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2018年1月28日 (日)

ビジョンの成就に力を尽くす

 今年は明治維新150周年で、さまざまな記念行事が計画されているそうです。鹿児島のあるお菓子メーカーは、記念のホワイトクッキーを発売したとのこと。西郷隆盛などのキャラクターが、パッケージに印刷されています。政府は、次のような計画を発表したそうです。「明治の精神に学び、その歩みを次世代に遺す政策を実施する。」憲法改正の動きもあります。私たち国民は主権者として責任感を持ち、注意深く見張りをする必要がありますね。先日もお話しした通り、明治政府は神道を事実上の国教に定めました。日本は神道の神々が生んだ国で、天皇はその神々の子孫とされました。欧米の圧力により、信教の自由は日本でもある程度認められました。しかし明治政府は、抜け穴を作ったのです。神道は宗教ではなく、日本の伝統文化だと主張しました。学校教育の場でも天皇を神とし、子供たちに礼拝させました。天皇を中心とする国づくりを世界中に広めるという名目で、他の国を侵略しました。自由は制限され、反対者たちは弾圧されました。これが明治の精神です。この精神は、次世代に遺すべきではありません。過去の過ちを深く反省し、迷惑をかけた人々に対し心から謝罪すべきです。過去と決別した新しい精神による、新しい国づくりのビジョンが必要とされています。

 明治の初め、新しい国のビジョンを日本に伝えた一人は、福沢諭吉でした。慶応義塾の創始者で、今の1万円札の顔です。福沢諭吉は、次の有名な言葉を残しました。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり。」この言葉は、アメリカ独立宣言の言葉の紹介だと言われています。キング牧師が演説に引用した、「全ての人は平等に造られた」という言葉です。福沢はクリスチャンではなかったですが、聖書に基づく新しいビジョンを多くの日本人に伝えました。その頃、身分によって人に上下があることは日本の常識でした。江戸時代の身分制度がなくなると、天皇を頂点とする別の身分制度が始まりました。そんな時代、福沢が紹介した新しい国のビジョンに人々は衝撃を受けたのです。(著書「学問のすゝめ」は、大ベストセラーになりました。)しかし明治政府は、天皇を神とする古いビジョンに基づいて国づくりを進めました。クリスチャンたちの中には、その古いビジョンに反対し続けた人々がいました。内村鑑三は教育勅語に記された天皇の署名を拝まず、教師の仕事を失いました。第2次大戦中、神社参拝を拒否したホーリネス教会の牧師たちは、投獄されました。他にも多くの人々が大きな犠牲を払い、古いビジョンの問題点を明らかにしました。その結果、とうとう第2次大戦後の新憲法には、新しいビジョンが採り入れられました。福沢諭吉が紹介した平等という権利が尊重されるようになったのです。

 創造主なる神は、全世界に広がる国づくりにビジョンを持たれています。そのビジョンを成就するため、多くの人がそれぞれの持ち場に遣わされて来ました。アブラハムは、カナンの地に遣わされました。モーセは、エジプトに遣わされました。ダビデは、イスラエルの王宮に遣わされました。ネヘミヤは、エルサレムの城壁再建に遣わされました。エステルは、ペルシアの王宮に遣わされました。自分の持ち場に遣わされた人々は、神から与えられた務めを忠実に果たしました。神のビジョンが成就するために、彼らは力を尽くしたのです。

 イエス様は、新たな国づくりのビジョンを私たちに伝えに来られました。イエス・キリストを信じる人は、そのビジョンを知ることができます。それぞれの持ち場に遣わされ、神の偉大な国づくりに参加することができます。その国に身分の上下はありません。自由の抑圧もありません。神の限りない愛が満ち溢れる国です。使徒パウロは、その素晴らしい神の国のビジョンをローマ帝国内の多くの人に伝えました。私たちも今、そのビジョンを周りの人と分かち合うことができるのです。

「…私は天からの幻に背かず、ダマスコにいる人々をはじめエルサレムにいる人々に、またユダヤ地方全体に、さらに異邦人にまで、悔い改めて神に立ち返り、悔い改めにふさわしい行いをするようにと宣べ伝えてきました。」(使徒26:19-20)

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