天の豊かさに満たされる
戦後、多くの人は経済的な豊かさを求め、一生懸命働きました。私の父は中学3年で終戦を迎えました。大学院を卒業し、技術者として大きな会社に就職しました。いろいろ事情があり、私が小学生の頃までは経済的に厳しかったようです。会社の仕事以外にアルバイトもしました。家計を支えるのは大変だったようです。でもその頃、日本は高度成長期で、多くの人が経済的にどんどん豊かになった時代でした。働けば働くほど、豊かになる実感があったはずです。昔はなかったテレビや冷蔵庫、洗濯機が、私の家にもありました。ステレオやテープレコーダー、電話機も家にやって来ました。父はゴルフ以外にカメラも好きで、自分の部屋で現像までしました。(私も付き合ったことがありますが、強烈な臭いでした。)私たちが住んでいた札幌市全体は、1972年のオリンピックに向け新しい建物が建ち、街並がどんどん新しくなりました。地下鉄が通りました。地下街もできました。人口も100万人を超える大都市になりました。私は子供でしたが、その頃の経済的な発展にはワクワク感があったように思います。
今は、そのワクワク感が社会全体に感じられません。(私だけ?)長時間労働が、豊かさに直結するようには思えません。テレビや冷蔵庫、洗濯機は、何も珍しくありません。新しいビルが建っても、昔ほどの感動がありません。次から次へと出てくる新製品は、ワクワクするより目が回りそうです。(年をとったせいかな?笑)時代は大きく変わりました。もはや経済的な豊かさより、心の豊かさを求めるべきだという人がたくさんいます。経済的な豊かさにワクワクしなくなったなら、当然の成り行きです。海外旅行をした多くの人たちの「新発見」も、多少は影響があるように思えます。海外の多くの人たちは、日本人のようにあくせく働かないように見えます。ゆったりとした時間の中で暮らしています。経済的に貧しくても、結構幸せそうです。たとえ経済的に豊かでも、日本ではその豊かさを満喫できないと多くの人が感じているように思えます。
聖書の時代には、テレビも冷蔵庫も洗濯機もありませんでした。スマホもWi-FiもSNSもありません。それでも多くの人が、幸せになる秘訣を知っていました。全知全能の神に教えていただいたのです。イエス様は、こう言われました。「貧しい人たちは幸いです。神の国はあなたがたのものだからです。」たとえ経済的に貧しくても、幸せに生きる道があります。イエス・キリストを通し、神の国の豊かさを満喫する生き方です。天の無限の豊かさに比べれば、地上の貧富の差は人が思うほど大きくはありません。イエス様は、世界中の人を天の豊かさで満たすため、この世に来られました。イエス様を信じる人は、聖霊の満たしを受けます。天の驚くばかりの豊かさで、心が満たされます。私たちは神の愛に満たされ、周りにその愛を表すことができます。そんな人が増えたら、日本に心の豊かさが増した実感を多くの人が持つに違いありません。
「・・・そのようにして、神の満ちあふれる豊かさにまで、あなたがたが満たされますように。」(エペソ3:19)
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