« ぶっちぎりの勝利を手にする | トップページ | 人々の救いを願い求める »

2017年8月 6日 (日)

神のあわれみを感謝する

 大和ハウスのCMに、2年前から竹野内豊さんが出演しています。天井の高い家のCMです。その家には4人家族が住み、竹野内さんはお父さん役です。妻役は、女優の中村優子さん。双子の女の子がいて、家で遊んでいます。妻と子供たちは、天上の高い家を喜んでいます。お父さんも一緒に喜んでいるように見えます。しかし彼には、家族に言えない秘密がありました。本当は、天井の高さを喜んでいなかったのです。彼は子供のころから、天井が低く、狭い所が好きでした。好きな場所は、ダンボールで作った小さな家、押し入れの中、カプセルホテル、あるいは机の下のスペース・・・。天井の高い家を喜ぶ家族には、話せない秘密でした。ところが今年のCMで、新たな事実が判明しました。妻は、夫の秘密を知っていたのです。「私は全部知っている」と、妻は心の中でささやきます。「天井が高いって最高だな」と、夫は言います。妻は笑顔になりますが、心の中では「嘘つき」と言っています。ちょっと怖いですね。

 子供の多くは、狭い所で遊ぶのが好きなようです。ダンボールの中、部屋の隅、ソファの後ろ等です。いつもと違う暗く狭い場所に入ると、心がわくわくするという見方があります。一方、子供は狭い場所に安心感を持つという見方もあります。狭くて暗い、壁に閉ざされた空間は、お母さんのお腹の中のようだからです。竹野内さん演じるお父さんは、大人になっても子供の心を持ち続けているようですね。

 ヘブル語の「あわれむ」、「ラーハム(racham)」という単語は、「子宮(レヘム; rechem)」という言葉がもとになっているそうです。この単語は、3つの子音から成り立っています。「ר (レーシュ)」は人、「ח (ヘート)」は塀で囲まれている様子、「ם (メーム)」は水で隠されているものを表します。この3つが組み合わさると、「人が水の中に隠され、守られている場所」という意味になります。新しい世界に飛び出すまで、子供は母親のお腹の中でしっかり守られます。十分な栄養が与えられます。最初は目に見えないほど小さないのちが、誰の目にも明らかな大きさに成長します。同じように神のあわれみは、私たち一人ひとりをしっかり包み、霊的に大きく成長させてくれるのです。

 たいへん興味深いことに、神のあわれみを思い起こすため、ユダヤ人たちは毎年秋、「狭い場所」に入ります。仮庵の祭りです。彼らの先祖はエジプト脱出後、40年間荒野のキャンプで、テント生活をしました。次世代育成ブートキャンプです。神はその間、彼らの生活全てを守り、信仰を養い育てられました。神のあわれみが真実であることを彼らに示されたのです。その体験にちなみ、仮庵の祭りには仮小屋を作り、1週間そこで過ごします。「狭い場所」に入って神のあわれみを思い起こし、感謝するのです。

 神であるイエス様は、人間の体という狭い場所に入って下さいました。人類を代表し、暗く狭い墓の中にも入って下さいました。その場所は、神の限りないあわれみで包まれていました。イエス様はそこで少しだけ休み、新しい世の到来を告げるため、再び外に出て来られました。イエス・キリストを信じる人は、神のあわれみを知ることができます。地上の体という狭いテントで過ごしながら、永遠の世界に飛び出す準備を進めることができます。ひょっとしたらCMの竹野内さんのように、狭い場所が好きになるかもしれません。そこで神のあわれみを思い起こし、感謝できるからです。

「したがって、事は人間の願いや努力によるのではなく、あわれんでくださる神によるのです。」(ローマ9:16)

|

« ぶっちぎりの勝利を手にする | トップページ | 人々の救いを願い求める »

礼拝」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186781/65627977

この記事へのトラックバック一覧です: 神のあわれみを感謝する:

« ぶっちぎりの勝利を手にする | トップページ | 人々の救いを願い求める »