がっていました。一面の畑です。別の部屋には、カーテンがありませんでした。そこに入った牧師は、部屋を変えてもらいました。私はその時初めて、自分の部屋にはカーテンがあると感謝しました。翌日会議だったので、目覚ましをかけて眠りました。すると翌朝、まだ暗い時間に別の目覚ましで目が覚めました。「コケコッコー」。その瞬間、「ここはどこだ」と思いました。「どうして東京で鶏が鳴くんだ。」私は北海道生活が長かったですが、鶏の声で起きたのは、その東京の朝だけだったように思います。

 雄鶏が夜明けを告げるのは、自分たちの縄張りを示すためだそうです。ここは我々の土地だと叫んでいるのです。「新しい朝が来た。我々は、今日ここを自由に使う権利がある。平和を乱す者がいたら、断固戦う。」そう宣言しているのです。雄鶏の世界は、上下関係が厳しいとのこと。序列が上の雄鶏には、食べ物や雌鶏、ねぐら等について優先権があります。雄鶏が何羽か集まると、自分は上から何番目なのか、各自理解しているそうです。そして毎朝、順番通りに鳴く。序列が下の雄鶏は、自分の番が来るまでじっと待っている。けなげですね。そう考えると、たとえ挑戦的な鳴き声で起こされても、ちょっと優しい気持ちになれるかもしれません。

 宣教は、鶏の鳴き声に似ています。イエス様は、人類の歴史に夜明けをもたらして下さいました。人類はエデン以来、長い夜を過ごして来ました。世界は、罪の闇に閉ざされていました。しかしイエス様は、真っ暗な世界に朝の光を照らされました。信じる人を絶望的な暗闇から救い出して下さいました。そして救った人を世界中に送り出し、新時代の夜明けを伝えておられます。どこに行っても私たちは、「ここはイエス様の土地だ」と叫びます。イエス様は全世界の王として、全てを自由に使う権利をお持ちです。神の平和を乱す敵に勝利し、最終的に全ての敵を滅ぼされます。私たちは、声高らかにそう宣言します。鶏の世界と違い、神の国に序列は関係ありません。鳴く順番は、気にしなくて大丈夫です。それぞれ遣わされた場所で、私たちは夜明けを告げ知らせるのです。

 使徒パウロが訪れたギリシヤの人々は、夜明けが来たことを知りませんでした。長い夜を過ごすうち、朝が来ると思わなくなっていました。このまま、いつまでも同じ状態だと考えていました。自分たちが闇の中にいることすら分かっていませんでした。それどころか、長い夜の歴史を誇りにしていたのです。偉大な神々。偉大な文明。偉大な哲学者たち。偉大なレガシー(遺産)。夜が明け、朝が来たことを、誰かに教えてもらう必要がありました。今の世界も同じです。多くの人々は、いまだに長い夜の中にいます。夜明けが来たことを知りません。朝の光を浴びた人は、夜明けの到来を告げ知らせる使命があります。闇の中で眠ったままの人は、永遠に滅びてしまいます。でも天の光に照らされ、夜明けを迎える人は、新たに永遠のいのちを受け取ることができるのです。

「神は、そのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今は、どこででもすべての人に悔い改めを命じておられます。」(使徒17:30)

|

« 天の励ましを分かち合う | トップページ | 栄光の御子のご降誕を喜ぶ »

礼拝」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186781/64640051

この記事へのトラックバック一覧です: 世界に夜明けを告げ知らせる:

« 天の励ましを分かち合う | トップページ | 栄光の御子のご降誕を喜ぶ »