来る年の祝福を祈る
今年の年末年始は、最長で9日間の連休になるそうです。昨日の土曜日から、5日日曜日までです。ある調査によると、9日全部休める人は36.2%で、7~8日の人は13.3%。両方合わせ、ほぼ半数の人は1週間以上休みがとれるとのこと。残りは5~6日の人が11.0%、3~4日は12.5%、1~2日は9.0%、全く休めそうにない人は10.6%。(コンビニ店主も年末年始は休みたいという話が、ニュースになっていましたね。)
牧師はたいてい、年末年始に忙しく働いています。私は突然倒れたりしないように、この時期できるだけ予定を増やさないようにしています。特別な休みはなく、年末年始は「通常営業」です。いつも通り、礼拝の準備があるからです。実は私も妻も、人混みが苦手です。何日か休むなら、年末年始以外がいいなと思っています。(笑)
「年末年始はどこで過ごすか」という調査もありました。自宅が60.8%、実家や親戚の家が22.5%、国内旅行は3%以下で、海外旅行はもっと少数のようです。純粋な旅行は、意外と少ないですね。8割以上の人は、自宅か帰省先で年末年始を過ごすとのこと。「何をして過ごすか」というと、男女ともベスト3が同じです。初詣、テレビ、家族や親戚との食事です。
私は、北海道のサラリーマン家庭で育ちました。冬に旅行はしませんでした。北海道で冬に家を空けると、家全体が凍り付いたかもしれません。(笑)年末年始は、テレビや家族での食事が中心でした。「無宗教」の家だったせいか、初詣に行った記憶はありません。私の両親も、人混みが苦手だったのかもしれません。でも、しめ飾りは買い、玄関につけていました。私は餅が好きで、毎年食べるのが楽しみでした。もちろん、お年玉も楽しみでした。雪の中で遊ぶのも大好きでした。年賀状をもらうのも送るのも好きでした。(最近は「年賀状スルー」がトレンドだそうですが。)私にとって年末年始は、年一度の喜びや楽しみの時だったように思います。
イスラエルの新年は冬ではなく、秋から始まります。9月か10月、仮庵の祭りの直前です。この特別な時をどう迎えるべきか、神はユダヤ人に教えられました。すべきことは、3つありました。1つ目は、過ぎ去った年の清算です。1年の反省をし、罪を悔い改めます。神との関係を修復し、新たな歩みを始めます。2つ目にするのは、感謝です。1年の収穫を感謝します。先祖代々伝わる恵みも感謝します。ユダヤ人の先祖は奴隷のくびきから救われ、新しい人生が与えられました。その偉大な恵みを思い起こし、神に感謝するのです。3つ目にするのは、期待です。「新しい年も、神は祝福の約束を必ず守って下さる。」そう信じ、期待するのです。1年の清算、恵みの感謝、来る年への期待をもって新年を迎える――。それが、ユダヤ人に対する神の教えでした。
キリストは12月ではなく、イスラエルの新年の時季に誕生されたと、多くの人は考えています。キリストがもう一度地上に来て神の国が完成するのも、この新年の時季だと言われています。年明け早々の祭りの最終日、イエス様は大声でこう叫ばれました。「わたしのもとに来て、水を飲みなさい。」イエス・キリストに近づき、このお方を信じる人は、聖霊の新たな祝福で満たされます。新しい年、神が私たちに溢れるばかりの祝福を注がれると期待し、祈り求めましょう。
「さて、祭りの終わりの大いなる日に、イエスは立ち上がり、大きな声で言われた。『だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。』」(ヨハネ7:37)
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