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2017年3月 5日 (日)

真の神の国を伝える

 ここしばらく、大阪のある幼稚園と新設予定の小学校について多くの報道がなされています。超国家主義的、軍国主義的な学校が安倍首相と結びついていると、海外のメディアでも紹介されていました。この幼稚園では毎朝、子供たちが教育勅語を唱えるとか。教育勅語とは、明治天皇が当時の首相と文部大臣に与えた日本人の教育に関する基本方針です。当時の国民が学ぶべき道徳について記しています。注目すべきは、最初の言葉です。「天皇の祖先が日本の国を始めた」と書かれています。天皇の祖先とは誰でしょうか。日本の神話では、太陽の女神アマテラスやその子孫の神武天皇とされています。アマテラスは、孫のニニギに日本の国を治めるように命じました。別名「瑞穂の国」です。(小学校の名前に採用されていました。)ニニギのひ孫が初代の天皇、神武天皇です。九州から東に向かい、大和地方(現在の奈良県)を拠点にして日本全土を治めたとされています。つまり教育勅語の土台は、日本の国は日本神話に書かれる通り始まったという国家神道の信仰なのです。例の幼稚園では毎朝、子供たちにこの「信仰告白」をさせているのです。

 「天皇は神々の子孫」という信仰は、日本が特別な国だという意識を生み出しました。「神国日本」「日本は神の国」という考え方です。この考え方は、他の信仰への迫害を生みました。海外侵略と外国人への抑圧にもつながりました。第2次大戦が終わり、「神国日本」という考え方は否定されました。「天皇は神々の子孫」という信仰も、公教育の場から一掃されました。しかし今なお、昔の考え方を復活させたい人たちがいます。教育勅語が大好きな人たちもいます。17年前には当時の森首相がこう発言し、たいへん問題になりました。「日本の国は、天皇を中心としている神の国である。」それは、森氏の個人的な信仰告白だったのかもしれません。しかしその発言の場は、日本を国家神道の時代に戻そうとする政治団体の30周年祝賀会でした。首相のこの不用意な発言は、多くの批判を浴びました。注目度が高かったのか、「神の国」でグーグル検索をすると、今でもこの発言がトップに登場します。正確に言うと森首相が意味したのは「神の国」ではなく、「神々の国」ですね。日本神話ではただ一人の神ではなく、数えきれないほど多い、八百万の神々を信じているからです。

 聖書の時代にも、多くの神々を信じている人々がいました。メソポタミアでは、メソポタミアの神々。エジプトでは、エジプトの神々。カナンやギリシア、ローマでも、さまざまな神々が信じられていました。世界帝国を築いた国々は、自分たちの神々が他の国の神に勝ると豪語しました。しかし、それらの強大な世界帝国も時が来ると滅亡しました。聖書全体を貫くテーマは、滅びゆく「神々の国」からの救いです。人間と人間の住む世界は、唯一の真の神が全て創造されました。しかし人々は真の神から離れ、まがい物の神々の国を作りました。それらの国は、いつか必ず滅びる定めになっています。真の神様は、決して滅びることのない真の「神の国」を造り始められました。そのために先ず、アブラハムをメソポタミアの神々の下から呼び出されました。モーセたちを、エジプトの神々の支配から解放されました。そしてイスラエルの民を、カナンの神々から何度も守られました。

 イエス様は、全世界の人をまがい物の神々の国から救うために来られました。キリストを信じる人は、誰でも真の神の国に迎え入れられます。神々の国に代々伝わる作り話から解放されます。一つの国や一つの民族に限定された神々の教えに、未来はありません。私たちの未来は、全世界に広がる真の神の国にあるのです。

「こうしてパウロは満二年の間、自費で借りた家に住み、たずねて来る人たちをみな迎えて、大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。」(使徒28:30-31)

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