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2018年9月23日 (日)

弟子としてキリストの栄光を伝える

 先日、「泣き虫しょったんの奇跡」という映画が公開されました。将棋棋士・瀬川晶司さんの半生を描いた映画です。瀬川さんは1970年、横浜生まれ。小学5年の時、クラスの友達と初めて将棋を指し、将棋にハマりました。中学3年になると全国大会で優勝し、プロ棋士を目指します。プロになるには、いくつか条件があります。第一に、プロ棋士の先輩に弟子入りすること。第二に、「奨励会」という養成機関の入試に合格すること。第三に、奨励会員同士の対局で勝利を重ね、26歳までに4段になること。奨励会への入会はたいへん難しく、瀬川さんの頃は合格率20%の狭き門だったそうです。入会しても実際にプロになるのは、さらにその20%です。瀬川さんは21歳で3段になりましたが、26歳までに4段まで届きませんでした。人生に絶望し、自殺も考えたそうです。でも思いとどまり、アルバイトをしつつ大学に通いました。卒業後は就職し、システムエンジニアになりました。アマチュアとして将棋を再開し、大会にも出るようになりました。すると大活躍し、プロ相手にも勝利を重ねました。そして特別に編入試験のチャンスが与えられ、とうとうプロになれたのです。35歳の時です。自殺しなくて良かったですね。

 中学生の時、瀬川さんが弟子入りした師匠は、安恵照剛さんというプロ棋士です。安恵さんは、3段に昇段してから4段になるまで8年半かかったそうです。プロになれたのは、30歳の時。当時の年齢制限は26歳ではなく、31歳でした。安恵さんも、たいへん苦労してプロになったようです。35歳のサラリーマンだった瀬川さんは、プロになる時、再び安恵さんに弟子入りしました。長い苦しみの末にプロになった師匠と弟子の組み合わせです。将棋の世界では、師匠は弟子の後見人的な役割を果たすようです。師匠の推薦により、弟子はプロ棋士の世界に仲間入りします。瀬川さんがプロになれたのは、師匠の安恵さんにとっても、たいへん喜ばしいことだったのではないかと想像します。瀬川さんの感動的な半生が映画化され、安恵さんも株が一段と上がったかもしれません。

 旧約の時代にも、師弟関係がありました。イサクにとり、父アブラハムは師匠でした。アブラハムは、神の語りかけをよく聴きました。神の導きに従う忠実さと勇気を持っていました。神の約束を信じる信仰もありました。イサクは父の生き方から学び、その教えを家族に伝えました。ヨシュアは荒野の40年間、モーセから指導者のあるべき姿を学びました。モーセは、神と親しく話をしました。神のみことばを受け取り、人々に正しく教えました。恐るべき奇跡を行い、神の偉大さを人々に伝えました。そしてモーセは決して威張らず、謙遜であり続けました。モーセの弟子として、ヨシュアも素晴らしい指導者となりました。預言者エリシャは、師匠のエリヤから預言者としての生き方を学びました。エリヤは神の導きに従い、何でもしました。朝夕に飛んでくるカラスや、自殺寸前の貧しいやもめに食べさせてもらいました。みことばを大胆に語り、国中から偽預言者を除きました。国王夫妻を敵に回し、指名手配にもなりました。弟子のエリシャは、師匠エリヤの力強い働きを引き継いだのです。

 イエス様も弟子をとり、熱心に指導されました。3年半彼らと一緒に暮らし、深い愛を表わされました。社会的な弱者に対し、特に大きな憐れみを示されました。聖霊の力により、驚くべき奇跡を行われました。迫害を恐れず、みことばを力強く語られました。そして全ての人の身代わりになり、十字架で命を捨てられました。イエス・キリストの弟子には、偉大なお手本が与えられています。聖霊の助けにより、そのお手本にならうことができます。私たちの生き方を通し、師であるキリストの栄光を全世界に伝えることができるのです。

「自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしの弟子になることはできません。」(ルカ14:27)

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