ぶっちぎりの勝利を手にする
おもちゃメーカーのタカラトミーは今年4月、「人生ゲーム MOVE!(ムーブ)」を発売しました。人生ゲームシリーズ60作目です。今回初めて、ルーレットに歯車(ギヤ)が追加されました。運命の歯車を回すと、思いもよらない人生が体験できるそうです。これまでの人生ゲームは、自分の力や運で未来を切り開きました。しかし今の時代、景気その他の外的要因で人生が左右されることが多くあります。未来を見通すことは難しくなっています。そこで今回のゲームでは、運命の歯車が自分だけでなく、他の人の人生も大きく変える仕組みです。何が起こるか分からない、現実に即した人生を体験できるという話です。時代を反映した出来事も起こります。例えば、こうです。「ネットアイドルになり、2万ドルもらう。格安SIMで電話代が浮き、1万2千ドルもらう。婚活サイトに登録し、2千ドル払う。私生活が週刊誌に暴露され、2千ドル払う。(文春?いや先週は新潮でした!)」タカラトミーは発売を記念し、人生の歯車が狂ったエピソードも募集中。大賞をとると、世界に1つだけのオリジナル人生ゲームがもらえます。明日7月31日が応募締切りです!(笑)
人生ゲームは、ルーレットを回して人生のマス目を進むゲームです。マス目には、人生のさまざまな出来事が記されています。就職や結婚、出産、家の購入など・・・。最終的に目指すゴールは、億万長者! 初代のゲームは、1960年に米国で発売されました。日本での発売開始は、1968年です。英語版をそのまま翻訳したので、日本にはなさそうな、こんな出来事も含まれていました。「牧場を売って16万ドルもらう。石油が出て1万ドルもらう。羊が隣の家の蘭を食べて、1千ドル払う。」このゲームは、米国の会社が創業100周年を記念して発売しました。会社が設立された1860年は、アブラハム・リンカーンが大統領に選ばれた年。創業者のミルトン・ブラッドレーという人は、リンカーンの肖像画を印刷・販売していました。その後、「Checkered Game of Life(人生の変化に富むゲーム)」というゲームを発売し、大ヒット。南北戦争の兵士たちも暇な時間に遊べるように、ポケット版も作られたそうです。
実は、ブラッドレーのゲームには、モデルがありました。1800年に英国で発売された「The Mansion of Happiness(幸せの大邸宅)」というゲームです。このゲームは、ジョージ・フォックスという人が考案しました。米国でも発売され、ボードゲームの先駆けと呼ばれました。ゲームには、英国のピューリタン(清教徒)的な考え方が盛り込まれていました。目指すゴールは、「幸せの大邸宅」。それは、億万長者の家ではありません。天国です。ゲームをする人は、誰が最初に天国に行けるか競走したのです! 聖書的な「徳」が記されたマスに来ると、幸せの家に近づきました。「悪徳」が書かれたマスに来ると、幸せの家から遠ざかりました。幸せになるにはどう生きるべきかを、子どもたちに教えるゲームだったのです。ブラッドレーのゲームも、善い行いと悪い行いのマスでできていました。ただゴールは天国ではなく、「happy old age(幸せな老後)」でした。善い行いを通して、アメリカンドリームを実現させるという考え方だったのです。
イエス・キリストを信じる人は、誰でも「幸せの大邸宅」にゴールインします。信仰により、ゴールが確定します。行いではありません。逆にゴールが決まることにより、私たちの行いは変わります。「幸せの大邸宅」に住む人として、幸せな生き方を選ぶようになります。悪い行いを遠ざけ、善い行いを選びます。幸せになるのは、老後や死後までおあずけではありません。ゴールに向かう途中から、永遠の幸せを喜ぶことができます。この世の富にはるかに勝る幸せです。イエス様とともに生きるなら、このぶっちぎりの勝利を手にできるのです。
「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」(ローマ8:37)
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