旅人の人生を満喫する
辞書によると、旅とは「住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること」です。旅には5つほど良いことがあります。1)日常生活から離れ、いつもと違う体験ができます。2)普段抱えているストレスから解放されます。3)普段目にしない光景や人々の生活を見て、新しい発見があります。4)いつもの生活を新しい視点から見直すことができます。5)気分を新たにして、また日常生活に戻ることができます。
多くの人は、旅が好きなようです。「今後、生活のどのような面に力を入れたいか」というアンケート調査で、「レジャー・余暇活動」と答えた人は、ここ30年以上最も多いそうです。余暇活動のトップは、5年連続で国内観光旅行という調査結果もあります。2015年に日本国内の宿泊施設を利用した旅行者は、外国人を含め、のべ5億人以上とのこと。同じ年、海外旅行をした日本人は1,600万人以上。日本に来た外国人は、約2,000万人。国内の旅先ですることは、1位が温泉を楽しむ。2位が食を楽しむ。3位が自然の風景や花見を楽しむ。そして4位が歴史や文化的な名所を訪れる。私も先週、大阪での娘の結婚式の後、姫路や広島で世界遺産を見て来ました。桜はまだでしたが、温泉や食事を楽しんで来ました。旅を満喫できたことを感謝しています。
「可愛い子には旅をさせろ」ということわざがあります。ある芸人が、こう言ったそうです。「ブスも旅をさせて。可愛い子限定じゃ不公平だ。」わざとボケたのでしょうが、そういう意味じゃないですね。「可愛い」というのは、見た目ではありません。親が子を愛する思いのことです。ことわざの意味は、こうです。「子供を愛し大切に思うなら、いつまでも親元に置いて甘やかさない方が良い。親元から離して苦労させ、成長する機会を与えなさい。」今は交通機関が発達し、気軽に旅行できます。ネットで何でも調べられるし、普段と違う体験を楽しむこともできます。しかし昔は、どこに行くにも自分の足で歩かなければなりませんでした。スマホもネットもありません。サバイバルゲームのようです。そういう試練を乗り越えるなら、子供はたくましく成長したのでしょう。
神様は人類を愛し、長い旅に送り出されました。エデンから新しいエルサレムに向かう旅です。旅には試練がありました。箱舟の日々があり、放浪生活もありました。奴隷の日々があり、荒野の生活もありました。数々の戦争や捕囚の生活もありました。試練の連続でしたが、神様は可愛い子供たちの旅を助けられました。試練に打ち勝つ力を与えられました。希望と喜びで、彼らの心を満たされました。イエス・キリストを信じる人は、このツアーに参加することができます。永遠の都である天のエルサレムを目指すことができます。ツアーでは、多くの試練が待ち受けているかもしれません。しかし私たちは、どんな試練にも打ち勝つことができます。史上最強のツアーガイドであるイエス様が、導いておられるからです。ストレスからの解放もあります。新しい発見や新しい視点も与えられます。温泉や花見の時もあるかもしれません。私たちは、旅人の人生を満喫することができるのです。
「これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのです。」(ヘブル11:13)
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