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2020年5月31日 (日)

聖霊パワーで前に進む

 緊急事態宣言は先週、全面的に解除されました。ひとまず日本では、コロナ感染の第一波が収束した模様です。諸外国と比べれば、圧倒的に犠牲者が少ない国の一つだったことを感謝します。とはいえ、まだウィルスは存在し、効果的な治療法も確立していません。いつ第二波が来るのか、それがどの程度の大きさなのかも分かりません。私たちは引き続き、できる限りの感染防止策を心掛ける必要があります。祈りも必要です。

 最近多くの自治体では、ホームページを通し、免疫力を高める生活を人々に呼び掛けて来たようです。免疫力とは、ウィルスや細菌等を監視・撃退するため、人間の体に備わっている力です。生物の体は、実に見事な造りになっています。体内に何か異物が入るとすぐにそれを感知し、取り除こうとします。この免疫の仕組みからも、私たちは創造主なる神の偉大さを感じることができます。

 免疫力は、日々の生活習慣により上がったり下がったりするようです。免疫力低下の原因は、いくつか挙げられています。不規則な生活、偏った食事、運動不足、睡眠不足、疲れやストレス等です。確かに、どれも体に悪そうですね。免疫力を上げるには、これらと逆のことをします。第一に規則正しい生活。生活リズムが一定だと自律神経の働きが整い、免疫力が高まるそうです。第二に栄養バランスの良い食事。栄養素は、免疫物質やエネルギー等のもとになります。第三に適度な運動。体全体を動かす運動は体温を上げ、免疫力を高めるそうです。第四に十分な睡眠。人によって差がありますが、多くの人は6~8時間くらい睡眠が必要とのこと。第五に気分転換。喜び、楽しみ、愛情、感謝等のポジティブな感情は、免疫力アップにつながるそうです。

 旧約時代の人々は、免疫力について知らなかったでしょうが、ポジティブな感情を持つことはもちろんありました。アブラハムは約束の地に祭壇を築き、神に感謝しました。彼の妻サラは、イサクを産んで笑いました。ヤコブは死んだはずの息子ヨセフと再会し、心から喜びました。「もう死んでも良い」とまで言いました。エジプト軍から救われたユダヤ人は、大喜びで神を賛美しました。女性たちは、タンバリンを持って踊りました。契約の箱をエルサレムに運び入れた時、ユダヤ人たちは大歓声をあげ、角笛を吹き鳴らしました。ダビデ王は、力の限り踊りました。エルサレムの神殿が完成すると、ソロモン王は感謝して長い長い祈りをささげました。ユダヤ人たちは神の恵みを心から喜び、数え切れないほどのいけにえを献げました。ポジティブな感情を持つたび、彼らの免疫力はアップしたかもしれません。でもそれ以上に強められたのは、神を愛する力だったはずです。彼らの愛は、時間とともにさめる傾向がありました。でも神はユダヤ人を深く愛し、彼らが神を愛する力を何度も引上げて下さったのです。

 今日は、ペンテコステの日曜日です。エルサレムにいたユダヤ人たちに聖霊が注がれ、初めて教会が誕生した記念日です。聖霊なる神は、昔も今も変わらずに働かれています。世界中の人々をイエス・キリストへの愛に導かれています。神の愛が必要な場所に、誰かを遣わされています。私たちの心を喜びや感謝で満たし、神を愛する力を強めて下さいます。聖霊による霊的免疫力で、私たちは忍び寄る悪の力を感知し、撃退できます。聖霊のパワーにより私たちは危機を突破し、前に進むことができるのです。

 今日は使徒ペテロの歩みを通し、聖霊のパワーについて考えてみましょう。

 第一に聖霊は、癒しのパワーで私たちを前進させて下さいます(ヨハネ21:17)。復活のイエス様と再会した時、ペテロは罪悪感に苦しむ危機にありました。イエス様を裏切ったからです。最後の晩餐の時、ペテロは「イエス様のためなら命も捨てる」と断言しました。でもイエス様からは、こう言われました。「あなたはわたしを知らないと3回言う。」その予告通りに、ペテロは行動したのです。イエス様の復活は、ペテロも嬉しかったはずです。でも彼の心には、イエス様を裏切った悲しみと自己嫌悪が残っていたように思います。イエス様が「あなたは私を愛していますか」と3回聞かれた時、ペテロの心は痛みました。でもイエス様はこの応答を通し、ペテロを罪悪感から解放し、彼の心を癒して下さったのです。この癒しは、聖霊の力を用いて行われました。聖霊の癒しのパワーにより、ペテロは前に進めるようになったのです。

 ペテロは、コンプレックスも癒されました(ヨハネ21:21-22)。彼には、気になる存在がいました。ヨハネです。ペテロはおっちょこちょいで、何度もイエス様に叱られました。でもヨハネは失敗が少なく、イエス様に愛されているようでした。ヨハネは、十字架上のイエス様の最期もすぐそばで見届けました。イエス様から、母マリアのお世話も頼まれました。その場に行けなかったペテロとは、大違いでした。それらのことが原因で、ペテロはコンプレックスに苦しむ危機があったと考えられます。イエス様は、その危機からペテロを解放されました。主のみことばと聖霊の力により、ペテロのコンプレックスは癒されたのです。ペンテコステの日以降、ペテロはヨハネとタッグを組み、ともに働きました。聖霊は同じように、私たちも癒して下さいます。聖霊の癒しのパワーで、私たちは前に進むことができるのです。

 第二に聖霊は、証しのパワーで私たちを前進させて下さいます(使徒2:32-33)。ペンテコステの日、聖霊は弟子たちに注がれました。彼らは学んだこともない外国語で、神のみわざを証言しました。その奇跡を目撃し、驚いた人々に対し、ペテロはその出来事の意味をこう説明しました。「これは、旧約の預言者ヨエルが予告した出来事です。終わりの時代が始まりました。聖書の預言通り、救い主は復活されました。イエス様は天に昇り、このように聖霊を注がれたのです。」ペテロの説明を聞いた3千人の人々は、イエス・キリストを信じ、洗礼を受けました。ペテロにこのメッセージを与えたのは、聖霊です。聖霊は、私たちにも語るべきことばを与えて下さいます。聖霊の力により、私たちは証しができるのです。

 聖霊は、私たちに大胆さも与えて下さいます(使徒4:29-30)。3千人の救いの後も、聖霊は力強く働かれました。心を一つにし、仕え合う弟子たちの集まり=教会が生まれました。さまざまな奇跡があり、弟子の数は増え続けました。中でも驚くべき奇跡の一つは、ペテロとヨハネの2人を通して生まれました。彼らが神殿で出会った障がいのある男性が、奇跡的に歩けるようになったのです。この奇跡を通し、男性だけで5千人が救われました。ユダヤ人指導者たちは脅威を感じ、弟子たちに圧力をかけました。弾圧の危機でした。でも弟子たちは、この圧力に屈しませんでした。彼らは聖霊に満たされ、大胆にキリストの福音を語り続けたのです。聖霊は、私たちにも勇気や大胆さを与えて下さいます。聖霊のパワーにより、私たちはキリストの証人として前進できるのです。

 第三に聖霊は、察しのパワーで私たちを前進させて下さいます(使徒10:34-35)。ペテロは不思議な導きを通し、異邦人の家を訪問しました。聖霊が、そこに行きなさいと言われたのです。訪問したのは、カイサリアにいた百人隊長コルネリウスの家でした。そこには、コルネリウスの親族や友人も集まっていました。彼らは異邦人でしたが、イスラエルの神を信じていました。この時、ペテロは聖霊の助けにより、神のみこころを察することができました。「神はユダヤ人だけでなく、異邦人も愛している」と、聖霊がペテロに教えて下さったのです。そこでペテロは、彼らにキリストの福音を語り始めました。

 すると驚いたことに、ペンテコステの日と同じように、異邦人たちにも聖霊が注がれました(使徒11:17-18)。この後ペテロは、エルサレムの仲間から一斉に非難される危機を迎えました。でもペテロが聖霊のしるしの事実を伝えると、周りの人々も神のみこころを察しました。聖霊のしるしにより、ペテロは仲間から集中砲火を受ける危機を脱したのです。聖霊は今もさまざまなしるしを通し、私たちに神のみこころを伝えて下さいます。聖霊のパワーにより私たちはみこころを察し、前進することができるのです。

 聖霊のパワーが今、私たちにも与えられていることを感謝しましょう。私たちは聖霊の力により前進し、危機を突破して行きましょう。

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)

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