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2020年2月

2020年2月23日 (日)

永遠の光で輝く

 中国・武漢市から広がった新型コロナウィルスは、世界中に感染が広がっています。感染者や死者の数が、日々増加。メディアには毎日ウィルス関連のニュースが流れ、多くの人が不安を抱えています。マスクや消毒液は、ほぼ売り切れ状態。政府の対策のお粗末さに怒る人もいます。豪華客船に乗っていた人たちは、多くの人が船内で感染しました。日本の対応は最悪だと海外で批判が高まり、船から自国民を避難させる国も出て来ました。感染経路不明の感染者が、日本のあちこちで続出しています。感染の疑いがあっても、検査してもらえない人もいます。国全体の検査態勢が整っていないからです。感染を避け、イベントの中止も目立って来ました。東京オリンピックやパラリンピックへの影響も、懸念されています。被害が最小限にとどまり、いち早く終息するようにお祈りしています。

 この大騒動の中、武漢に住むある牧師の手紙がネット上で紹介されました。今からひと月前の手紙です。「これは信仰のテスト」だと牧師は言い、以下のような内容の文章(一部抜粋)を記しています。

 「神は、私たちを滅ぼそうとしていない。この試練を用い、私たちをしっかり立たせようとしている。クリスチャンは、他の人とともに苦しむだけでなく、祈る責任がある。病気を恐れる人々に平安があるように祈るのだ。」「キリストは、私たちに平安を下さった。それは、私たちが災害や死を免れるということではない。災害や死に直面しても平安があるということだ。キリストは、それらに勝利された。」「クリスチャンにとって、困難は神罰ではない。それは神に近づき、魂がきよめられ、良い知らせを伝える機会なのだ。」

 「武漢の疫病も、キリストの愛から私たちを引き離すことはできない。・・・たとえ感染して命を落としても、それはキリストを証しし、主の栄光に入る良い機会だ。」「私たちはこの街のアブラハムであり、ヨナである。神のあわれみを祈り求め、祈りと証しを通して、この街に平安をもたらさなければならない。」

 信仰の父アブラハムは、ソドムため祈りました。神は、罪に満ちたその町を滅ぼす計画でした。それを知ったアブラハムは、神にこう訴えました。「もしかしたら町の中に、正しい人が10人いるかもしれません。それでも町全体を滅すのですか。神は、正しい裁きを下すはずです。正しい人が罪人と一緒に滅ぼされるのは、間違っています。」神はこの祈りを聞き、正しい人が10人いたら町を滅ぼさないと、約束されました。

 預言者ヨナは、ニネベで神のことばを伝えました。ニネベはイスラエルの天敵アッシリアの首都であり、悪に満ちた町でした。ヨナはいやいやながらそこに行き、町の中でこう叫びました。「ニネベは40日で滅びる。」すると驚いたことに人々はヨナの警告を受け入れ、神を信じ、悔い改めました。彼らは神に赦され、ニネベの町は滅びなかったのです。

 私たちにも今、アブラハムやヨナ、そして武漢の牧師のような生き方が求められています。暗闇に永遠の光を輝かせる生き方です。神の国の希望をしっかり握り、人々に語りましょう。不安や恐れを持つ人に平安があるよう、祈りましょう。イエス様は、暗闇の世界に永遠の希望の光を照らされました。イエス・キリストを信じる人は、その光を受け、どんな闇の中にも永遠の光を輝かせることができるのです。

「しかし、神の人よ。あなたはこれらのことを避け、義と敬虔と信仰、愛と忍耐と柔和を追い求めなさい。信仰の戦いを立派に戦い、永遠のいのちを獲得しなさい。・・・」(Ⅰテモテ6:11-12)

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2020年2月16日 (日)

健全な神の家族となる

 先月初め、妻と2人で映画「スターウォーズ」最新作「スカイウォーカーの夜明け」を観て来ました。シリーズ9番目のエピソードで、完結編です。どんな作品が出来上がったのか、観る前から楽しみでした。世界中の国々で、多くの人が公開を心待ちにしていたようです。ただ作品の評価については、賛否両論あると聞きました。ある映画評論サイトでは、肯定的な評価をした批評家が全体の57-58%だったそうです。「退屈だ」とか「これまでの作品の焼き直しだ」という、厳しい意見もあったとのこと。製作会社がディズニーに買収されたのが良くないと言う人もいました。でも私は細かいことを気にせず、今回の作品も十分楽しめました。シリーズが終わり、登場人物たちにもう会えないかと思うと、若干寂しい気もしました。

 このシリーズは、スカイウォーカー家の物語です。今回の映画公開初日、メイン・キャラクターの一人、ルーク役のマーク・ハミルは、ツイッター上でこうつぶやきました。「今夜のプレミアで、ついに私の機能不全家族に終わりが来る!」・・・「機能不全家族」とは、正常に機能しない、不健全な家族のこと。家庭内で常に対立や虐待、育児放棄、過干渉等がある家族です。そんな状態にあることを、家庭崩壊とも言います。

 スカイウォーカー家は、確かに機能不全家族でした。ルークの父アナキンは、「毒親」でした。妊娠中の妻に暴力をふるいました。生まれた双子は危険を避け、実の父から離れて育ちました。双子の兄ルークはその後、父から命を狙われました。妹レイアは結婚し、男の子を産みますが、その子は自分の父親を殺害します。目を覆うような家庭崩壊です。スカイウォーカー家の人は結局、全員が死に、その血筋は途絶えます。この機能不全家族に終わりが来ました。でも彼らには、予想外の未来――「贖い」とも呼べる未来が用意されていたのです。(詳しくは映画をご覧下さい!笑)

 聖書には、機能不全家族がいくつも登場します。アダムは、自分の罪の責任をエバになすりつけました。彼らの子カインは、弟アベルを殺しました。アブラハムは、妻サラを奴隷のように人に差し出しました。彼らの家庭には、いじめもありました。ヤコブは父をだまし、家出しました。兄に殺されそうだったからです。ヨセフは兄たちから憎まれ、奴隷として売り飛ばされました。ダビデの家では、子供同士で性的暴行や人殺しがありました。息子の一人アブサロムは反乱を起こし、父を殺そうとしました。イスラエルの人々は偶像を礼拝し、子供を生け贄としてささげる人もいました。食べ物がなくなると、自分の子を煮て食べる人さえいました。自分の地位を守るため、身内を次から次へと殺した王もいました。機能不全家族は、残念ながら昔も今も至る所にあるのです。

 イエス・キリストは、あらゆる機能不全家族を健全な姿に回復して下さいます。崩壊した夫婦関係や親子関係が、神の愛により修復されます。新たに家族を持つ人には、健全な家庭となる手助けをイエス様がして下さいます。教会は、あらゆる面で非の打ち所のない、健全な人の集まりではありません。修復途中の人の集まりです。修復のお手伝いを互いにし合う仲間でもあります。教会は拡大家族として、健全な関係をともに学び、実践することができます。銀河を満たすイエス様の愛のフォースが、私たちとともにあるからです。

 「健全な神の家族」シリーズ完結編のタイトルは、「ヘブンウォーカーの夜明け」かもしれません(笑)。完成が今から楽しみですね。

「年配の男の人を叱ってはいけません。むしろ、父親に対するように勧めなさい。若い人には兄弟に対するように、年配の女の人には母親に対するように、若い女の人には姉妹に対するように、真に純粋な心で勧めなさい。」(Ⅰテモテ5:1-2)

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2020年2月 9日 (日)

神の国の霊的フィットネスに励む

 フィットネス・ブームが続いています。フィットネスとは、身体が良い状態、健康な状態にあること。そのため行う運動をフィットネスと呼ぶ場合もあります。最近のあるレポートによると、ここ20年、フィットネスジムの数や利用者が右肩上がりで増加中とのこと。2018年度の利用者数合計は2億5700万人で、前年比1.7%増。ジムの数は1,443事業所で、前年比5.9%増です。所沢周辺でも最近、あちこちでフィットネスジムを目にします。「人生100年時代」と言われ、健康に気を遣う人が増えてきているのでしょうか。利用者は45歳以上の人が多そうですが、30代後半から50代前半の人が最近増加中のようです。「働き盛りでも、仕事では必ずしも成果が出ない。でも筋トレは必ず成果が出る」――それが魅力だそうです。ある大学の先生も、こう断言しています。「筋肉は裏切らない!」

 フィットネスの世界には、新しいビジョンをもって最近急成長した2つの注目企業があります。ライザップとカーブスです。ライザップを創業した瀬戸健さんは、30代でダイエットに成功し、フィットネス事業を始めました。会社の理念は、「『人は変われる。』を証明する」。「RIZAP」という社名は「RISE+UP」で、そこには「どん底の状態からでも、その人が望む限り、必ず高く飛躍できる」という想いが込められているそうです。トレーナーがマンツーマンで徹底的に指導し、「結果にコミットする」がキャッチフレーズ。6年前に始まったテレビCM は、実に衝撃的でした。

 一方、カーブスは女性専用のフィットネスクラブです。創業者の一人、米国のゲァリー・ヘイヴィン氏は13歳の時、糖尿病の母を亡くしました。当時40歳で、5人の子がいたそうです。ヘイヴィン氏は「母のような人を助けたい」という願いから、女性専用のジムを始めました。「正しい運動習慣を世の中に広めること」が目標です。中高年の主婦層が買い物ついでに寄れる場所で、1回30分のお手軽なプログラム。トレーナーも全員女性で、友達感覚の頻繁な声がけを実施しています。1週間休むと電話が掛かってきます。(うちの教会も見習うべきかな?笑)

 私たち一人ひとりの体は神によって造られ、管理が任されています。それぞれが神の作品であり、最高傑作です。ですから私たちは、自分の体を大切に管理しなければなりません。健康な良い状態を長く保てるように、できる限り気を配る必要があります。健康を失うと、神から委ねられた大切な働きが制限される恐れもあるからです。

 でももちろん肉体以上に、霊的な健康管理の方がもっと大切です。私たちの霊や心が良い状態でなかったら、人生にさまざまな問題が起こり得ます。例えば、人との関係づくりがうまく行かない。関係ができても、すぐ壊れてしまう。孤立しがち。そんな自分を自分で受け入れられなくなる。自分に失望し、生きる希望や喜びを持てなくなる。そしてついには、自分で自分の命を絶つ人もいます。霊的な健康管理をせず、体のフィットネスだけ励んでも、全てが無駄になるかもしれないのです。

 イエス様は、全ての人を対象に神の国のフィットネスクラブを始められました。イエス・キリストを信じる人は誰でもこのクラブ(=教会)に加わり、霊的なシェイプアップができます。イエス様がカリスマトレーナーのこのクラブは、全世界に広がっています。「人は変われる。」を証明しています。どん底の人も、高く飛躍できます。イエス様がマンツーマンで指導し、結果にコミットしています。死に至る病から、人々が救われています。神の国のフィットネスで正しい霊的習慣が身についた人は、こう証言できるのです――「イエス様は裏切らない。」

「・・・むしろ、敬虔のために自分自身を鍛錬しなさい。肉体の鍛錬も少しは有益ですが、今のいのちと来たるべきいのちを約束する敬虔は、すべてに有益です。」(Ⅰテモテ4:7-8)

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2020年2月 2日 (日)

すべての人に真理を知らせる

 一休宗純、通称「一休さん」という、好感度の高い昔のお坊さんがいます。600年ほど前の人です。京都生まれで、天皇の隠し子とも言われています。6歳で禅宗のお寺に弟子入りし、13歳頃から豊かな才能溢れる詩人として、京の都で評判が高まったそうです。大人になると、型にはまらない奇抜な行動が人々の記憶に残りました。没後200年以上経った江戸時代、子供の頃の一休さんを描いた物語が作られました。小さな子が大人顔負けの活躍をする話です。今だと、コナンかチコちゃんみたいなキャラでしょうか?これが大ウケし、絵本や紙芝居が作られ、何百年も語り継がれました。テレビの時代が来ると、アニメやドラマも作られました。私も昔、アニメを見ました。主題歌の出だしはインパクトがありました。(♪~好き好き好き好き好き好き 愛してる 」でしたね。笑)NTTドコモのCMにも一昨年、登場しました。ドコモのCMでは細川たかしさんが替え歌を歌い、そちらもインパクトがありました。


 この一休さんの作品と言われる、こんな和歌があります――「分け登る麓の道は多けれど 同じ高嶺の月をこそ見れ」。意味は、こうです。「山に登る道はいろいろ異なっても、山頂に行けば、見えるのは同じ一つの月だ。」月は、真理を意味するとも考えられています。つまり、どんな道を選んでも、最終的には同じ一つの真理に至るという考え方です。神道でも仏教でもキリスト教でもイスラム教でも、何でも良い。それ以外でも良い。登ってさえ行けば、結局は同じ一つの真理に至るという考え方です。こう考える人は、日本で結構多いかもしれません。「そう考えれば、他の信仰を持つ人とも仲良くできる」と言う人もいます。「余計な言い争いをしなくて良い。戦争にもならない。クリスチャンやムスリムは、自分の信仰にこだわるから戦争が起きる」云々・・・。でも、そんな考え方でうまく説明できないことが一つあります。最後に誰もがたどりつく真理とは、一体何かということです。

 ある一つのことが真理なら、それと違う話は真理ではありません。八百万の神々の教えがもし真理なら、唯一の神の教えは真理でないことになります。逆に唯一の神の教えが真理なら、八百万の神々の教えは真理ではありません。聖書は、唯一の神がこの世界を造り、人類をも造られたと教えています。人は唯一の神に逆らい、多くの偽の神々を信じ始めたとも記しています。それは大きな過ちだと、聖書は断言しているのです。その過ちから人類を救う計画を、神は立てられました。唯一の神の真理を、全世界に知らせる計画です。4千年ほど前、メソポタミアにいたアブラハムに神は語りかけられました。その地域の人々も、偽の神々を拝んでいました。その過ちから、アブラハムは救われたのです。神は彼に唯一の神の真理を教え、子孫にその教えを代々受け継がせました。

 イエス・キリストは、この真理を世界中の人に知らせに来られました。キリストこそが、真理に至る唯一の道です。他に道はありません。神道も仏教もイスラム教もヒンズー教も、唯一の真理には達しません。その他、人が考え出したあらゆる教えも同じです。イエス・キリストだけが真理への道なのです。

 クリスチャンは考え方が狭いと、批判する人もいます。そう言われても「気にしない、気にしない。」(笑――アニメ「一休さん」の決まり文句です。)それはクリスチャンが考え出したことではなく、創造主なる神の教えだからです。真理へと続く、ただ一筋の細く、狭い道――このキリストの細道をたどれば、唯一の真理の頂に達します。山道の至る所には、イエス様の休憩所が用意されています。疲れた人は、いつでもそこで「一休み、一休み」できるのです。

「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。神は唯一です。神と人との間の仲介者も唯一であり、それは人としてのキリスト・イエスです。」(Ⅰテモテ2:4-5)

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