永遠のことばを喜ぶ
日本は災害大国と言われますが、その割には災害に備えていない人が多いようです。2月に行われたある調査によると、9割以上の人は災害への備えが必要だと思っていますが、65%の人はあまり備えをしていないそうです。
備えをしない理由の第一位は、「どのくらい備えがあればいいのか分からない」で、55.5%。第二位は、「面倒で後回しにしてしまう」で、41.7%。第三位は、「何から用意すればいいのか分からない」で、40.2%とのこと。
備えている人が用意したものの第一位は食料で、58.2%。次は飲み物で、54.0%。その他はヘルメット等の装備グッズが35.9%、マスク等の衛生グッズが34.9%、携帯ラジオ等の情報取得グッズが33.4%だそうです。懐中電灯や乾電池等を用意している人も、多いようです。
コロナ禍で危機意識が変わった人は、55%。ある人は、「いつ何が起こるか分からないと思うようになった」と回答しています。「将来のための貯蓄が大切と再認識した」人もいます。
首相官邸のホームページを見ると、家庭での災害対策が5つ紹介されています。
第一に、家具の置き方を工夫すること。壁に家具を固定したり、倒れても出入り口を塞がない配置にすること等です。
第二に、飲料水や非常食、生活必需品等を3日から1週間分用意すること。
第三に、非常用持ち出し袋を人数分用意すること。中には食糧の他、貴重品、救急用品、懐中電灯、携帯ラジオ等を入れるそうです。
第四に、家族同士の安否確認方法を決めておくこと。171番に電話すると、家族への伝言を録音・再生できるそうです。
第五に、避難場所や避難経路を確認しておくこと。自治体のホームページにあるハザードマップ等で確認できます。
「これらの対策全てを十分しているか」と聞かれると、私も含め、「まだ十分でない」と答える人が多いかもしれません。
聖書の時代にも、災害に備えた人たちがいました。ノアは洪水に備え、箱舟を造りました。天地創造の神から、災害対策を命じられたからです。もしノアが神のことばに従わなかったら、彼の家族は、他の多くの人たちと同じように死んでいたはずです。
ヨセフはエジプトで飢饉に備え、人々に食糧を備蓄させました。神がファラオに不思議な夢を見させ、その意味をヨセフが解き明かしたからです。もしヨセフとファラオが神のことばに従わなかったら、大勢の人々が飢え死にしたはずです。
モーセは死の災いに備え、羊の血をユダヤ人の家の入り口に塗らせました。もしモーセとユダヤ人たちが神のことばに従わなかったら、彼らの子供は命を失ったはずです。
このように神のことばに従い、災害対策をした人たちは、そのいのちが救われました。
イエス・キリストは、「世の終わりに備えなさい」と私たちに命じておられます。「その時は突然来る」とも言われました。
終末には、さまざまな災いが来ると警告されています。世界中を欺くカリスマ的リーダーの出現。戦争や地震。飢饉や疫病。クリスチャンへの迫害もあります。
その後、イエス・キリストは再び天から下り、地上の全ての悪を滅ぼされます。そして天地は一新され、永遠のことばであるキリストが、永遠の神の国を完成されます。
私たちは通常の災害だけでなく、終末への備えが大切です。最も重要な「対策」は、永遠のことばを信じ、それに従うことです。そうする人はいのちが救われ、永遠のことばを永遠に喜ぶ特権を頂くことができるのです。
「天地は消え去ります。しかし、わたしのことばは決して消え去ることがありません。」(ルカ21:33)
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