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2021年4月11日 (日)

新たな働き手を祈り求める

 葉物野菜の収穫には、今でも大勢の人手が必要だそうです。広大な畑に人が入り、機械ではなく手作業で一つ一つ収穫するからです。「働き手の数が収穫量に直結する」とも言われるそうです。重労働で日本人の働き手が集まらないので、外国人の技能実習生が頼りとのこと。技能実習生とは本来、日本で高い技術を身につけ、母国に帰ってそれを生かす研修生です。でも残念ながら、実際は安い労働力としてただ利用され、差別を経験し、日本が嫌いになって帰国する実習生が多いようです。

 昨年はコロナ禍で、多くの実習生が来日できませんでした。収穫が間に合わず、成長し過ぎた野菜を大量に廃棄したという報道もありました。野菜の収穫には、それほど外国人の手が欠かせない状況になっています。国籍別ではベトナム人が急増し、外国人労働者全体の25.7%。中国人を抜き、トップに立ったそうです。

 そのベトナム人を巡り、昨年、ある事件が起きました。レタスや白菜などを生産する長野県南牧村に、大阪のブローカーが不法滞在のベトナム人を派遣したのです。南牧村と隣の川上村は外国人が多く、6年前には人口の10%以上を占めていました。「外国人は貴重な労働力」と言われるそうです。ところが昨年は、コロナ禍で800人の実習生が長野県に来れませんでした。葉物野菜の収穫は、半分程度になりそうでした。

 すると、ブローカーがこう言って来ました。「人手不足はベトナム人で解消できる。全員、正規のビザを持っている。」それは嘘で、実際は不法滞在のベトナム人を紹介したようです。それでも農家のある人は、こう言ったそうです。「会社にはだまされた。でも、それで農家は助かった。」外国人の働き手は、それほど貴重な存在になっているようです。彼らの存在に感謝し、もっと大切にしてあげたいですね。

 神の国の収穫にも、たくさんの人手がかかります。機械でいっぺんに収穫できないからです。

 私の場合にも、信仰を持つまでに多くの人が関わってくれました。聖書の話をしてくれた、幼稚園や日曜学校の先生たち。クリスチャンになった経緯を話してくれた、大学時代の友人。自伝や小説をたくさん書いてくれた三浦綾子さん。聖書を日本語に訳し、出版してくれた多くの人たち。福音を伝える、米国のテレビ番組を放映してくれた人たち・・・。

 自分の属する教会を私に紹介してくれた人もいます。そこで友だちになった人たちは、一緒に食事をしたり、遊びに行ったりしてくれました。陰で祈ってくれた人たちもいました。そしてある日、私は洗礼を受ける決心をし、牧師と面談しました。その時に至るまで、私がいた「畑」に神は多くの働き手を遣わして下さいました。彼らの貴重な働きを通し、私は神の国に「収穫」されたのです。

 イエス・キリストは、働き手が送られるように祈りなさいと言われました。全ての人は神に造られ、愛され、大切に養われています。その一人ひとりが廃棄されず、神の国に収穫されるように、イエス様は願われています。

 イエス・キリストを信じる人は、全世界という広大な畑の片隅に遣わされます。収穫の働き手として、神の国から各国に派遣された「外国人労働者」のようです。一人ひとりの働きは、ごく小さなものに思えるかもしれません。自分のしたことが、思うような結果につながらないかもしれません。でも神は、私たちの小さな働きをつなげ、神の国の大きな収穫のために用いて下さいます。

 私たちは貴重な働き手であり、天に大きな祝福と報いが積み上げられています。この素晴らしい働きに、さらに新たな人が加えられるよう、祈り求めましょう。

「そして彼らに言われた。『収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。』」(ルカ10:2)

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