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2018年4月22日 (日)

天の助けを受ける

 昨年秋、私の良く知っていたある人が自殺しました。60代の男性です。最初に知らせを受けた時、私は「まさか」と思いました。自殺することなど、全く予期していなかったからです。その夏、私は本人に会いました。少し元気がなさそうでしたが、そこまで思い詰めているとは思いませんでした。何年か前、本人から悩みの相談を受けたこともあります。アドバイスもしました。しかし亡くなる直前は、残念ながら何の連絡もありませんでした。その人がどんなに深く悩んでいたのか、知ることができませんでした。葬儀の後しばらくして、奥様や他の知り合いの人々に話を伺いました。最期の2週間で、状態が急変したそうです。自殺をほのめかす発言もあったようです。ただ事態があまりにも急に進んだため、病院で診断を受ける間もなかったそうです。私が訪問した時、奥様は思ったより元気そうに見えました。ただ突然ご主人を亡くした現実を、まだ受け入れられない様子でした。ご遺族や近しかった人たちの傷ついた心を神様が癒して下さるよう、お祈りしています。

 自殺を防ぐには、どうしたら良いのでしょう。1つの方法は、自殺防止の相談窓口に電話することです。ネット上に、うつ病を患うある人の体験談が載っていました。勇気をもって電話すると、優しそうな女性が悩みを聞いてくれました。問題の解決には至りませんでした。でも、聞いてもらうだけで否定的な思いから解放され、心が少し軽くなったそうです。自殺を考える人は、視野が狭くなっている傾向があると聞きます。孤独や絶望を感じ、生きる意味がないと思うようです。心の中に激しい恨みや怒りを抱える人も多いそうです。例えば、こんな思いです。「なぜ自分がこんな目に遭うのか。」「なぜ自分は上手くやれないのか。」そんな思いを誰かに言うことができれば、危機を乗り越えられるそうです。最近は電話だけでなく、インターネットによる相談もあります。自殺を思いとどまった人が、「死なないで良かった」と後で思うケースも多いとのこと。日本で「いのちの電話」を始めた斎藤友紀雄牧師は、こう言っています。「自殺には、これをやればOKという決め手がない。医者は地道に治療し、宗教家は訪れた人と対話し、支えるしかない。社会全体で日常的に地道にやって、住みよい地域を作って行くしかない。」

 旧約の預言者エリヤも、人生の半ばで死を願いました。彼には、大きな挫折感がありました。自分が精一杯行った働きは大成功したのに、彼が期待したような変化は何も起きませんでした。イスラエルの国は、依然として偶像礼拝を推進する王と王妃が治めていました。うつ状態に陥ったエリヤの視野は、非常に狭くなっていました。孤独や絶望を感じ、生きる意味がないと考えました。「なぜ自分はこんな目に遭うのか。」「なぜ自分は上手くやれないのか。」そう思いました。荒野の木陰で休んだ時、彼の手にはガラケーもスマホもありませんでした。電話もネット相談もできません。そこで彼は、いつでもどこでも24時間対応する、天の相談窓口に連絡しました。エリヤは神に悩みを聞いてもらい、完璧なアドバイスをもらいました。そして彼は、人生後半の新たなミッションに向かうことができたのです。

 イエス様は父なる神を通し、私たちに聖霊を遣わされました。イエス・キリストを信じる人は、預言者エリヤと同じように、神の霊による助けが受けられます。天の相談窓口は、どんなトラブルでも24時間対応です。聖霊は私たちの悩みを聞き、的確なアドバイスを下さいます。緊急駆け付けサービスもあります。悩んでいる人のところに聖霊が誰かを遣わし、助けて下さるのです。疲れ果て、自分で相談できなくなった人を日常的に地道に支える仲間も、聖霊が与えて下さいます。聖霊は、私たちにとって最高の助け主であり、慰め主です。私たちは、「天の助けがあるよ」と、いつでも互いに励まし合うことができるのです。

「そしてわたしが父にお願いすると、父はもう一人の助け主をお与えくださり、その助け主がいつまでも、あなたがたとともにいるようにしてくださいます。」(ヨハネ14:16)

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