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2020年8月16日 (日)

天の王を知る

 昨日は、75回目の終戦記念日でした。今年はコロナの影響で、各地の記念行事はいつもとは違う形になりましたが、形はどうあれ、戦争の悲惨さを語り継ぎ、平和と命の大切さを再確認することは大切です。戦後の平和と繁栄が、多大な犠牲の末にもたらされたことも忘れてはなりません。クリスチャンは、また違う視点で終戦を記念できます。聖書的な観点から、立派に生きた人々をたたえ、神に感謝できます。残念な生き方をした人々を振り返り、問題点を整理できます。彼らに成り代わり、私たちが神の前で罪を告白することもできます。毎年8月15日に、私たちは過去の罪を悔い改め、現在の恵みを感謝し、未来の祝福を祈ることができるのです。

 1945年の夏は、日本が国を挙げての偶像礼拝から解放された時でもあります。それ以前の77年間、日本は「天皇を中心とした神々の国」でした。天皇はアマテラスの子孫で、人の姿をした神とされていました。そう認めない人は迫害されました。天皇が治める日本は不滅だと言われました。危機になったら「神風」が吹き、勝利が来ると人々は信じました。日清・日露戦争で2連勝し、「神々の国」の不滅信仰は強まりました。でも、ついに敗戦の時が訪れたのです。日本の神々を拝まない、クリスチャンのつくった国に日本は敗れました。米国側にも、残念ながらクリスチャンらしからぬ行為が多々ありました。大量破壊兵器の一つである原爆も、2度使用されました。でも不幸中の幸いは、「天皇を中心とした神々の国」も滅び得ることを、日本人が知ったことです。天皇が無敵の神でないことを、日本人は悟りました。終戦の日に私たちは、偶像の支配からの解放を記念し、お祝いできるのです。

 創造主なる神は、長い年月をかけ、人類を偶像から解放して来られました。人類の代表としてアブラハムを選び、偶像に支配されたメソポタミアから彼を解放されました。モーセの時代には、アブラハムの子孫はエジプトの偶像支配から解放されました。彼らは、約束の地に住み始めると、カナンの神々に何度も心を奪われました。その度に戦争が起き、神は外国の軍勢を用いて、ユダヤ人を悔い改めに導かれました。ソロモン王は、何百人もの妻や愛人を外国から迎えました。彼女たちは偶像礼拝を輸入したため、イスラエルはそれらの神々の影響下に入りました。多くのユダヤ人が偶像に支配されると、また戦争が起きました。神は再び外国の軍隊を用い、ユダヤ人を偶像から解放しようとされたのです。ユダヤ人は70年の捕囚後、故郷に帰りました。その悲惨な経験を通し、彼らは創造主なる神がどんなお方かを知ることができました。天地創造の神は偶像の神々より遙かに偉大なこと、そして全世界を治める天の王であることを、彼らは悟ったのです。

 イエス・キリストは、この天の王なる神です。全人類を偶像の支配から解放するため、アブラハムの子孫として地上に来られました。全人類に成り代わり、全ての罪を十字架の上で償われました。復活の後、天に昇り、王として今も全世界を治めておられます。この「天の王=キリストを中心とした神の国」は、永遠に不滅です。どんなに強力なウィルスとの戦いも、天の王は終息させて下さいます。私たちは天の王の偉大さを知り、このお方を称賛することができるのです。

 今日は詩篇46篇を通し、この天の王について私たちが知るべきことを考えてみましょう。

 第一に天の王なる神は、避難所です。

「神は われらの避け所 また力。苦しむとき そこにある強き助け。」 詩篇46:1

 神は、「駆込み寺」のようなお方です。何かトラブルが起きれば、いつでも私たちは神のもとに駆け込むことができます。ユダヤ人たちは、長い歴史の中で身をもってこれを体験しました。彼らの歴史は、トラブル続きでした。エジプトでは奴隷にされ、男の子が皆殺しにされ、絶滅の危機にありました。でも彼らが神のもとに駆け込むと、彼らはエジプトから解放されました。カナンに住み始めると、外国の軍勢に何度も攻め込まれました。でも神のもとに避難すると、彼らは勝利できました。捕囚の地に連れ去られると、彼らはアブラハムの子孫というアイデンティティを見失いそうでした。でも神のもとに身を避けると、ユダヤ人は約束の地に帰ることができました。詩篇は、その捕囚の時代に編纂されたと言われています。彼らは外国の地で過去の歴史を振り返り、神の強き助けを思い起こしました。イエス・キリストを信じる人は、彼らと同じように、誰でも天の避難所に駆け込むことができるのです。

「それゆえ われらは恐れない。たとえ地が変わり 山々が揺れ 海のただ中に移るとも。たとえその水が立ち騒ぎ 泡立っても その水かさが増し 山々が揺れ動いても。」詩篇46:2-3

 たとえ天変地異が起こっても、私たちは恐れることはありません。神が、私たちの心を平安で満たして下さいます。日本には、自然災害がたくさん起こります。大地震。大雨と洪水。土砂崩れ。火山の噴火。大雪や雪崩。竜巻。落雷。そして猛暑。今年は、全く新しいウィルスの感染も拡がっています。経済的な危機にある人もいます。結婚式等の予定がキャンセルになり、先が見えずに困っている人もいます。多くの人が、将来に不安を抱えているようです。でも神は、私たちに手を差し伸べ、強力な助けになって下さいます。だから私たちは、何が起きても恐れることはありません。目の前のトラブルに心をかき回されず、天の王なるイエス様に避難しましょう。このお方の偉大さを思い起こしましょう。天の王なる神は、私たちの心を平安で満たして下さいます。

 第二に天の王なる神は、砦です。

「川がある。その豊かな流れは 神の都を喜ばせる。いと高き方のおられる その聖なる所を。神はそのただ中におられ その都は揺るがない。神は朝明けまでに これを助けられる。」詩篇46:4-5

 神は、私たちのために天の都を用意されています。そこは城壁で囲まれた要塞です。敵の攻撃から、私たちは守られています。その都には、豊かな川の流れがあります。水は聖霊の象徴であり、命の象徴でもあります。イスラエルの首都エルサレムの水源は、城壁の外にあるギホンの泉でした。そこから300メートル以上の水路を経て、エルサレム城内まで水が引かれていました。その水の流れが、聖なる都を潤していたのです。私たちに用意されている永遠の都にも、いのちの水の流れがあります。その都は、永遠のいのちに満ちています。神がそこにおられ、神の敵対者はその中に入ることができません。私たちは、永遠の都の中で神に守られるのです。

「国々は立ち騒ぎ 諸方の王国は揺らぐ。神が御声を発せられると 地は溶ける。万軍の主は われらとともにおられる。ヤコブの神は われらの砦である。」詩篇46:6-7

 私たちは今、目に見えない敵と戦っています。ウィルスも小さくて目に見えませんが、それとは別の霊的な敵が私たちに戦いを挑んでいます。サタンや悪霊たちです。サタンや悪霊は、偶像の神々の背後にいます。多くの国々において偶像礼拝を用い、人の心を天地創造の神から引き離しています。しかし神は、いつまでもこの状態を放って置かれません。時が来たら、偶像の勢力は一掃されます。サタンと悪霊たちは、全て滅ぼされます。でもイエス・キリストを信じる人は、神がともにおられます。神が砦となり、悪の力は全て排除されます。偶像を拝むアッシリアとの戦いで、神はエルサレムの都を守られました。時の王ヒゼキヤの祈りに答え、神が砦になって下さいました。神は私たちが祈る時にも砦となり、私たちをあらゆる敵から守って下さるのです。

 第三に天の王なる神は、全世界の統治者です。

「来て 見よ。主のみわざを。主は 地で恐るべきことをなされた。主は 地の果てまでも戦いをやめさせる。弓をへし折り 槍を断ち切り 戦車を火で焼かれる。」詩篇46:8-9

 時が来たら、神は全ての戦いを終わらせて下さいます。神の国の平和が完成する時です。日本では75年前、天皇が終戦の宣言をしました。「天皇を中心とする神々の国」の敗北が告げられました。そして、新たな平和の時代が訪れました。当時、日本の統治者だった天皇の「おことば」には、国の行く末を左右する大きな力がありました。天の王なる神のみことばには、世界の行く末を左右する力があります。神は全世界の統治者だからです。神のことばであるイエス様は、自らの命をかけ、永遠の平和の時代を切り開かれました。その尊い犠牲のゆえに今、全世界に神の平和が広がりつつあります。

「『やめよ。知れ。わたしこそ神。わたしは国々の間であがめられ 地の上であがめられる。』万軍の主は われらとともにおられる。ヤコブの神は われらの砦である。」詩篇46:10-11

 全世界の統治者である神は、御前で膝をかがめる人々を求めておられます。天の王を礼拝する、まことの礼拝者たちです。イエス様は、そんな礼拝者たちを募集しに来られました。イエス・キリストを信じる人には、神との平和が与えられます。互いに平和を築く世界的なネットワークに加えられます。偶像の神々が生み出す無用な争いから解放され、世界に永遠の平和をもたらす働きに携われます。イエス様は今、全世界の統治者として私たちの働きを導き、支えておられます。私たちは天の王の素晴らしさを知り、このお方を世界中の人々とともに称賛することができるのです。

 天の王なるイエス様を知る幸いを感謝します。このお方をさらに深く知り、その素晴らしさを日々ほめたたえて生きましょう。

 最後にもう一度、本日の中心聖句を引用します。


「主は 地の果てまでも戦いをやめさせる。・・・『やめよ。知れ。わたしこそ神。わたしは国々の間であがめられ 地の上であがめられる。』」詩篇46:9-10

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