« 神の霊に聴く | トップページ | 驚くべき逸品のクリエイターを讃える »

2017年10月15日 (日)

聖書リテラシーを高める

 今年7月、メディアリテラシーに関する絵本が出版されました。「窓をひろげて考えよう ~体験!メディアリテラシー」というタイトルです。著者は下村健一さん。TBSの元キャスターで、今は子供のメディア教育に関わっているそうです。この絵本は、4年前に31歳で亡くなったある女性の命日に合わせて出版されました。NHKの元記者・佐戸未和さんです。彼女は昔、下村さんの弟子でした。ジャーナリストを目指し、学生時代、下村さんの指導を受けました。その後、NHKに入社、記者として活躍しました。ところが、入社9年目に東京都議選や国政選挙を取材し、その直後、心不全で亡くなったのです。翌年の2014年には、過労死の認定を受けました。NHKがその事実を発表したのは、つい先日です。

 下村さんは、そんな彼女のために絵本を出版したそうです。なぜ彼女が命を落としたのかを検証するため、そして彼女の生きた証しを残し、その思いを世に伝えるためとのこと。絵本の中には、佐戸さんがリポートしている様子がイラストで描かれています。また、いくつかのページには、四角い穴がくり抜かれた場所があります。テレビの画面などです。メディアは、その穴から情報を伝えます。しかしページをめくると穴の外側にある、メディアが伝えなかった情報が分かる仕掛けになっています。メディアの情報は一部に過ぎないことが、感覚的に理解できるという話です。

 リテラシーとは、もともとは読み書きの能力のこと。書かれた文章を読んだり、自分で書いたりできる力です。小学校では、6年間かけてこの訓練をします。現在、日本語を母国語とする99.8%の人は、このリテラシーを身に着けているそうです。でも最近、リテラシーという言葉は、もっと広い意味で使われるようになりました。何らかの形で表現されたものから必要な情報を抜き取り、活用する能力という意味です。メディアリテラシーは、テレビや新聞、インターネットなどのメディア情報を適切に理解し、使いこなす力のこと。選挙で誰に投票するかを決めるには、この能力が重要です。コンピューターリテラシーは、コンピューターを使い、必要な情報を得る力のこと。ネットリテラシーとは、インターネットを使いこなす能力のことです。年々リテラシーの種類が増えると、ついていけなくなりそうですね。

 神はイスラエルの民に、「聖書リテラシー」を求められました。神の教えを正しく理解し、生活の中で実践するためです。その生き方の大切さを、世界中に伝えるためでもありました。聖書リテラシーを身に着けるため、モーセはユダヤ人たちに次のように命じました(申命記6:6-9)。みことばを一人ひとりの心にとどめること。子供たちによく教え込むこと。家で座っている時も道を歩く時も、寝る時も起きる時も教えること。みことばが書かれたものを手に結び付けること。額の上にもつけること。家の門柱と門にも書き記すこと。それらが聖書リテラシーを高め、みことばを決して忘れないようにする方法でした。しかし、残念ながら多くのユダヤ人は、時代とともに聖書リテラシーを失ってしまいました。神の教えを忘れ、生活の中でそれを実践する力がなくなったのです。

 イエス様はイスラエルの代表として、聖書リテラシーを完璧に身に着けておられました。その理想的な生き方を全世界に発信されました。イエス・キリストを信じる人は、聖書リテラシーを高めることができます。神のみことばを正しく理解し、生き方が変えられます。イエス様が命を捨てられた理由を知り、その思いを世界中に伝えることができます。マルティン・ルターは聖書をドイツ語に訳し、多くの人の聖書リテラシーを高めました。聖書を読むため、初等教育の改革も訴えました。日本の識字率は非常に高いですが、聖書リテラシーは低そうですね。今後、高くなるようにお祈りしています。

「幸いなことよ 悪しき者のはかりごとに歩まず 罪人の道に立たず 嘲る者の座に着かない人。主のおしえを喜びとし 昼も夜も そのおしえを口ずさむ人。その人は 流れのほとりに植えられた木。時が来ると実を結び その葉は枯れず そのなすことはすべて栄える。」(詩篇1:1-3)

|

« 神の霊に聴く | トップページ | 驚くべき逸品のクリエイターを讃える »

礼拝」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 聖書リテラシーを高める:

« 神の霊に聴く | トップページ | 驚くべき逸品のクリエイターを讃える »