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2019年11月

2019年11月24日 (日)

祝宴の喜びをシェアする

 最近は、祝宴の話題が多いですね。感謝祭やクリスマスの話ではありません。日本政府が開催した正式な宴会です。先月は、新天皇の即位宣言後に祝宴が4回あり、国内外から総勢2,000人以上の人が参加しました。今月の大嘗祭の後は、祝宴が2回で参加者は570名でした。その全てに参加された皇室の方々は、さぞお疲れだったと推察します。天皇の即位とは関係のない、季節外れの祝宴も話題になっています。桜を見る会です。安倍総理が1万8千人を招待し、新宿御苑で花見を楽しんだとのこと。その前夜も高級ホテルで豪華な立食パーティー。参加した人たちは、嬉しかったのでしょうね。多くの人がブログ等で発信し、その後なぜか投稿を削除しました。何のための祝宴だったのか、誰がどのように招待されたのか、前夜祭では誰がいくら払ったのか等、いろいろ注目を浴びています。

 日本初の花見の宴は、天皇が始めたそうです。今から1200年以上前、神泉苑という京都のお寺が会場でした。京都に遷都されて間もなくで、天皇が権力の中心にいた頃です。主催した嵯峨天皇は桜好きで、花見は定例行事になったそうです。その後、花見の習慣は貴族の間で急速に広まり、一般庶民にも広がっていきました。500年ほど後、吉田兼好は代表作のエッセイ「徒然草」でこう語っています。「貴族は桜を上品に観賞する。でも田舎者は騒いで酒を飲み、マナーも悪い。」さらにその300年ほど後、豊臣秀吉は、権力の絶頂期に盛大なお花見会を2回開催しました。絶大な権勢を誇るためだったのでしょう。1回目は奈良県の吉野山で、総勢5,000人を集め、5日間の宴会を催しました。2回目は京都の醍醐寺です。(今は世界遺産とのこと!)秀吉はそこに700本の桜を植え、1,300人を招待しました。この花見会の5ヶ月後、秀吉は死去します。桜が散るように、豊臣一人勝ちの時代が終わったのです。(花見は危険ですね。笑)

 神の国は、聖書の中で祝宴に例えられています。桜ではなく、いのちの木を見る宴です。地上のどんな国にも勝る、天国のおもてなしがあります。この世のどんなホテルや寿司屋(!)にも勝る、最高の料理が用意されています。そこに招かれるのは、ごく一部の人ではありません。政治家のお友達や後援会の人ではありません。何かの分野で素晴らしい功績を残した人というわけでもありません。全ての人がそこに招かれています。神は全ての人を造られ、その全員に天の祝宴の素晴らしさを味わってほしいのです。でも残念ながら、招待状をもらっても来ない人がいます。祝宴の恵みを知らない人や関心のない人、あるいは他のことにとらわれている人等です。神はその絶大な権勢を誇るため、全員を強制参加させることも、もちろん可能です。でも、そうはされません。一人ひとりが自らの意思で喜んで参加してほしいと、神は願われているからです。祝宴への参加を自ら選ぶ人が、出席者として選ばれるのです。

 イエス・キリストは、天の祝宴に私たちを招待しに来られました。実は、祝宴の参加資格を満たす人は誰もいません。天の祝宴の厳しいセキュリティーを、誰も通過できないのです。天の王であるイエス様は、そんな私たちに近づき、お友達になって下さいました。イエス・キリストを信じる人なら、誰でもお友達にして下さるのです。イエス様からいただく招待状を持参する人は、祝宴参加者として選ばれています。天の祝宴の喜びを堂々とシェアし、世界中に発信できるのです。(投稿を削除する必要もありません!)

「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ないのです。」(マタイ22:14)

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2019年11月17日 (日)

天の王に祝賀を叫ぶ

 先週は、天皇に関わるニュースがたくさんありました。日曜日には東京都心にて、新天皇即位を祝うパレード。天皇皇后のお二人は特注のオープンカーに乗り、皇居から赤坂御所まで、4.6キロを30分かけて移動されました。沿道には11万9千人が集まり、お祝いの大歓声が上がりました。2万8千人の警察官が全国から動員され、見に来た人の手荷物を厳しく検査しました。検査所や仮設トイレ前には、順番待ちの長い長い行列が出来ました。旗を振る人、スマホで撮影する人、万歳と叫ぶ人、人、人。たいへんな賑わいだったようです。妻と私は自宅のリビングで、パレードのテレビ中継をまったりと見ました。天皇皇后は嬉しそうな笑顔で、雅子皇后は涙も流されたようでした。皇室に嫁いだ後の大変なご苦労に思いを馳せました。お二人の上に、今後たくさんの祝福があるようにお祈りしています。


 木曜夕方から金曜朝までは、大嘗祭が行われました。国の公式行事ではなく、天皇家のプライベートな行事です。(でも政府は「公的性格がある」と主張し、公的会計から多額の税金がつぎ込まれました。)天皇は毎年11月に新嘗祭を執り行ない、その年の収穫を感謝し、神道の神々に収穫物をささげます。新たに即位した天皇が初めて行う新嘗祭を、大嘗祭と呼ぶそうです。神々とともにささげ物を食べる天皇は、神々の霊を身に宿すと信じる人もいるようです。


 天皇家は先祖代々、神道の信仰のようですが、過去には仏教に熱心な天皇もいました。昭和天皇は一時、カトリックへの改宗を考えたとも聞いています。戦後、「こういう戦争になったのは宗教心が足りなかったからだ」と反省したそうです。でも結局、昭和天皇はクリスチャンにはなりませんでした。その代わり晩年まで、熱心に神道の儀式を守り続けたそうです。前天皇の明仁上皇も、神道の儀式にたいへん熱心だったとのこと。たとえプライベートだとしても、日本国の象徴である天皇が偶像礼拝に熱心なのは、非常に残念ですね。日本が偶像から解放され、天皇がその自由の象徴となる日がいつか来ることを心から願っています。

 紀元前に栄えたユダヤ人の王国は、偶像礼拝の結果、滅亡しました。王国の黄金時代は、ダビデとソロモンの頃です。ダビデ王は数々の戦いに勝利し、イスラエルを脅かす外国勢力を一掃しました。エルサレムを首都とし、宮殿を建設しました。契約の箱を運び入れ、神殿建設の準備を整えました。ダビデの子ソロモンは王位を継承し、壮大な神殿を完成させました。彼の王国は、平和と繁栄で満たされました。ソロモン王の知恵は諸外国に知れ渡り、外国から多くの人々がソロモンの話を聞きに来ました。ところがソロモンは、非常に愚かな過ちを犯したのです。外国から多くの妻や愛人を迎え、偶像礼拝の持ち込みを許しました。ソロモンの死後も偶像礼拝は長く続き、ついにユダヤ人の国は滅んでしまいました。彼らはその後、何百年も外国に支配されました。支配者側の人々も偶像を拝み、外国の国々も滅亡を繰り返しました。そのようにしてイスラエルの地の支配者は、何度も入れ替わったのです。

 イエス・キリストは、全ての人を偶像の呪縛から救うため、この世に来られました。皇室の方々も一般庶民も。黒塗りの車に乗る人も沿道で万歳する人もです。イエス様はあらゆる偶像の力を一掃し、私たちの人生を平和と豊かさ、神の知恵で満たして下さいます。私たちは天の王が来られたことを心から喜び、お祝いの大歓声を上げることができるのです。

「群衆は、イエスの前を行く者たちも後に続く者たちも、こう言って叫んだ。『ホサナ、ダビデの子に。祝福あれ、主の御名によって来られる方に。ホサナ、いと高き所に。』」(マタイ21:9)

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2019年11月10日 (日)

サーバントリーダーになる

 最近は、サーバントリーダーシップという考え方が、ビジネスの世界で注目されているようです。「サーバント」とは、仕える(奉仕する)人という意味です。――人の先頭に立つリーダーは、「だまって俺について来い」では良くない。周りの人に奉仕して導くべきだ。――そういう教えです。ロバート・グリーンリーフという人が、50年ほど前からこの考え方を広めたと言われています。米国では当時、リーダーが全てを決め、他の人はそれに従うというやり方が主流でした。グリーンリーフ氏は、それではうまく行かないと主張したのです。彼の考え方は世界的に高い評価を受け、著書は数十カ国語に翻訳されたとのこと。日本語訳も11年前に出版され、なんと私も電子書籍版を買っていました。(すっかり忘れていましたが、アマゾンのページに購入履歴を発見しました。笑)

 サーバントリーダーというアイデアは、ある本を読んで思いついたと、グリーンリーフ氏は語っています。ノーベル賞作家であるヘルマン・ヘッセが書いた「東方巡礼(Journey to the East)」という短編小説です。ある信仰を持つグループのツアーに、レオという召使い(サーバント)が参加するストーリーです。それは、「東方に究極の真理を求めるツアー」でした!(参加したい人は、どのくらいいるかな?)彼らの旅は、途中までは良かったようです。でもある日突然、召使いのレオがいなくなります。するとツアー参加者の中で内輪もめが起こり、旅行は中止になってしまいました。何年か後、参加者の一人は召使いだったレオと再会します。驚いたことにレオは、ツアーを企画した教団のトップだったのです。グリーンリーフ氏はこの本を読んで、ひらめきました。優れたリーダーは本来、サーバントだということです。彼は、そのアイデアを世界中に伝え始めたのです。

 

 実は、サーバントリーダーというアイデアは、グリーンリーフ氏の時代より遙か昔からありました。2000年前、イエス・キリストがそのアイデアを自ら実践し、弟子たちに伝えられたのです。さらにその700~800年前には、旧約の預言者イザヤが、サーバントリーダーの到来を予告していました。それらのことばは、欧米から見れば東方のイスラエルの地で語られた「究極の真理」に他なりませんでした。ヘルマン・ヘッセの祖父は、インドに遣わされたプロテスタントの宣教師でした。父親も元宣教師で、内村鑑三の本をドイツ語に翻訳したそうです。ヘッセは両親に反抗し、ヒンズー教や仏教、中国の道教にも関心を持ちました。でも彼は、クリスチャンである両親の信仰生活から、強い影響を受けたと語っています。レオという召使いは、明らかにイエス・キリストがモデルだと考えられます。サーバントリーダーシップの模範を示し、そのアイデアを世界中に広めたのは、実はイエス・キリストだったのです。

 2000年前の中東も今の社会と同じで、多くのリーダーが威張っていました。ユダヤ人社会を牛耳っていたのは、外国のお偉いさんたちです。エルサレムのユダヤ人エリートは彼らと手を握り、「上級国民」という特権的地位にしがみつきました。パリサイ人や律法学者は、自分たちが一般庶民より上の「勝ち組」だと誇りました。一般庶民は、「身の丈に合わせて」生きるしかなかったのです。彼らに仕え、親身になってくれるリーダーは、残念ながらいませんでした。その中でイエス様は、新しいリーダーのあり方を示されました。しもべのような姿で、弟子たちの汚れた足を洗われました。全ての人の必要に仕え、自分の命までささげられました。忠実なサーバントとなったその姿は、全人類の模範です。イエス・キリストに弟子入りする人は、聖霊の助けにより、誰でもサーバントリーダーになれるのです。

「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」(マタイ20:26-27)

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2019年11月 3日 (日)

弱い人の救済をお手伝いする

 今年は台風や大雨による自然災害ました。被災した多くの厳しい状況置かれているようです復旧速やか進み悲し慰めあるようにお祈りしています私たち教会堂小高い場所にあるので、浸水被害はありませんでしたただ古くなって来ているのであちこち雨漏りした台風19時は板や段ボールでガラスを覆ったり何カ所か新聞紙敷いたりしました。台風通過土曜日だったので、翌日礼拝に影響がないように祈りましたちょうど大阪から孫が来ていた時でした。娘は記録係のように私が作業した場所証拠写真や動画ってました。台風対策でどんなことをするのか、関心があったのかもしれません

 川越では越辺おっぺ堤防決壊し浸水被害ました川越キングスガーデンというホームが周囲孤立した様子が報道されましたそこクリスチャン施設で、次のマタイ福音書25章40節のみことば土台にしています私の兄弟であるこれらの最も小さい者の一人にしたのは、すなわち、私にしたのである助け必要高齢者対しキリスト仕えるように仕えたい願っているそうです台風19このホームは、平屋建て屋根に達するほど浸水ました。それでも犠牲者ゼロした職員の一人が浸水気づいたのは日曜午前2時頃玄関水が入り水位がどんどん上昇しました。20以上職員総出で平屋建ての入居者3階建て避難させました車椅子ベッドごとです。停電でエレベーター止まる入居者担いで2階に運んだそうです年に1避難訓練役立だったようで全員無事避難できました職員の人たちが助け必要とする高齢みごと救ったのです。

 弱い立場非常事態から出されるエピソード聖書中に繰り返し出て来ますエジプトユダヤ人奴隷され、過酷なパワハラ受けました逃げ失った彼らは神に助けを求めましたすると神はモーセを遣わしユダヤ人をエジプトからされました。約束の地に帰ったユダヤ人は過去忘れ何度も同じ失敗を重ねましたその彼らはどん底落ちそこから見上げ助けを求めました。神は最強のリーダーを彼らの中から選びユダヤ人を苦しみから解放されました少年ダビデは、イスラエルスーパールーキーとして注目されるとサウル妬まれました。命を狙われたダビデは、助けを求めましたするとサウル戦死ダビデ助かりましたユダヤ人国を挙げて偶像拝む彼らの滅びユダヤ人は皆殺しされそうになりました。神は一人の女性エステル大帝国宮殿遣わされユダヤ人絶滅の危機かられました神は助けを求める弱い立場の救って下さお方なので

 イエス・キリスト来られた目的助けを求める弱い人々救済です自分の弱さを認め助けを求めるなら、どんなイエス様が救いの手を差し伸べて下さいます高齢者社会的立場もちろん救済されます救われた弱い他の弱いわれるお手伝いさせていただけのです。

しかし、イエスは言われた。『子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを邪魔してはいけません。天の御国はこのような者たちのものなのです。』」(マタイ19:14)

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