天国人として人生をやり直す
脚本は、岐阜県出身の北川悦吏子さん。子どもの頃から腎臓が悪く、16歳の時、子供は産めないと医師から宣告されたそうです。ところが結婚後に妊娠し、女の子を出産。すると今度は、大腸の病に倒れました。10万人に1人の難病。10年以上闘病生活をし、大腸を全て取り除く手術をしました。ところがその後、突然、左耳が聴こえなくなりました。「どうして私ばかりこんな目にあうんだろう」と思ったそうです。その時、北川さんは、以前に自分が書いたセリフを思い出しました。「オレンジデイズ」という、テレビドラマのセリフです。耳が聴こえないヒロインが、自分の境遇を嘆き、「どうして私ばっかり…」と言います。それを聞いたボーイフレンドは、こう言いました。「一生、そうやって、なんで私ばっかりって言いながら生きていくのかい?」北川悦吏子さんは、そのセリフを思い出して励まされたそうです。数々の困難を乗り越え、北川さんは脚本を書き続けています。困難に負けず、人生をリセットする朝ドラのヒロインには、北川さん自身の姿が映し出されているのかもしれません。
人生をリセットし、やり直す人は、聖書に何人も出て来ます。ベツレヘムに住むナオミという女性も、その一人でした。彼女は、夫と息子2人の4人で幸せに暮らしていました。ある時ひどい飢饉が起き、イスラエルの国に食料がなくなりました。ナオミたちは、生活に困りました。隣のモアブという国には食料があると聞き、引っ越して人生をやり直そうとしました。でもモアブには、別の試練が待ち構えていました。ナオミの夫エリメレクが、亡くなったのです。息子たちもモアブの女性と結婚後、相次いで亡くなりました。ナオミは、「どうして私ばっかり…」と思ったかもしれません。彼女は一人でベツレヘムに帰り、人生をやり直そうとします。嫁の一人・ルツは、一緒について来てくれました。やもめ2人の極貧生活の始まりです。ナオミは、やり直しの人生に希望を失いそうでした。でも神は、ルツに再婚相手を用意し、ナオミは孫を抱く幸せを手にしました。オベデという名の男の子です。オベデは後に、ダビデの祖父になります。神は、やり直す人を憐れまれるお方です。人生をやり直したナオミを、イスラエル国王の「ひいひいおばあちゃん」にして下さったのです。
イエス様は、オベデやダビデの子孫としてこの世に来られました。やり直しの人生を祝福するためです。イエス・キリストを信じる人は、誰でも、いつでもやり直すことができます。それまでの人生をリセットし、「天国人」として新しい人生を歩むことができます。朝ドラのヒロインのように、他の人を励ますようにもなれるのです。
「むしろ、あなたがたは御国を求めなさい。そうすれば、これらのものはそれに加えて与えられます。小さな群れよ、恐れることはありません。あなたがたの父は、喜んであなたがたに御国を与えてくださるのです。」(ルカ12:31-32)
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