愛をもって真実を語る
旧約聖書の預言者たちも、真実を明らかにました。多くの預言者たちは、指導者の罪を暴きました。モーセは、超大国エジプトの王・ファラオのパワハラをスクープしました。ユダヤ人奴隷を虐待し、手放そうとしなかったのです(録音はなかったと思います 笑)。モーセが神からの警告を伝えても、ファラオは無視しました。そのためエジプトの国は、数々の災害に見舞われました。預言者サムエルは、イスラエルで初めて王になったサウルの罪を暴きました。サウル王は神の命令を無視し、私腹を肥やしたのです。正しさよりも、自分とお友達の利益を優先しました。その時、預言者サムエルは、神からのメッセージを官邸の最高レベルに伝えました。「退陣の時が来た」というメッセージです。預言者ナタンは、ダビデ王の不倫殺人を明らかにしました。家臣の妻を奪い、その夫を殺したのです。ナタンは、ダビデに災いが来ると告げました。罪がどれほど厳しい結果をもたらすか、真実をナタンは語ったのです。その他にも、イスラエルには多くの預言者が現れ、神に告げられた真実を語りました。迫害を受け、死を覚悟せざるを得ない時でさえ、彼らは口を閉ざしませんでした。
預言者たちはなぜ、そうまでして真実を語ったのでしょうか。名探偵コナンが真実を暴くのは、おそらく正義を愛するからでしょう。社会から悪を取り除くため、できる限りのことをしたいという思いが、人一倍強そうです。自分の愛する人たちが事件に巻き込まれたら、なんとか救い出したいという熱い思いも、コナンは持っています。聖霊に満たされた預言者たちも、正義を愛していました。彼らの国から不正が除かれ、神の正義が行われることを強く願いました。愛する人々が不正に巻き込まれたら、救い出したいとも願いました。預言者たちが真実を語ったのは、心から神を愛し、人を愛するがゆえだったのです。その愛がなければ、迫害を受けてまで真実を語りはしません。口を閉ざし、見て見ぬふりをするだけです。実際、聖霊に導かれない偽預言者たちは、指導者の思いを忖度するようなゴマすりの言葉ばかり語りました。
イエス様は私たちを深く愛し、真実を伝えに来られました。そのために命を懸けられました。イエス様が伝えた真実は、これです。「どんな人も完璧ではない。知らずに罪を犯している。しかし神は私たちを愛し、その罪から離れる道を与えられた。わたしイエス・キリストが、その道である。」聖霊を通し、私たちはこの真実を知り、他の人にも愛をもって伝えることができます。見て見ぬふりをしない愛と、迫害も恐れず語る勇気を、聖霊は私たちに与えて下さいます。
「こうして、私たちはもはや子どもではなく、人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た、どんな教えの風にも、吹き回されたり、もてあそばれたりすることがなく、むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長するのです。」(エペソ4:14-15)
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