天のミッションに誇りを持つ
燃料切れが近づいたため、カッシーニは土星の大気圏に突入し、焼却処分となりました。宇宙ゴミにならないためです。地球の微生物を他の星に持ち込まないためでもあるそうです。カッシーニから交信が途絶えると、プロジェクトマネージャーのアール・メイズ博士は、こう言いました。「関わった皆さんが、カッシーニが成し遂げた成果に大きな誇りを持つことを願っています。信じがたいほど、素晴らしいミッションでした。これでミッションは終わりです。」NASAの司令室にいた関係者たちから、拍手が沸き起こりました。このプロジェクトに30年近く関わって来たリンダ・スピルカー博士は、次のように語りました。「土星に到着してから13年間に送られてきた全てのデータを完全に理解するには、おそらく何十年もかかる。別れは本当に悲しいが、信じがたいほどに素晴らしいミッションに関わることができて、誇りに感じている。」カッシーニのミッションは、天に輝く土星の神秘を解き明かすことでした。その偉大なミッションに関わった科学者たちは、誇りを持つことができたのです。
ユダヤ人たちは、神がなさる偉大なみわざ、「天のミッション」に誇りを持って来ました。信じがたいほどに素晴らしいミッションです。神は全宇宙を造り、人を愛されています。詩篇の作者たちは、その真実を告げた神を誇りました。神は驚くべき奇跡により、ユダヤ人をエジプトから解放されました。彼らは、救いの神を誇りました。長年子供がなく苦しんでいたハンナに、神は赤ちゃんを授けられました。ハンナは、祈りに応える神を誇りました。神はダビデを用い、イスラエルに王国を確立されました。ダビデは契約の箱をエルサレムに運び入れ、全国民に呼びかけました。あらゆる戦いに勝利を与える全能の神を誇りとするようにです。しかしユダヤ人は、その後「天のミッション」を忘れてしまいました。真の神ではなく、偶像や自分たち自身に誇りを持つようになりました。そして、彼らの国は滅びました。ほとんどの人々が、「天のミッション」に関わらなくなったからです。
イエス様は「天のミッション」を回復し、完成させるためにこの世に来られました。イエス・キリストを信じる人は、「天のミッション」の神秘を解き明かすことができます。その偉大なミッションに関わり、誇りを持つことができます。天を見上げ、神の創造の偉大さを誇ることもできます。科学者の中にもその偉大な神秘を知り、信じがたいほどに素晴らしい「天のミッション」に誇りを持つ人がいるかもしれません。
「それで、神に仕えることに関して、私はキリスト・イエスにあって誇りを持っているのです。私は、キリストが異邦人を従順にならせるため、この私を用いて成し遂げてくださったこと以外に、何かを話そうなどとはしません。…」(ローマ15:17-18)
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント