日々の実践を勧める
所沢駅周辺は、再開発が進んでいます。32年前、私が初めて所沢に来た頃、駅舎は小さく控えめで、駅ビルもありませんでした。西口には、前の年にオープンした西武百貨店がドーンと目立っていました。東口は西武本社以外めぼしい建物がなく、空き地ばかり。駅から教会までの道沿いには、茶畑が広がっていました。高層マンションも、もちろんなし。「翔んで埼玉」を描いた漫画家の魔夜峰央さんは、その数年前に、所沢に住んでいたそうです。西武デパートも西武本社もまだない頃・・・。その頃は、東京との県境に関所があり、通行手形が必要だと感じたかもしれません(笑)。所沢は、その頃から大きく変わり、今も変化しつつあります。東口は駅ビルが整備され、今や全く別の街のようです。西口も一変し、さらに工事が進行中です。来月にはゴンチャもできるとのこと。タピオカティーの専門店だそうです。「これで、ダ埼玉から卒業だ」と喜んでいる人もいるようです(笑)。
所沢の利点の一つは、地盤の良さだそうです。ある会社が、東京の鉄道沿線の地盤を調べました。地盤の良さ第一位にみごと輝いたのは、われらが西武池袋線!第二位は西武新宿線!所沢駅は石神井公園、ひばりヶ丘等とともにハイスコアをマークしています。地盤が良いためか、所沢市内にはタワーマンションが増えています。これまでもいくつかありましたが、今なお新たに建設中です。注目の一つは、駅前に建設中の29階建てのマンション。「億ション」が完売したと聞きました。(どんな人が買ったのかな?)この話を聞いたある雑誌記者は、こう言いました。「ダ埼玉の典型である所沢で、億ションが売れるのは驚きです。」私は首都圏暮らし20年以上で、そのうち所沢住まいが15年ですが、田舎者のせいか、未だに「ダ埼玉の典型」という感覚が良く分かりません(笑)。地震や大雨対策を考えれば、地盤の良い土地の方が間違いないはずです。地盤(と地価の安さ?)だけ考えるなら、所沢は家を建てるのに適した土地の一つと言えるようです。
2000年前のユダヤ人は、ダ埼玉は知らないけれど、地盤の話は通じました。「家を建てるなら地盤の良い所。砂地に建てるのは愚かだ。」・・・そ~んなのジョーシキ~~♪でした。イエス様は、この常識を例えに用いられたのです。キリストの教えを実践する人は、地盤の良い地に家を建てる賢い人に例えられました。地震や嵐が来ても、地盤が良ければ家はびくともしない。そんな家は、私たちのあるべき姿を象徴しています。イエス様の弟子として生きる姿です。
教えを聞くだけの人は、弟子とは言えません。弟子とは、師匠の教えを守り、実践する人です。イエス様は、どんな非常事態にも揺れ動かない大きな岩です。キリストの弟子として教えを守り、実践する人は、その岩にしっかりしがみついています。何が起きても揺れ動かない生き方ができます。雨にも負けず、風にも負けず、どんな試練や困難をも乗り切ることができます。
一方、イエス様の教えを聞いても実践しない人は、大きな岩から離れた場所にいます。地盤の悪さに気づいていません。一見、良さそうな土地に見えます。他にもそこに家があるから、大丈夫だろうと思います。神の国のハザードマップも見ません。「ダ埼玉じゃないからいいや」とでも言って(笑)、そこに自分の家を建てます。でもそれは、残念な結果になります。試練が来ると、それまで築き上げたものを全て失ってしまうのです。
イエス様はもちろん、私たちの幸いを心から願っておられます。あらゆる人がキリストの教えを日々実践し、神の国の祝福を手にしてほしいと願われています。他の人にもそんな生き方を勧めてほしいと、イエス様は願われています。そうする人は、固い地盤の上にそびえ建つ、頑丈なタワーマンションのような生き方ができるのです。
「ですから、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえることができます。」(マタイ7:24)
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