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2018年6月

2018年6月24日 (日)

天国のイメージキャラクターになる

 所沢市のイメージマスコットは、「トコろん」です。全体の形は、ひばりがモデルだそうです。所沢のシンボルの鳥です。頭には、プロペラがついています。日本初の飛行場が所沢に作られたからです。今の航空公園の場所です。首に巻いた緑色のスカーフは、狭山茶をイメージしています。この地域一帯の特産品ですね。トコろんは8年前に誕生しました。所沢が市になって60周年の時です。好きな食べ物は、焼き団子、うどん、お茶。趣味は、野球とバスケットの試合観戦。もちろん応援するのは、埼玉西武ライオンズと埼玉ブロンコスです。尊敬するのは、コバトン(笑)。コバトンとは、埼玉県のイメージマスコットです。トコろんの使命は、所沢市のPR活動です。TwitterやInstagram、Facebookに投稿しています。ブログも書いています。LINEスタンプもあります。4月は、航空公園でトコろんコンサートが開催されました。栃木や千葉、茨城のイベントにも参加しました。先月は所沢市内2カ所と東京スカイツリータウンのイベントに参加しました。所沢のイメージアップのため、頑張っています。

 所沢のゆるキャラはトコろんだけかと思っていたら、他にもいるようです。その一つは「ラッキーパンダ」。ゆるキャラブームが始まる前の2000年、突然街に現れたそうです。出会うとその日は幸福になれると言われています。「ところ茶ん」というキャラクターもいます。所沢が狭山茶の産地であることをPRしています。(でも、一番の生産地は入間だそうです。笑)「航空戦士トコロザワン」というヒーローもいます。所沢侵略を企てる悪の軍団と日夜闘っているそうです。イメージキャラクターは、この他にもまだまだいるようです。それぞれの特徴が生かされ、所沢がイメージアップすれば良いですね。

 イエス様は、天国のイメージキャラクターとしてこの世に来られました。天国のイメージアップをして下さいました。イエス様からは、天国の麗しい香りがしました。苦しむ人や傷ついた人に、イエス様は手を差し伸べられました。その深い憐れみにより、人々は癒され、励まされました。高ぶる人には、悔い改めが求められました。天国の方向に向き直すように、強い促しがありました。へりくだった人や信仰に満ちた人は、イエス様から誉められました。天国は、そのような人の国だと言われました。イエス様は、弟子たちの足も洗われました。天国には、競争や争いがありません。自らへりくだり、愛をもって互いに仕える人々の国です。イエス様はしもべのようになって弟子たちの足を洗い、彼らに天国の様子を教えられたのです。そしてイエス様は、十字架で自ら命を捨てられました。私たちの身代わりとなり、罪を背負って下さいました。その姿は、天国の深い愛を表わしています。先日、新幹線で亡くなった男性は、同じ車両にいた他の人の身代わりになりました。尊い犠牲でした。イエス様も、同じように身代わりをされました。地球上に生きる全ての人のためです。そして3日目に、イエス様はよみがえられました。天国のいのちの力を、イエス様は私たちに示して下さったのです。

 天国のイメージキャラクターの働きは、今も続いています。イエス・キリストを信じる人が、イエス様の働きを引き継いでいるのです。弟子たちは、エルサレムからユダヤ、サマリヤ、地の果てへと遣わされました。アンテオケにいた弟子たちは、町の人々から「キリストのようだ」と言われました。彼らは、天国のイメージキャラクターの役割を果たしたのです。世界中のクリスチャンが今、それぞれの働きの場所に遣わされています。派遣された先で、天国が素晴らしい所であるとPRしています。私たち一人ひとりは、「天国のトコろん」のようです。一人ひとりのクリスチャンが、天国のイメージアップを担う重要なキャラクターとされているのです。

「しかしイエスは、彼らにこう言われた。『ほかの町々にも、神の国の福音を宣べ伝えなければなりません。わたしは、そのために遣わされたのですから。』そしてユダヤの諸会堂で、宣教を続けられた。」(ルカ4:43-44)

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2018年6月17日 (日)

荒野の真中で愛を叫ぶ

 最近は、「インスタ映え」する旅行が流行りのようです。インスタ映えとは、インスタグラムというネット上のサービスに写真を投稿した時、見栄えが良いことです。去年の流行語大賞に選ばれました。静岡県では今、インスタ映えする観光名所の一つとして、浜名湖を宣伝しています。浜名湖は遠浅で、海の水が混ざった湖です。そのため1日2回、潮が引くと、湖の真中に人が立てる浅瀬が現れるそうです。水の上に立ったように見えるロマンチックな場所で、とっておきの写真がとれるとPRしています。ツアーの名称は、「浜名湖の真ん中で愛を叫ぶ!」。参加者は、もれなく「浜名湖真ん中到達証明書」がプレゼントされるそうです。

 「愛を叫ぶ」イベントは、日本のあちこちで開催されています。群馬県の嬬恋村では毎年、「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」というイベントがあります。略称「キャベチュー」。福島県のスパリゾートでは、「ハワイアンズの中心で妻に愛を叫ぶ」というイベントがあります。略称「ハワチュー」。その他にも「東京湾の中心で愛を叫ぶ」や「日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ」、鳥取では「砂丘の中心で愛を叫ぶ」というイベントもあったそうです。

 14年前、「世界の中心で愛を叫ぶ」という映画とTVドラマが大ヒットしました。当時は、映画の主題歌「瞳をとじて」もミリオンセラーになりました。「セカチュー」という略称も、流行語大賞のトップテンに入りました。ご存知の通り、白血病で死ぬ高校生アキとそのボーイフレンド・サクのラブストーリーです。サキは、自分の遺灰を豪州のウルル(エアーズロック)にまいてくれと遺言します。そこが世界のヘソ、中心と呼ばれることを知り、アキは一度行ってみたいと思っていました。死んで骨になっても、そこに辿り着きたいと思ったのかもしれません。サクはウルルに行き、アキの遺灰を握りしめて愛を叫びました。泣き崩れながら、彼女の名前を大声で叫んだのです。

 サクにとってウルルは、世界の中心と言うより、荒野のようでした。聖書の中で荒野は、苦しみを象徴する場所です。そこには水が十分ありません。食べ物もありません。スマホもネットもありません。インスタ映えする写真をアップできないし、誰も「いいね」と反応しません。自然の美しさはあります。静けさもあります。死を身近に感じる場所です。だからこそ、いのちの恵みを一層強く感じます。神は、荒野を訓練の場所として用いられます。エジプトを脱出したユダヤ人は40年間、荒野で訓練を受けました。神を信じ、その教えに従えば、全ての必要が満たされることを彼らは学びました。サウルの王宮を脱出したダビデも10年間、荒野で訓練を受けました。神が全ての危険から人を守り、約束を必ず果たされることを彼は学びました。王妃イゼベルの剣から逃れた預言者エリヤも、荒野で訓練を受けました。プランAがダメでもプランBがあると告げられ、彼は再び希望を見出したのです。(全知全能の神には、いくらでもプランがあります!)

 バプテスマのヨハネが大声で叫んだのも、荒野でした。そこは、いわば世界中の苦しみが集まるような場所です。病気の人。悪霊に悩む人。いじめられる人。貧しい人。絶望した人。多くの人が、今もそれぞれの荒野で苦しんでいます。ヨハネは、そのような人々に救いが来ると告げたのです。

 その救いを実現されたのが、イエス・キリストです。イエス様は全世界を治める王であり、世界の中心です。中心から遠く離れた、荒野のような私たちの世界に王が降臨し、神の愛を叫んで下さいました。その愛を信じる人は今、王の使者として全世界の荒野に遣わされています。荒野の真中で苦しむ人に神の愛を叫ぶためです。私たちが荒野で叫ぶ姿は、天の御国で「インスタ映え」しています。天使たちが写真を撮り、天国ネットにアップしてくれます。イエス様はそれを見て、「いいね」を押して下さるのです。

「…荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意せよ。主の通られる道をまっすぐにせよ。すべての谷は埋められ、すべての山や丘は低くなる。曲がったところはまっすぐになり、険しい道は平らになる。こうして、すべての者が神の救いを見る。』」(ルカ3:4-6)

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