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2020年5月10日 (日)

神のサプライズを期待する

 コロナ問題の影響により、世界各地でストレスや精神的な病に悩む人が増えているようです。米国では、医師や救急隊員等が相次いで自殺するニュースが報じられました。その一人は、49歳の医師ローナ・ブリーン さん。ER(緊急治療室)で多くのコロナ患者を治療後、自分もコロナに感染。完治後に職場復帰すると、うつ状態になり、自ら命を絶ちました。23歳の救急隊員ジョン・モンデロさんは、2月に職場に配属されたばかりで、1ヵ月後に感染爆発が起こりました。3月下旬から4月下旬には、救急車のサイレンが一日中鳴り続けたそうです。モンデロさんは、元警察官だった父の銃を持ち出し、自殺しました。24歳の救急隊員アレクサンダー・ラソさんは、薬物の過剰摂取で命を落としました。彼も、去年9月に入隊したばかりの新人でした。医師や救急隊員たちは、肉体的・精神的にギリギリの状態で働かざるを得ない状況です。ニューヨーク州のクオモ知事も精神疾患の増加を心配し、電話相談の利用を呼びかけたそうです。

 日本でも今、内科だけでなく精神科の受診が増えているとのこと。ある病院では3月下旬、精神科外来の調査をしました。1日に68人が受診し、そのうち58人がコロナに対して強い不安を感じていました。患者の8割以上が同じ不安を口にすることは、初めてでした。いわゆる「コロナうつ」です。「コロナうつ」は、通常の「気分の落ち込み」以外に、「不安と焦り」という特徴があるそうです。それが、息苦しさや不眠の症状につながります。今はコロナ関連で、悪いニュースばかり流れています。生活不安やDV(家庭内暴力)等の問題もあります。多くの人が不安や焦りを感じるのは、当然のように思えます。ある医師は「コロナうつ」予防のため、次の5つの方法を提案しています。第一に、不安や焦りを感じたら、コロナが原因だと自覚する。第二に、意識的にポジティブな情報にふれる。第三に、規則正しく生活し、体を動かす。第四に、明るい未来を思い浮かべる。第五に、感謝の心を持つ。「ありがとう」と言うことは、心の余裕につながるようです。

 天地創造の神に近づく人は、ポジティブな情報をゲットし、明るい未来を思い浮かべられます。感謝の心も与えられます。ノアは箱舟の中で神に近づき、明るい未来の始まりを知りました。彼は神に感謝し、ささげ物をしました。アブラハムは全世界を祝福する旅に出掛け、神に近づきました。カナンの地に着くと、感謝して神を礼拝しました。モーセが率いたユダヤ人は、出エジプトを通し、神に近づきました。彼らは、神の奇跡的な救いを感謝しました。神が輝かしい未来を用意されていることも、彼らは知りました。ダビデは数々の戦いを通し、神に近づきました。契約の箱をエルサレムに運び、神に感謝しました。自分の子孫が永遠の王国を確立することも、ダビデは知りました。創造主なる神に近づく人は、神の永遠の愛と祝福の計画を知ります。その時、私たちの心は感謝で満たされるのです。

 イエス・キリストは、天地創造の神に近づく唯一の細い道です。この道だけが、私たちを造り主のみもとに導いてくれます。神の永遠の計画を知り、私たちの心は感謝で満たされます。今のような厳しい状況の中でも、明るい未来を信じることができます。神のサプライズに期待し、感謝の心を持って危機を突破できるのです。

 神様はサプライズを通し、私たちに喜びを与えて下さいます。今日はルツ記に登場するナオミの人生を通し、私たちが期待できるサプライズについて考えてみましょう。

 第一に私たちは、安堵のサプライズを期待できます(ルツ1:1-2)。ナオミは、「さばきつかさ(士師)」の時代に生きた人です。この時代は、ユダヤ人が約束の地を占領してから国王を選ぶまでの大混乱の時期でした。カナンの地の占領は、モーセの後継者ヨシュアの指導により、実現しました。その後は、国全体を指導するリーダーが立てられませんでした。各部族の長老たちが、人々を指導しました。ただ、その体制はなかなかうまく行きませんでした。ユダヤ人たちは神の教えに逆らい、何度もトラブルを起こしたのです。神は、その度に「士師」と呼ばれるヒーローを遣わし、人々をトラブルから救い出されました。ナオミが経験した食糧不足の危機の時も、士師が活躍したようです。ただナオミの家族は、トラブル解決まで待てませんでした。食べ物がなくなり、隣の国に緊急避難をしたのです。私たちはとりあえず大丈夫ですが、もし食べ物がなくなったら、今以上に緊急事態ですね。食糧をなんとか確保しようと、あちこち駆け回るはずです。

 避難先のモアブの国で、ナオミの夫は亡くなりました(ルツ1:3-4)。でも、良いことも起きました。神は、ナオミの2人の息子に結婚相手を与えられたのです。サプライズでした。ナオミの想像を遙かに超えた出来事だったかもしれません。モアブ人の嫁たちは、2人とも性格が良さそうでした。ユダヤ人と同じ信仰に入り、アブラハム以来の伝統を受け継いでくれそうでした。ナオミはおそらく、ホッとしたはずです。神が彼女に安堵の心、ホッとするサプライズを与えて下さったのです。神は私たちにも、同じようなサプライズを与えて下さいます。非常事態の中、心は緊張しているかもしれません。さまざまな心配で、心が押しつぶされそうな人もいるかもしれません。でも神は、私たちに安堵の心を与えて下さいます。そのサプライズを、私たちは期待できるのです。

 第二に私たちは、励ましのサプライズを期待できます(ルツ1:8)。ナオミたちは、モアブの国で10年ほど過ごしました。ナオミに孫は生まれませんでしたが、食べ物に事欠くことはなかったようです。ナオミは嫁たちと良い関係を築き、ユダヤ人の信仰と習慣をきちんと伝えたはずです。ところがナオミには、再び不幸が訪れました。2人の息子が、相次いで亡くなったのです。モアブに来た時4人だった家族は、ナオミ1人だけになりました。その頃イスラエルから、飢饉の緊急事態が終わったというニュースが伝わりました。ナオミは、故郷に帰ろうと思いました。2人の嫁については実家に帰し、再婚の幸せをつかんでほしいと願いました。年老いたナオミは何の生活の当てもなく、一人で暮らすつもりだったのです。社会保障のない時代、ナオミは経済的な危機にも直面していました。

 ところが長男の嫁ルツは、ナオミと一緒にベツレヘムに行き、同居すると言い出しました(ルツ1:16-17)。これはナオミには、サプライズだったはずです。ルツは、ナオミの忠実な弟子でした。イスラエルの神がどんなお方か、ナオミから教えられていました。神はアブラハムの子孫を通し、全世界を祝福すると約束されました。モーセを通し、エジプトの奴隷生活からユダヤ人を解放されました。荒野で40年訓練を受けた後、約束の地を占領させて下さいました。その神の選びの民から離れたくないと、ルツは強く願ったのです。神はルツの心を導かれ、ナオミに大きな励ましを与えられました。神は、私たちにも励ましのサプライズを与えられます。私たちが危機にある時、神は誰かを遣わして下さいます。逆に私たちが遣され、他の誰かの励ましに用いられることもあるのです。

 第三に私たちは、回復のサプライズを期待できます(ルツ1:20-21)。ルツが一緒でも、ナオミの心は落ち込んでいました。ベツレヘムに帰ってすぐは、ポジティブな情報がなく、明るい未来は思い描けませんでした。神が苦しみを与えたと思うと、神に感謝する心も持てませんでした。ナオミは、うつ状態の危機でした。私たちも、気をつけないとうつ状態に陥るかもしれません。神を見上げ、神の愛を思い起こすことが大切です。神は、試練を耐え抜く力を私たちに与えて下さいます。私たちが試練から脱出する道も、神は備えておられるのです。

 ナオミを苦しみから救うため、神が用いたのはルツでした(ルツ4:14)。不思議な出会いを通し、ルツはボアズと再婚しました。そして、ナオミの孫となる男の子を産みました。その子を通し、ナオミは夫や息子たちの遺産を取り戻したのです。またもや神のサプライズでした。ナオミは人々からポジティブな言葉を掛けられ、明るい未来を思い描けました。喜びと感謝の心を回復できたはずです。神は、私たちにも回復のサプライズを用意されています。神の奇跡を信じましょう。神に不可能はありません。たとえ世界が闇に閉ざされても、神はサプライズを起こし、光輝く世界を回復されるのです。

 神が、私たちにサプライズを用意されていることを感謝しましょう。私たちはどんな時も、神のサプライズを期待して歩んでいきましょう。

「その子はあなたを元気づけ、老後のあなたを養うでしょう。あなたを愛するあなたの嫁、七人の息子にもまさる嫁が、その子を産んだのですから。」(ルツ4:15、新改訳2017

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